L'Italiana in Londra : Schlather, Hussain / Frankfurt Opera, Vallone, Tognocchi, Lebow, etc (2021 Stereo)
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グー | 兵庫県 | 不明 | 21/December/2024
この「ロンドンのイタリア女」は、オペラ・ブッファの原型とされるペルゴレージの「奥様女中」から、ブッファの歴史がさらに一段階前へ進んだことを証明する作品のように思われる。まず「世界の旅人が集う宿」という非日常的な舞台設定自体が魅力的で、これはロッシーニの名作「新聞」や「ランスへの旅」に先んじている。さらに時代が下ると、ストーリーが錯綜しすぎて筋を追うのにストレスを感じてしまうようなブッファ作品も出てくるが、本作ではその心配は無用だ。何しろ登場人物はわずか5名で、それぞれのキャラクターは戯画化されており、明快そのもの。ストーリーは単純で、馬鹿馬鹿しい。(いい意味で) 従って音楽に集中しやすい。その音楽は、人生の隆盛期にさしかかった作曲家らしいみずみずしい輝きがあり、この作品が大成功したというのも十分にうなずける。大部分がシンプルな長調の曲で成り立っており、モーツァルトの晩年作品に見られるような深みのある陰影には乏しいため、いささか一本調子の感がなきにしもあらずだが、この能天気な典雅さこそがチマローザの持ち味なのかもしれない。ゲーテやスタンダール、ドラクロワらが愛したと言われる所以だろう。第一幕の長大なフィナーレの中で曲想が多彩に変化していく様などは、「ドン・ジョヴァンニ」を彷彿とさせて、なかなか印象的な場面である。当時としてはかなり前衛的だったのではないか? 舞台・演出は、一見手抜きかと思ってしまうほどシンプルだが、よく見るとうまく勘所を押さえていて無駄がない。計算された上でのシンプルさなのだろう。総じて見ると、正に「これぞオペラ・ブッファ」という見本そのもののような、教科書的な舞台の一つと言えるのではないだろうか?0 people agree with this review
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