Shostakovich, Dmitri (1906-1975)
[USED:Cond.B] Orch.works: Kuchar / Ukraine National.so
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雲谷斎 | 埼玉県 | 不明 | 25/November/2012
3枚で超廉価。いつもあと1枚に困る。で、評判のいいレヴューの多いこの盤を買うことに。なるほど、多くの好評価は参考になる。それなりに楽しめるし、録音もいい。ウクライナの国立交響楽団の名はわが国では無名に近いが、この本拠地はキエフであり、この世界的大都市のオーケストラがそんなに眉をひそめさせるような演奏をするはずもない。なにより、旧ソ連時代から引き継がれた音楽遺産をこの街がもっていないはずがないだろうから。 と思って聞いたが、ショスタコーヴィッチの“飢えしのぎ”のための大衆迎合作品集という企画CDであれ、気になったのは、どんな小品であろうともショスタコーヴィッチの作品には時代を冷徹に見るアイロニカルな眼があるのだが、クチャルの指揮からはどこにもそれを感じることはできないということだった。それどころか、ただ、やたら厚ぼったい音が景気よく鳴るだけではサーカスや運動会には適していようが、鑑賞芸術と呼ぶにはちょっと距離があるのではないかとさえ思ってしまう。つまりデリカシーに欠ける演奏なのである。ソ連時代の悪しき“伝統”を引きずっているのか。あまり繰り返して聞きたいとは思えない演奏だ。シャイー(RCO)の「ジャズ組曲」とは一軍、二軍ほどの違いがあって、とても比較にならない。 こんなかたちで今のロシアやその周辺国でショスタコーヴィッチが受容されているのだろうか。まさか、と思わずにはいられない演奏だ。3 people agree with this review
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ウォルフおもちゃ | 大阪府 | 不明 | 18/December/2011
聞き始めたとたん、気分はもうロシアの劇場の中。音楽が体の中から揺さぶってくれる。曲良し、音良し、演奏良しの名盤。5倍の値段だって買うと思う。いつも途中でやめられず、3枚連続で聞いてしまう。そして、一日気分良し。ショスタコの管弦楽を聞くならこれで決まり。これまで聞いていたシャイー版が聞けなくなった。3 people agree with this review
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いわごろう | 東京都 | 不明 | 29/July/2010
■映画音楽 ハムレット組曲 この盤は全曲盤ではない。友人の作曲家アトフミャンが編曲した8曲の組曲だ。 映画音楽といえばジョン・ウィリアムズか久石譲か。しかし、ショスタコもなかなかやるわい。といっても映画はまだ観てないのでなんとも言えぬが・・・飯を食うために作曲したのか、国から言われてしかたなくやったのか、それともまんざらではないのか、ともかく映画音楽もたくさん作っているらしいぞ。 純音楽として楽しめるかは疑問だが、随所にアイロニカルなショスタコ節を散りばめながらも盛り上がるところはとことん盛り上がり、美しいところは素直に美しく、やればできるじゃん的な名曲に仕上がっている。 第1曲は前奏曲だ。勇壮で悲劇的な始まりだ。交響曲を思わせるが、それほど重たくはない。 第2曲は舞踏会。スピード感と勢いのある踊りが不気味だ。ショスタコらしい音楽だ。 第3曲は幽霊。すさまじい爆音とともに登場。交響曲第5番のラストにも匹敵するスケールの大きさだが、わずか1分程で終わってしまう。何が言いたいのか分からない編曲だ。 第4曲は庭のシーン。こんな美しくチャーミングな曲も書けるのね。 第5曲はハムレットとオフィーリアの場面。幻想的な雰囲気をかもし出す。そして、不安を煽る悲劇的な旋律が突如あらわれ、静かに曲を締めくくる。 第6曲は役者たちの登場シーン。第7曲は毒のシーン。第8曲はハムレットの死の場面だ。壮絶なラストはどこかわざとらしく、人をばかにしたようなところがある。深みが全く無いのはどうしたことだ。 演奏はスピード感があり、ここぞ言うときの迫力も申し分ない。ところどころ雑な印象もあるが、勢いでカバーしている。2 people agree with this review
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古関さん | 大分県 | 不明 | 28/July/2010
不思議な作曲家だ。8、9番など一部を除くととても退屈な弦楽四重奏曲に比べこの管弦楽曲は伸び伸び素晴らしい。この作曲家の二面性か。「森の歌」も作曲できるし室内楽の渋面もある。0 people agree with this review
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tk-rose ウィリアム・モリス | 北海道 | 不明 | 21/December/2009
とても楽しめました。0 people agree with this review
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koshi | 宮城県 | 不明 | 08/September/2009
これは楽しい。ショスタコの陽の面を堪能できるCD1と,絶妙なオーケストレーションで聴かせる2,3の対比も良い。何と言っても3枚でこの価格なのだから文句は無い。尖鋭にして直線的な指揮がクチャルの身上のようだが,抉りの効いたアパッショネートな快演である。この中で最もポピュラーな「祝典序曲」は,快速なテンポとフレーズ末尾の猛烈な煽りがたまらなく,聴いていて何度か大笑いする場面があった。久々に良いものを聴いた,そして良い買い物をした。0 people agree with this review
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レインボー | 不明 | 02/May/2009
ショスタコーヴィチの主要な管弦楽曲はこのCDで全て揃います。クチャルとウクライナ交響楽団はナクソスでも安定した丁寧な仕事をしていますが、ここでも演奏丁寧で安心して聴けるレベルです。ノボシリビスクの鐘と明るい小川の組曲の収録は貴重と思います。1 people agree with this review
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ショス8マニア | 明石市 | 不明 | 25/January/2007
「鐘の音楽」いいですねえ。CD3の映画音楽も良いです。このショスタコ版「音のカタログ」から、お気に入りの曲を見つけてください! 多少オケは痩せてますがクチャルのスカッとした演奏で楽しめますよ。 クチャルってカリンニコフではもっと「もっちゃり」した芸風だと思ってたのですが・・・(苦笑)0 people agree with this review
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蓮華人 | 船橋市 | 不明 | 05/June/2006
クチャルのバトンは音楽の流れをしっかりと汲み取りながら、煽ることなくピークに上り詰めて行く。その「なるほどな」言う感覚が、ちょっとショスタコぽくない。もちろん録音を含め、荒削りも良しとするつもりはない。誠に見事に、また美しい音楽に仕上がっている。まあ、現時点においては、それそれなりの国際水準を保たねばならない。ウクライナ国立響のレベル。そしてショスタコの作品の質からすれば、ある意味において、これは模範解答なのかもしれない。0 people agree with this review
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ホセ・リー | 愛知 | 不明 | 21/March/2006
念願のCDが安価で買えて嬉しかったが、聴き進めるうちショスタコの音楽の幅広さと闇の深さに唖然とし、演奏録音の素晴らしさに加え、ショスタコ歴の浅い小生には安易な評価は僭越かと思いながらも圧倒的な感銘を受け、これはもう最高の評価をつけなければ嘘であろうとの結論に達した次第である。音楽の持つ美しさ、暴力性、恐ろしさにあふれた凄まじいCDです!0 people agree with this review
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shimo・DNA | 神戸市 | 不明 | 11/January/2006
なぜこれが76点なのか。確かにオケの技量はイマイチかもしれないが、ショスタコの「心」がここにある!!ジャズ組曲No2は、シャイー盤のオケの豊麗な響きには負けるが、「ショスタコ魂」は、こちらが上。それとCD3のトラックNo.16「Romance」!しびれます。この曲を聴くためにだけ、このセットを買ってもよいくらいの名曲・名演!この曲のこれ以上の演奏があったら、誰か教えてほしい。「深刻でない」ショスタコを知る上で絶対「買い」のセットだ。4 people agree with this review
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こげくま | 宮城県 | 不明 | 09/January/2006
先にレビューされているみなさんと同様、楽しいディスク集だと思います。ショスタコでは交響曲が一番聴かれているでしょうけど、ちょっと気分転換にジャズ組曲はいかが?朝の通勤電車で聴いていくと月曜日の憂鬱な朝が光り輝く朝になるかも?? ショスタコはホント、不思議な作曲家ですよね。死の歌と同じ作曲家とは思えません。0 people agree with this review
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12 | 京都市 | 不明 | 30/April/2005
クチャルはいい指揮者です。場面場面、ひとフレーズひとフレーズの景色、空気を描き分けられる優れた表出力があると思います。このアルバムでも、スカッと突き抜けるとこと、ドバーンと爆発するところ、熱狂するところ、歌うところ、泣き節、タメ、どれも堂に入っていて、中途半端なところがありません。これを聞くと、ほかの指揮者の演奏は生ぬるく物足りなくなってしまいます。ひさびさに、「もうけた」気にさせてくれたアルバムでした。0 people agree with this review
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hidey | 東京都 | 不明 | 25/March/2005
久しぶりに楽しいショスタコでした。大衆的(ちょっと品が無くて)で、お国自慢といったところでしょうか。ショスタコを一度も聞いた事の無い方に、是非聞いていただきたいアルバムです。0 people agree with this review
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四谷 | 神奈川 | 不明 | 11/November/2004
我々が求めるスペクタクルがこのクチャルの新盤にはある。最近立て続けに出ている軟派に綺麗にまとめられたショスタコなんて聴きたくない。オケがパワー不足で底力が無いのが残念だが、3枚とも物凄いヴォルテージで「ショスタコってこうだよな」とニヤリとすること間違いなし。『ハムレット』は当盤がベストと見た。『ボルト』の「タンゴ」も盛り上がりすぎだ!素晴らしい!0 people agree with this review
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