Symphonies Nos.4, 5, 6 : Klaus Makela / Oslo Philharmonic (2CD)
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てつ | 東京都 | 不明 | 16/August/2024
このディスクはマケラの現在地をよく映し出している。やはりマケラの美点はゆったり目のテンポで、過不足なく鳴らすこと。5番を聞けば、鳴らしどころを知っているというか、ある意味余裕さえ感じられる。一方で、この所のマケラに対する不満は何か、ということもこのディスクで私なりに分かった。マケラは、リズム処理が弱い。要はキレがない。例えば4番の冒頭など、マケラは鳴らしているけど、どこか緩い。ここで危機感というか切迫感が感じられないとちょっと辛い。そうだ、春の祭典でもこのキレがないのが不満だったのだ。私見だが、リズム処理が弱いと、譜読みが甘くなる。今は例の事件でしばらく謹慎中のロトなどはこの点が良いのだ。また4番が好きな方は皆1楽章のプレスト・フーガに拘りがあるだろうが、ここでもマケラは追い込みが足りなく聴こえる。何かが物足りない。ショスタコーヴィッチの焦燥感、作曲家としてもっと突き抜けたいという自己表現意欲、人間としての辛さ、苛立ち、それに抗う姿がこの楽章だと思うし、マケラも当然そんなことはわかっているはず。6番の終楽章でも、あのおちゃらけた音楽の奥にあるものを描かず、鳴らすだけ。それでもマケラは現実路線で、こういう表現をするのだろう。だから彼はオケをよく鳴らすことに長けている。でも、これで良いのなぁ・・。この路線は悪くはないけど、それこそマケラに「このままで良いのか」という焦燥感はないのだろうか?ベルリンフィルへの客演もあまり評判良くなかったみたいだし・・ますます心配になってきた。まぁ、私は、知り合いが有名になると、やたら心配したがる近所のおじさんみたいなものだけど。この心配が杞憂に終わることを祈りたい。6 people agree with this review
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