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Faure (1845-1924)

SHM-CD Requiem: Chung Myung-whun / St.cecilia O Bartoli Terfel +durufle

Requiem: Chung Myung-whun / St.cecilia O Bartoli Terfel +durufle

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  11/November/2011

    チョン・ミョンフンは欧米暮らしが長く彼の熱い音楽は南北の垣根を越え民族の魂をも揺さぶりそうした「凄み」が演奏にも表れている場合があります。彼のレパートリーはフランス物が多くこのレクイエム二曲もその範囲と申せましょう。1998年チョン45歳の時ローマ聖チェチーリアOとCOを振っての演奏で独唱はバルトリ(S,当時32歳)とターヘル(B,同33歳)であります。収録曲で馴染み深い方のフォーレの演奏タイムは7曲通して38’32とややゆったり目であります。冒頭[入祭誦]とキリエでは先の「凄み」を利かせたオーケストラ、合唱でただならぬ緊張感と言うのでしょう。強弱も露わに叫びに近い処もあります。第2曲[奉献誦]はやや粗めな感じでそれは通常私たちが聴いているこの曲とは印象が異なるのはティンパニーの扱いなのでしょう。つまりJ.M.ネクトゥーによって復元された本来教会で行われるようなこぢんまりとした演奏へのアプローチを試みた版を参考にしたらしくその特徴は第6曲 「主よ、かの恐ろしい日に、私を永遠の死から解放し給え」 でも聴かれます。やがてコーラスはソフトになって行きそれに伴いB独唱は優しいスタート。 4曲目「いつくしみ深き主イエズスよ」でのS独唱も然りで禁欲的すら感じさせます。こうして最後第7曲まで進んで行きますが全体見通してリアルなレクイエムと言う感じで好悪が分かれるでしょう。もう一曲の作曲者M.デュリュフレは今世紀の作曲家でそのレクイエムはフォーレのレクイエムと独唱陣の立て方や曲の構成の点で似通っているらしいです。グレゴリオ聖歌の旋律を用いた古代的な要素と、それを支える近代的和声のちょつと妙なマッチングがこのレクイエムの特徴なのですが親しむまでに少し時間が私には必要であります(演奏タイムは9曲通して38’02)。韓国出身の指揮者がフランス物をレパートリーをメインにしている事に違和感を持つ時もありましたが先日亡くなったアップル社のS.ジョブズが日本の「禅」(禅自体は印度、中国から渡来したもの・・・)を嗜みそのセンスを経営に活かしていた辺りを聞かされた事が思い浮かび直接には関係ないのですが今更の様に禅とか音楽の「力」「普遍性」を認識する次第であります。本盤はチョンの前向きな姿勢は評価するものの正直デュリュフレの方が私自身親しむのに取っ組み中でありますのでOKランク以上と当面させていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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