Tannhauser: Solti / Vpo Kollo C.ludwig Sotin Dernesch
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 27/July/2013
ショルティさんとコロ様の『タンホイザー』、言わずと知れた名盤ですが、今回、ようやく全曲通してちゃんと聞いてみました。まずはコロのタイトルロール。まだ大変に若い声で、しかも精一杯の力演で、あるいは「絶唱」ともいえましょう。ただ、やはりその美声の開放にウエイトが傾いていて、いささか表現は単調かもしれません。「ローマ語り」も熱唱だけど力みすぎですね。他の歌手ではゾーティンが貫録のあるいい歌。ヴォルフラムのブラウンはなんだか爺むさい感じで、コロ(=タンホイザー)の友にして恋敵には聴こえないなあ。女声二人は特に何とも。コーラスは力強くも美しい立派なもの。ショルティの指揮は、いかにもこの頃のショルティだなあと思わせるスタイル。きっちりとした拍節、強弱のやけに明白なコントラスト、克明な音型の執拗な再現、そんな進行が特徴です。これも実演では結構安心できるスタイルかもしれませんが、若干ニュアンス不足、味わい不足の感はいたします。せっかくのウィーンフィルの表現力が生かされていないのは惜しいですね。録音は当時のデッカの特徴で、ステージでの動きを音像で再現しようとしたもので、第一幕後半での巡礼の合唱は右から左へかなり露骨に動いていきます。今となってはCDで音だけ聴く分にはこういう「演出」は煩わしい気がします。若干迫力が失せることともなっていますしね。また、中〜高音域が強めのバランスで低域が薄く、やや硬めで、ちょっと聴きづらい感もあります。音質自体は鮮明で優秀です。総じて、魅力的な要素もありますが、全体の感銘度は薄いという結果となりました。3 people agree with this review
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