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Schubert (1797-1828)

CD Die schone Mullerin : Samuel Hasselhorn(Br)Ammiel Bushakevitz(P)

Die schone Mullerin : Samuel Hasselhorn(Br)Ammiel Bushakevitz(P)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  15/August/2024

    ドラマでもオペラでもシアターピースでもない、『歌曲集「水車小屋の娘」』のディスクと感じた。様々な歌手が、いろいろな角度からこの「水車小屋」に光を当てているところだ。だからこそ面白いのだが、このハッセルホルンのディスクもまっとうな「水車小屋」に仕上げてきていると感じた。特に感情を高ぶらせたり感覚に訴えたり声高にあの若者を演じない。といっても何もしていないわけでもない。至る所、大事な部分や言葉、フレーズで彼独自のメッセージを送ってくれる。それは皆さんが聴かれてみて感じていただきたいところだ。  素人の私でも判りやすいのは速度や強弱のメリハリ、声音の上手な使い分け。いろは坂のような曲がりくねった坂道を一本調子でアクセルを踏み続けることをしないのと同じように、歌の中でゆっくりと進んで徐々にアクセルを踏んでいったり、強く踏み込んだ後に弱く抑えて歌と詞に活力を与えている。(第1曲「Das Wandern」の「Die Steine selbst〜 」の部分で石臼の動きや重さをうまく、わかりやすく伝えて、しかも音楽が単調にならぬように気を配っているところなどがその代表) あえて贅沢な注文を出すなら声に勢いがあるあまり、しっとりと哀しさをしのばせてほしいところで朗々と歌われる部分が垣間見られることだろうか。  それにしてもこのレーベルのリリースの勢いと品質の高さと言ったら…。「水車小屋」でもこのハッセルホルン盤が2022年11月の録音、そして先に入手しレビューにも書かせてもらったユリアン・プレガルディエン盤(カタログNo : HMM902739)が2023年11月録音。 歌手(そしてバリトンとテノールの声質)が違うからといってこんなに短期間に同じ曲を出さなくてもと思うくらいの勢いにうれしさを感じる。見事に乗せられて両方入手してしまった輩がここにいるのだから。それぞれ歌手の個性と芸の高さを満喫できるのが何よりも嬉しい。しかも「水車小屋」という素晴らしい作品で。

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