Amy Millan

CD Honey From The Tombs

Honey From The Tombs

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  • ★★★★☆ 

    madman  |  東京都  |  不明  |  06/March/2010

    '06年発表。冒頭の「ルージング・ユー」を聴いた瞬間、思わず耳を疑った。フォーク・ギターのストロークに合わせて、ライロ・カイリーのジェニー・ルイスや、ニュー・ポルノグラファーズのニーコ・ケイスのソロ作に通じるような、カントリー・フィーリング溢れるメロディが、たおやかに紡がれていく。カナダのドリーミー・ポップ・バンド、スターズの紅一点であり、ブロークン・ソーシャル・シーンにも参加するエイミー・ミランのソロ・デビュー作は、こちらの予想を裏切って、ルーツ・ミュージックへと回帰した作品となった。そもそも、"墓からの蜜"を意味するタイトルは、とあるインタビューでのトム・ウェイツの発言から引用したものだそうで、彼女の口から彼の名前が出てくること自体が驚きだが、エイミーの中でも、「自分の中にあるポップスとカントリー・ミュージックという2つの相反する要素を、どのように埋めたらいいのか、常に葛藤があった」のだという。それにしても、ここまで大胆なアプローチを取ってしまうと、正直スターズのファンは面を食らうんじゃないかと、いらぬ心配をしてしまうぐらいだ。もちろん、ところどころにエクスペリメンタルな味付けはあるものの、バンジョーが陽気に走り回る8曲目の曲調にいたっては、完全にブルーグラスである。スターズとブロークン・ソーシャル・シーンでの活動の合間を縫って、3年あまりの期間をかけて制作されたという本作。長い年月をかけて熟成されたワインのように、赤い鑞で封をされ、栓が開けられるのを待っている。

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