Piano Sonata No.29 : Valery Afanassiev (Hybrid)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 26/November/2023
ごつごつとした峻厳たる岩山を登るかのようなハンマークラヴィーアと感じた。 ここに聴けるハンマークラヴィーアは流れも良くなく、至る所で躓かないよう歩みが遅くなる…。これは悪く言っているのではなく、そこにこそアファナシエフのベートーヴェンに対する信条告白があるように思える。音符として残されているメッセージをそれこそ一歩一歩確かめるように、踏みこんでいき、山頂に向け独りで挑んでいるような感覚を覚えた。第3楽章も独りで岩だらけの道を黙々と歩いている時のような集中と忘我の混ざり合った情感を感じた。第4楽章のフーガも岩山の厳しさに気圧されながらも全身を使って這い上るような、もはや岩山と自分自身の闘いであり、一体化にも思える。アファナシエフにとっては、それほどにベートーヴェンの存在が、そしてハンマークラヴィーア・ソナタが他を圧するほど孤高の厳しさを持っているのだろうと推察する。 胸がすくような爽快なハンマークラヴィーアを聴きたい方にはお勧めできないが、ハンマークラヴィーア・ソナタ(そしてベートーヴェン)に対するひとつの考え方がこうして提示されたことをお知らせしておきたい。2 people agree with this review
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