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Correa de Arauxo, Francisco (1584-1654)

CD Libro de Tientos : Foccroulle(Organ, Virginal)Inalto (4CD)

Libro de Tientos : Foccroulle(Organ, Virginal)Inalto (4CD)

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    六里庵  |  京都府  |  不明  |  07/January/2026

    フランシスコ・コレア・デ・アラウホ「オルガン技法」(1626年)への豪華なイントロダクション。オリジナル曲のオルガン独奏を中心に、オルガンとコルネットのデュエット、管楽や声楽アンサンブル編曲などをちりばめ、さらにコレアに先行する、フランドルから招致された宮廷音楽家やスペイン古楽からの流れをさかのぼる旅、コレアを取巻く宗教曲、器楽の精華などから、コレア自身の音楽がもつ多面性に迫ろうとする。ベルナール・フォクルールは、オルガン奏者としてバッハ、ブクステフーデなどのオルガン曲全集で知られ、コレア・デ・アラウホの選集も既にリリースしているが、今回はコレア「オルガン技法」へのより広い視野からの案内を目指している。フォクルールのアレンジによる管楽・声楽アンサンブルは、どれもこなれたインティミットな響きで飽きさせない。中でもオルガンとコルネットのデュエットは、オルガンの堅固さとコルネットの柔らかさの対比が心地よい。対して、フォクルール自身のオルガン独奏ではティエントの壮麗さが際立っているが、中でも白眉ともいえるのが、CD4所収の「ティエントとディスクルソNo.2(変格ドリア旋法)」と、「ティエントNo.52(正格ドリア旋法)」だろう。No.2は3つの主題提示部からなる短いフーガ部分と、それに続いて次々と現れる新たな動機に対して対位法的な処理を施した部分とからなる。最初のフーガ部分がティエント(トッカータと語源的に近い対位法曲)、続く部分がディスクルソ(西discurso =英discourse:言論・討論・演習に相当し、練習曲と訳するのがふさわしいと思われる。A.D.Lashの英文論文ではexerciseと訳されている)に対応すると思われる。終曲に向かって次第に強度と密度を上げ、大団円に結ぶ曲の構成が見事だ。ティエントNo.52は音響的にもはるかに自由でドラマチックな装いを感じる。No.2を含む若い番号のティエントを聞いて感じるのは、ネーデルラントの先達スウェーリンクとの様式上の近さだ。当時ハプスブルク家の支配下にあったフランドルとスペイン間を往来した音楽家の情報ハイウェイといった恩恵もあったのだろう。このようないわば国際様式の一方で、バタリアのような土着的な曲もあって幅の広いところが面白い。飽きの来ないボックスの構成は秀逸だが、どちらかといえば声楽・器楽の周辺曲、アレンジものが目立ち、肝心のコレア・デ・アラウホのオルガン曲は、晦渋な装いもあって背景に沈んでしまう。フォクルールの演奏が見事なだけに残念に思う。この上は、コレア・デ・アラウホ「オルガン技法」そのものに忠実に迫った全集を、フォクルールの手で是非にもお願いしたいものだ。

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