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Schubert (1797-1828)

CD String Quartet No.15 : Brandis Quartet

String Quartet No.15 : Brandis Quartet

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    スノードロップ  |  広島県  |  不明  |  22/June/2024

    シューベルトを得意とする団体だけあって、非の打ちどころの無い名演。ブランディスはカラヤン時代のコンマス3人の中でも特にBPO臭の強い音を出す人だと言われており、ここでも太めの豊かな音色だが突出することなく4本がバランスよく調和している。弱音部での繊細な表現も見事で、随所で多用されるトレモロも多彩な表情で聴かせるし、これ以上ないというほど適切なテンポ感も心地よく、第1楽章リピート有だがダレることなく高い集中力をもって一気に聴かせる。各所で言われているように、後年のニンバスへのシューベルト録音も名演揃いだが、このORFEOへの一連の録音はまた格別の出来だと思う。また、同時期にハルモニアムンディへ録音したベートーヴェンもすこぶる付きの名演ばかりなので、是非とも再発して欲しい(特にop.132は至高の名演)。音質優秀。

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    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  26/July/2005

    実にデリケートな音楽。わずかなバランスの狂いがすべてを台無しにする一歩手前で、技術のすべてをつぎ込んで、シューベルトの繊細さを、ギリギリまで表出する。90年代のニンバスも凄いが、オルフェオの録音も圧倒的に素晴らしい。どの団体からも決して聴けない表現。この団体は「15番が得意だ」と紹介されているが、あらゆる団体を壊滅させたこの曲が「得意」。これがどれほどの次元の高さか、シューベルト好きなら分かると思う。事実ブランディスQの4本の均等で高次のバランスがなければ、この曲は音楽にならない。

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