Bolero, Ma Mere L'oye, Rapsodie Espagnole, Etc: Boulez / Bpo
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カラヤン英雄 | 岩手県 | 不明 | 09/August/2011
ピエール・ブーレーズの指揮によるラヴェルということで、かなり期待していたのだが完全に裏切られたという感じである。ベルリン・フィルの豊潤すぎる響きをまったく抑えることが出来ず、ドイツ・グラモフォンへ移籍後、ブーレーズが指揮をする機会の多かったクリーブランド管弦楽団で聴くことの出来たフランス音楽のエスプリといったものは、、この録音には全く存在しない。カラヤン/ベルリン・フィルの方がフランス音楽として、もっと素晴らしく聴けるように思う。ブーレーズにはベルリン・フィルをコントロールしきれないのだろう。この録音のためのオーケストラに、なぜベルリン・フィルを選んだのか全く理解できない。少なくともフランス音楽を聴くためには、ブーレーズ/ベルリン・フィルの録音は絶対に避けた方が良い。蛇足だが、スペイン奇想曲の名演には、ロリン・マゼール/フランス国立管弦楽団(ウィーン・フィルとの録音ではない)のソニーへの録音があることを挙げておきたい。スペインの夜の中に入っていく、ある意味での不気味さとスペインの踊りや祭りの雰囲気といったものが、フランス音楽として見事に表現されている。クリュイタンスやデュトワなどフランス音楽に定評のある指揮者の演奏も聴いてきたが、マゼール/フランス国立管弦楽団に遠く及ばない。そういったこともあって、フランス音楽にも定評のあるブーレーズのCDの購入だったのだが、オーケストラのことも考慮に入れておかないと今回のように失敗するものだと思い、ただ反省することしきりである。0 people agree with this review
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