Bach, Johann Sebastian (1685-1750)
Clavichord-keyboard Works: A.schiff(Clavichord)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 05/February/2023
ひそけき雰囲気が漂い、古雅の趣きも充分なアルバム。 シフがバッハを音楽活動の中心に置いているのは周知のことだが、ただバッハを弾いている、とは違うということを当盤で知ることができる。 それはつまり、バッハをレパートリーの中心に据えているという意味でなく、音楽の愛の中心に据えているという意味なのだろう。バッハの曲への解釈、バッハそのものへの理解をさらに深めるために大切に演奏されたクラヴィコード。曲目や演奏も実に趣深い、愛情あふれる内容。急ぐことなく、慈しむようにバッハで「歌って」いるシフの気持ちが伝わる。あまり音を大きくせずゆったりと聴いてみてほしい。シフの手による親密でひそけきクラヴィコード演奏。考えてみたらECMにぴったりのアルバムとも言えるのではないだろうか。 ちなみに…インヴェンションとシンフォニア、デュエット以外の曲目は2022年秋の来日公演(ピアノを演奏。当日に曲目を発表しながら演奏するという興味深く、かつ濃密な演奏会だった)で奏されたものばかり。実際席に座った方はその日の演奏を思い出すきっかけとして、行かなかった方は当盤でじっくり聴いてみていただきたい。おすすめです。2 people agree with this review
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