Sym.9: Walter / Vpo (1938)
Showing 1 - 12 of 12 items
-
KS | 兵庫県 | 不明 | 22/February/2012
ダットン盤と本オーパス盤を聴き比べました。結論から申し上げますと、SP原盤のヒスノイズをあえて残すことによって、演奏の生々しさが失われず、38年の録音の本来の姿が浮かび上がってきたという感じです。素晴らしい復刻盤ですね。1 people agree with this review
-
としちゃん | 宮城県 | 不明 | 25/September/2011
やっぱりワルター・バーンスタインは別格だ、と思いました。最近、『大地の歌』のバーンスタイン盤を聴いて久しぶりの感激を味わいました。私の刷り込み盤です。1楽章の情熱と興奮。3楽章の愛らしさ、他の盤では味わえない4楽章のスピード感。そして何よりもフィッシャー・ディースカウの途轍もない巧さ。 第9のワルター盤も、EMI盤やダットン盤で親しんできたけれども、蔵盤を聴いて音の生々しさ、音色の美しさ、そして音楽表現の熾烈さに、初めて聞いた時の感激をさえ記憶の隅から呼起されてしまった次第。 蔵盤の解説にあったけれども、ノイズをもう少しカットした決定盤を、蔵ならば作れてしまいそうだなぁ。期待しています。でも、十二分に素晴らしい。2 people agree with this review
-
つよしくん | 東京都 | 不明 | 29/April/2011
ワルターはマーラーの交響曲第9番の初演者である。もっとも、初演者であるからと言って演奏が素晴らしいというわけではなく、晩年のコロンビア交響楽団とのスタジオ録音(1961年)は決して凡演とは言えないものの、バーンスタインなどの他の指揮者による名演に比肩し得る演奏とは言い難いものであった。しかしながら、本盤におさめられた1938年のウィーン・フィルとのライブ録音は素晴らしい名演だ。それどころか、古今東西の様々な指揮者による同曲の名演の中でも、バーンスタイン&COA盤(1985年)とともにトップの座に君臨する至高の超名演と高く評価したい。私としては、もちろんワルターの実力について疑うつもりは毛頭ないが、本演奏が超名演になった要因は、多分に当時の時代背景によるところが大きいのではないかと考えている。本演奏が行われたのは第二次大戦前夜、正にナチスドイツによるウィーン侵攻が開始される直前のものである。ユダヤ人であることからドイツを追われ、ウィーンに拠点を移して活動をしていたワルターとしても、身近に忍び寄りつつあるナチスの脅威を十分に感じていたはずであり、おそらくは同曲演奏史上最速のテンポが、そうしたワルターの心底に潜む焦燥感をあらわしているとも言える。同曲の本質は死への恐怖と闘い、それと対置する生への妄執と憧憬であるが、当時の死と隣り合わせであった世相や、その中でのワルター、そしてウィーン・フィル、更には当日のコンサート会場における聴衆までもが同曲の本質を敏感に感じ取り、我々聴き手の肺腑を打つ至高の超名演を成し遂げることに繋がったのではないかとも考えられる。正に、本演奏は時代の象徴とさえ言える。また、当時のウィーン・フィルの音色の美しさには抗し難い魅力があり、本名演に大きく貢献していることを忘れてはならない。本演奏は奇跡的に金属原盤が残っていたが、当初発売の国内EMI盤は良好な音質とは言えず、輸入盤(カナダプレス)も万全とは言えなかった。Dutton盤やナクソス盤など、比較的良好な音質の復刻盤も存在したが、やはり決定的とも言える復刻盤は本オーパス盤ではないだろうか。針音を削除しなかっただけあって、音の生々しさには出色のものがあり、ワルター&ウィーン・フィルによる奇跡的な超名演をこのような十分に満足できる音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。8 people agree with this review
-
ushio | 東京都 | 不明 | 18/October/2010
このテンポでよく演奏できるものだ。バーンスタインやバルビローリを聴きなれた人は「エッ!?」と思うかもしれない。このワルター&ウィーン盤がわかる人は、あまりいないだろう。単なるディスクマニアは持て余してしまう。聴き比べの問題ではないからである。黄金期のウィーンフィルの音色は、とてもこの世のものとは思えないが、それを十二分に味わうには、SPサウンド用にオーディオを調整することが必要だ。貶すのは簡単、「わかる」には難しい名盤といえよう。1 people agree with this review
-
なっぱ | 大分県 | 不明 | 17/September/2010
失敗した。通勤中の車の中で聞いた。もう、涙が止まらない!景色がかすむ!オーパス蔵の復刻によって、オリジナルのSPを別にすれば、おそらく現在望みうる最高の音質で、この世紀の名演を聞ける幸い。やはり、自宅のリスニングルームでじっくりゆっくり味わうべきであろう。もはやこれは演奏ではない!マーラーの、ワルターのもっとも赤裸々な魂の告白!2 people agree with this review
-
スノーボール(豚) | 千葉県 | 不明 | 04/October/2009
レストアされた音質は素晴らしいが、音質だけで優れたレコードとされるのであれば、何も語らないマーカルの演奏など最高峰に位置づけられるであろう。つまるところレコードの評価というのは演奏に対してなされるべきものであって、そうした点から考えるに個人的嗜好としてはワルターのマーラーは少しも評価に値しないというのが結論である。ワルターのマーラー演奏はすべからく肩に力が入り過ぎていて、巨人や復活といった若い時代の作品に対してはこうしたアプローチがフィットするのだが(それゆえ演奏でも40年代、50年代の演奏の方がより優れている)、9番や大地の歌といった寂寥感やある種の浄化、夢見るような気配の漂う作品においては、こうした無駄な力の入り方が却って曲の感興を殺ぐ結果になる。要するに何でも同じようにしか演奏できないのだ。直系の指揮者として、マーラー解釈の第一人者のようにもてはやされているが、正直クレンペラーの方が優れた解釈であるようにすら思われる。オスカー・フリートやメンゲルベルクらの演奏がほとんど後世に伝わらなかったために、相対的に上に評価されるようになったとしか思われない。7 people agree with this review
-
シゲ | 佐世保 | 不明 | 07/December/2008
DUTTON盤との比較では、私は音の細部まで聞き取る事が出来るオーパス盤の方が好みである。又、後年のワルター/コロンビア響との比較では録音が古い当盤の方が圧倒的に名演だと言える。当盤がもしステレオ録音で残されていれば、カラヤン、バーンスタイン盤も評価に影響が出たであろうと思う。2 people agree with this review
-
ルパン4世 | 浜松市 | 不明 | 20/May/2007
期待を書くと百害あって一利なしとは厳しいですね・・・。確かに肝心の音質ですが、ノイズは大きいものの、情報量は圧倒的にOpus蔵盤が上。フィルターを取った様なクリアで生々しい音です。雰囲気を楽しみたいのであればDutton盤も悪くないですが、この演奏から嵐の様な感動を得たいならばOpus蔵盤でしょう。ノイズは聴き進むと割と許せてきます。1 people agree with this review
-
eroi ika | tokio | 不明 | 06/May/2007
EMIをはじめ、従来の復刻盤は、MVの2階席から聴いているような感じだが、当盤は最前列で聞いているような生々しさ。ワルターの唸りも入っている。復刻によりこうも違うとは驚いた。ノイズも目立つが、隠れていた音が聞こえ生々しい。この音が原音に違いのだろうが、雰囲気が後退したようにも思える。DUTTON盤の溶け合うオケの響きも個人的には捨てがたい。1 people agree with this review
-
肉ポエム | 東京 | 不明 | 08/May/2006
演奏自体は不朽の名演だといえよう。Dutton盤との音質の比較をしたい。Dutton盤は針音が殆ど無く、非常に聴きやすい。再生環境によってはこちらの方が有利な場合があるだろう。オーパス蔵のものは例によって針音は大きめであるが、輝かしいウィーンフィルの弦などをよく再現している様に思う。針音が苦手な人はDutton盤、音の生々しさを求める人はオーパス蔵盤を採るべきだ。3 people agree with this review
-
OKAKA | 沖縄県 | 不明 | 05/April/2006
お〜!!来ました!ワルターの伝説的名演!ウィーンのライヴでのこの名曲は評論の中でも唯一マーラーの持ち味を上手く使っているといわれている名演です!これは期待すべきだ!0 people agree with this review
-
ルパン4世 | 浜松市 | 不明 | 29/March/2006
ついにオーパス蔵さんからこの凄絶な演奏が発売される!きっと他のレーベルを寄せつけない復刻でしょう。ほぼ同時発売のメンゲルベルクのマタイ受難曲と共に胸が高鳴ります。0 people agree with this review
Showing 1 - 12 of 12 items