frank martinu  |  埼玉県  |  不明  |  15/September/2005

ブランディスＳＱの最盛期の演奏。その後のＨＭフランスへのベートーヴェン(特に作品132)なども優れた演奏に違いないが、得意のシューベルトの１回目の一連の録音の集中度の高さは群を抜いている。　第２楽章の変奏曲は極めて純音楽的な表現が次第にドラマを帯び、終盤に思い切ってテンポを落として以後の音楽的な深まりは、その後望んでも比較できる演奏に出会えないでいる。(テンポ設定だけを取れば作為的な印象もあるが圧倒的な説得力の前では取るに足らない。)