Symphonie Fantastique: Klemperer / Po
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 02/May/2012
既に皆さんが書き込まれている諸レビューに各々肯けるものが多々あり私もやや繰り返し気味とは思いますが・・・・。フランス系とは縁のないクレンペラーが何と78歳の時の1963年にPHOを振っての「幻想」交響曲は、実に各楽章・楽章をクレンペラーらしくゆっくりしたテンポの内にこの曲のオドロ・オドロした処を余すことなく運んで行きます。演奏タイムは@16’11A6’36B18’04C5’00D10’41といった感じでテンポは遅いものの何かこの指揮者は「突き放した」様な姿勢で独墺系指揮者による演奏盤で独特の存在感を示しています。なお、第1楽章がタイム的に長いのは反復演奏がされているからでしょう、第2楽章はHMVレビューにもあります様にコルネットが入った版を使っての演奏で続く色彩感豊かな第3楽章を経て、後半に至るともう人間の「暗部」をクレンペラーが本領を発揮した如く「抑制された」迫力感をもって幻想交響曲の狂気を捻出して曲全体の構成感を明瞭にして行きます。ただこの辺り楽章標題ほど劇的な表現ではなく、前半・後半をあらためて通して聴くと音楽そのものへのアプローチがなされている様で勿論洒落た表現でもありませんが一度聴くと癖になりそうな演奏で、音質も比較的古い・・・そう、もう50年前の録音ながらマァ聴けるレベルでありますし何より先ずオーケストラPHOの適応力の高さに素晴らしいものがあります。当時PHOプロデューサーはあのW.レッグが担当していましたがオーケストラの設立者でもあったレッグは、本演奏録音の翌年1964年に突然この楽団解散を宣言し、以降は仕切り直しの自主運営のNPHOとしてレッグの手を完全に離れ、クレンペラーが会長となって継続の形をとります。そういう経緯があるので、クレンペラー、レッグ、PHOの3者共同のレコードとしては末期の作品になったそうですね。又、クレンペラー「幻想」には1966年NYPOとのライブ録音も以前あった様ですが詳細把握しておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)1 people agree with this review
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karajan fan | 北海道 | 不明 | 05/February/2010
クレンペラーは完全にこの曲を標題音楽としては捉えていない。その理由は、各楽章に作曲者自身が付記しているエピソードのドラマ性を全て排除しているからである。 第1楽章の「夢・情熱」という表題はどこ吹く風、ソナタ形式に則った謳い出しはサイケデリックさを微塵も感じさせない絶対音楽として解釈している。感情移入を感じさせない弦楽器群の乾いた音、そして両翼配置から聴こえてくる各パートの旋律はベルリオーズが恣意的に演出しようとしている幻想的な雰囲気をグロテスクなまでに白日に曝している。 第1楽章から第5楽章までを一つの大きな建築物と感じさせる構築力に巨匠たる所以を見ることができる。 カラヤンのように美しくはない。ミンシュのように熱くもない。クレンペラーの世界がそこにあるのみ。3 people agree with this review
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にゃおにゃお金 | 市川市 | 不明 | 23/December/2006
唯一無二の珍演にして、しかも名演・・という点で、クナッパーツブッシュの「大学祝典序曲」と双璧だろう。この指揮に、よくオケが崩壊せずについていっているな、と感心してしまう。なんら描写的な事はしていないのに、終楽章の「怖さ」は比類が無い。クレンペラー恐るべし。ファーストチョイスとしてのお薦めはしない。むしろ「幻想なんてもう聴き飽きた」という方にこそ、是非お薦めしたい。こんなやり方もあったのだ。0 people agree with this review
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