Szymanowski, Karol (1882-1937)
Piano Works : Krystian Zimerman
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うーつん | 東京都 | 不明 | 11/January/2025
不思議な夢を見ているような感覚を持たせてくれる作品が詰まっていると思う。 ディスクリリースにとことん慎重なツィメルマンが1994年の収録から寝かし続けた曲も含み2022年収録の曲まであしかけ28年かけてようやくつくり上げたシマノフスキの作品集。ポーランドの音楽がどのようなスタイルなのか正直解らないが、当盤の曲について聴いてみると、どこか鄙びていて懐かしくてそして仄かに暗い憂愁のようなものを感じてしまう。しかしそれが単なる一地方の民族音楽的なものに陥らない新しさや熱も感じるのがシマノフスキの特色なのだろうか…。 メインに収録されたOp.10は実演でも聴いたがかなり手の込んだ奥行きと美しさを持つ作品。ツィメルマンの美しすぎる(しかし随所に気持ちの迸りもある)ピアノは同郷の先達への敬意を感じずにはいられない。ただツィメルマンがこのリリースに込めたのは「お国もの紹介」だけでなく、シマノフスキの作品がもっと知られて聴かれるべきものであるとの自負なのだろう。 生誕150周年ならわかるが140周年を記念するという売り文句は少し発売側のこじつけにも思えるが、記念と言わないとなかなか見向きもされないのだろう。しかし、ツィメルマンの想いがこもった当盤ならそんな中途半端なアニバーサリーに頼らずとも世に問う意義があると思う。何周年であろうと聴く価値のある一枚、おすすめします。0 people agree with this review
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