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Beethoven (1770-1827)

CD Sym, 3, : Muller-bruhl / Cologne Co +overtures

Sym, 3, : Muller-bruhl / Cologne Co +overtures

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  • ★★★★☆ 

    たーさん  |  神奈川県  |  不明  |  04/May/2011

    この演奏の特徴の一つは何一つ力みかえるところがないのにベートーヴェンの音楽のもつ力強さを表現していることだろう。現代の楽器による小編成の管弦楽で弦のヴィブラートをなくした結果,艶の消えた響きが管楽器とうまく棲み分けてもいる。わたしはたっぷりした音色の演奏も好きだから,様ざまな様式の演奏を分別しては聴かない。この演奏もまたベートーヴェンを聴く楽しみ・喜びを得たいという期待に十二分に応えてくれた。  ところで,この指揮者・楽団によるベートーヴェンはほかに交響曲が第5番から第8番まで,さらに5つのピアノ協奏曲が録音されている。これらはドイツ国内でだけ販売されているようだ。交響曲は機会があって手に入れることができたがどれもいい演奏だ(とくに《田園》)。なんとか日本でも販売可能にならないものか。  つけたし。七海耀(何とお読みするのかしら)氏の演奏様式についてのお説には合点が行かぬ。バッハやモーツァルトでは問題なくてベートーヴェンではどうも,とはどういうことなのだろうか。微妙にヴィブラートがかかっているという木管楽器についての指摘もそれこそ微妙で,よほど耳をそばだててみてもそれとわかるということがなかった。ティンパニの音は桴先がそういう硬さだということだろう。また爆発的な強音がないのは小編成のためということもさることながら,それがこの指揮者のやり方らしい。少なくとも録音のせいではなさそうである。

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  • ★★★☆☆ 

    七海耀  |  埼玉県  |  不明  |  22/October/2009

    小編成のオケで、基本的にはピリオドスタイルなのだが、木管には微妙にビブラートがかかっており、ノリントンやP.ヤルヴィ盤と比べても中途半端。なぜこのベートーヴェンを世に問うのかというのが伝わらない。つまり、演奏そのものは旧態依然としたオーソドックスなもので、これなら普通の編成でやったほうがいいじゃないかと思う。エロイカも序曲も、今一つ覇気がなく、のっぺりした印象を受ける。ややオフ気味の録音も、マイナスに働いていおり、ティンパ二なども、ぼこぼこ聞こえる。このコンビのバッハやモーツアルトは悪くないのだが、このベートーヴェンはいまひとつだ。エロイカの第二楽章など、音価を短く取った、独特な表現で、随所に工夫は見られるが、説得力のある表現に結びついていないと思う。

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