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CD Robert Craft : The Complete Columbia Album Collection (44CD)

Robert Craft : The Complete Columbia Album Collection (44CD)

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    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  27/May/2023

    ウェーベルンの思わぬ好演を聴いてシェーンベルク全集も出してほしいとレビューに書かせていただいたが、なんとロバート・クラフト・コンプリートコレクションが登場。グールドの録音以外は初めて聴くものばかりだが、聴き始めると面白くあっという間に聴き通してしまった。このコレクションを聴いての感想は、ロバート・クラフトは熱い男だということだ。当時の最前衛の音楽の面白さを伝えようと懸命であり、少々不器用でも聞こえるべき音はちゃんと聞こえるし、クラフトの熱い心は聴き手にも伝わる。ブーレーズのクールな演奏とは対極的だが、柴田南雄氏が「ロバート・クラフトのダメさは書き尽くしたので繰り返さない」とまで酷評されるほどその演奏が稚拙だとはどうしても思えない。CBC交響楽団(実態はトロント響らしい)、コロンビア交響楽団(LA、NY、トロントの3団体)も予想外の好演だが、セッション・オケにこれらの難曲を充分理解させるのは大変であったろう。ピラルツィクの「期待」「ピエロ・リュネール」も名唱、「結婚」3バージョンも面白く優れた演奏。ジェズアルド、シュッツ、モンテヴェルディも違和感なし。クラフトが様式を理解した優れた指揮者であったことがわかる。ソニーのコレクションはいつも素晴らしい出来だが、今回のものは疑問がある。「ル・マルトー・サンメートル」はステレオがあるはずだがモノラルが採用されているし、オリジナルジャケットも最後のストラヴィンスキーは使われていない。62年以降のプロデューサーはジョン・マックルーアだが、それ以前の録音は記載されず。途中で面倒になったのかもしれない。解説もこのHMV紹介文にあるのがほぼ全て。ロバート・クラフトについて語るべきことはもっとあるだろう。RCA専属だったシカゴ交響楽団が1曲だけ参加しているのも不思議だ。クラフトは92歳で2015年に亡くなっている。このコンプリートを生前に出してあげてほしかったと思うのは私だけではないだろう。

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