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CD Nathan Milstein : The US Armed Forces Studio Recordings

Nathan Milstein : The US Armed Forces Studio Recordings

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    slave  |  東京都  |  不明  |  05/October/2023

    ミルシュテインは、ウクライナ出身のロシア貴族の家系の人物だ。ハイフェッツと同門のアウアーの最後の門下生として知られる。ロシア革命を避けて亡命した。ホロヴィッツのアメリカ・デビューは、ミルシュテインの伴奏者としてのものである。 このCDは、言うまでもなく、彼の唯一のブラームスの2番のソナタが聴けることに大きい価値がある。第3番は、ホロヴィッツとの正規録音が残っている。 ミルシュテインは来日したことがないこともあり日本では知名度が低いままに終わった。彼の演奏の特徴は、清潔で高貴な歌い回しと、プラチナ・トーンと言われる美音である。 パールマンは「彼は古今東西最も音が明瞭・透明なヴァイオリニストだ」とミルシュテインを評しているとのことだ。 ミルシュテインは、最晩年まで、同じ曲に対して惰性にならないようにフィンガリングを変更し続けたことでも知られる。最後のリサイタルは左手の小指の障害によって延期され、フィンガリングを変更した上で実施された。映像も残っている。 彼の最盛期の演奏の1つの大きい特徴は指の離れが明確で速いことである。普通の演奏家は、指板を押える力を緩める。しかし、ミルシュテインは、指を跳ね上げる。この動きと切れのあるボウイングの技術が、明晰な歌い回しとフレージングを支えている。 彼の最良の録音はCAPITOLの1956年録音のグラズノフの協奏曲。次いでTESTAMENTから復刻されているゴルドマルクの協奏曲だろう。 知的なヴァイオリニストは決して多くない。ミルシュテイン、ミンツ、ハーンと指を折ることになる。ミルシュテインの演奏はポルタメントが多いという人がいるが、それは誤解だ。ポルタメントを行うことはあるが、歌い回しの癖のようなものではない。 ソニーの創業者の一人である盛田氏がニューヨークで借りた家具付きのアパートメントのオーナーはミルシュテインだったという。その家具の立派さと洗練された趣味を見て、ロシア貴族の家系であることを実感したという回想が書かれていた。 ミルシュテインの演奏は、高貴であり知的である。 テノールで言えばアルフレート・クラウスと思えば良い。 どちらも「別格」と言われる演奏家であるが、ストイックすぎて日本では必ずしも一般的にならなかったことは惜しまれることだ。 ミルシュテインの復刻は是非続けて欲しい。

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