Complete Symphonies : Lovro von Matacic / Zagreb Philharmonic (1980-1981 Stereo)(5CD)
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クラシック大好き | 埼玉県 | 不明 | 03/March/2024
まずは、このようなCDを世に出していただいた東武商事様に感謝です。待ちに待ったシリーズ物です。次は、ブルックナーの全集も発売して欲しいですね。 演奏はと言えば、全体的に豪快で骨太の演奏です。しかし、マタチッチなら、もう少しできそうな気がします。例えば、第9番などは、NHK交響楽団の1960年代のライブ盤の方が、圧倒的によいです。迫力と切迫感が違います。おそらく、録音状態、または、演奏団体の差かもしれません。そんな中で、第4番は名演です。力強く推進力もあり、第5番を聴いているような印象で、この曲だけでもマタチッチの真価を垣間見ることができます。3 people agree with this review
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kadoshin | 東京都 | 不明 | 28/February/2024
ようやく全曲聴き終えました。 まず録音について、残響が多いのですが、個々の楽器の音が埋没することはなく、不思議な感じです。電気的なエコーを加えているのではないかと感じるところもあり、最新の録音と比較すると少し違和感がありました。1980年頃のU度スラビアの技術力がどれほどのものだったかと考えてみたのですが、同時期の旧東側の東独やチェコ、ハンガリー、さらには70年代のNHK交響楽団のライヴ録音などと比べると、やや「自然さ」という点で落ちるのかな、というのが素人の感想です。しかし続けて聴いていると慣れてくるので鑑賞には大きな支障はないといえます。 全曲チクルスのライヴ録音です。演奏後には拍手が入ります。マタチッチのものも混じっていると思われる「咳(せき)」もたびたび入っています。 巨匠時代の指揮者ですが、N響との演奏でも明らかなように、新即物主義の演奏です。テンポを揺らしたり楽譜にないアゴーギクを加えるようなことはありません。アーティキュレーションも実に厳格に処理します。 その上で、第一印象としては、非常に強く大きな「歌」に満ちた音楽になっているということ。かつて指揮者の岩城宏之さん(故人)がテレビ番組「題名のない音楽会」でマタチッチはフルトヴェングラーの後継者みたいな主旨のことを話されていたのですが、このベートーヴェンを聴いて思うのは、むしろトスカニーニにちかいのではないか。太く雄弁で、大きなアリア。LGBTQの時代に言うの憚れますが、男性ならではの雄々しい詠唱が、一貫しています。 一例だけ挙げれば、第5の第2楽章。もう何度も聴いて、食傷気味どころか最初に聴いた感動も忘れていたのに、この演奏を聴いて、その「たくましさ」に何度も目頭が熱くなりました。 といって、細部に拘泥しない演奏ではなく、やはりただの雰囲気だけの指揮者ではない。金子さんのライナーはかなり紙幅に制約があるようですが、各曲、かなり細かいところまでこだわっているのが、聴いていてよくわかります。例えば、「エロイカ」の第4楽章、主題提示の2回目をアルコで弾かせています。こんな解釈は初めて聴きましたが、楽譜の不思議なテヌート表記を生かすにはこれしかないと思わせる説得力がありました。 不思議なものです。本当なら、イッセルシュテットやケンペ、セルのベートーヴェンを好んでいたのですが、フェレンチクやジョルジェスクやこのマタチッチと、旧共産圏のベートーヴェンにこのところ、立て続けにノックアウトされています。2 people agree with this review
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