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Bach (1685-1750)

CD Matthaus-passion: Pichon / Ensemble Pygmalion J.pregardien Degout Devieilhe

Matthaus-passion: Pichon / Ensemble Pygmalion J.pregardien Degout Devieilhe

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  • ★★★★★ 

    ヤナハル  |  鹿児島県  |  不明  |  21/February/2023

    レコード芸術の大賞受賞ということで、購入した次第ですが、リヒターの厳しい演奏ともメンゲルベルクの濃厚で多感なものとももちろん異なるしなやかで颯爽とした印象を受けました。クイケンやヤーコプスのものよりもさらにスピード感があり魅力的に思いました。 キリストを架刑台に送るのに逡巡するピラトと執行を迫る群衆は、ウクライナに軍事侵攻するロシアを思い出させます。プーチンにはためらいはないかも知れませんが、プーチンを支持する国民も高齢者を中心に多いと言いますから、やはり頭のいかれた指導者を正すことができない国民の責任も大きいのではないか。第二次世界大戦中の大本営も同じような状況だったのではないか。今回もやはり人類が何度も繰り返してきた愚かな過ちを感じました。 メンゲルベルクのような重さはないけれども、マタイの福音書が、バッハが訴えかけるものはやはり大きく、さらにスリリングな演奏に心動かされました。

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  • ★★★☆☆ 

    jin  |  長野県  |  不明  |  11/February/2023

    速いテンポで、付点音符の扱いに独特なところがあって、好みがわかれる演奏だと思います。 ただ高評価されていることが多いので、多くの人に受け入れられているのだと思いますし、それは聴いてみて良くわかる気がしました。 ただ、自分はマタイはじっくりとかみしめるような演奏が良いと思うので、ちょっと違うなと感じました。一個人の感想です。スミマセン。

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  • ★★★★★ 

    vintage  |  北海道  |  不明  |  10/December/2022

    2022年度 第60回レコードアカデミー賞 大賞 声楽曲部門受賞おめでとうございます!すぐにでも購入して聴いてみたい気もしますが、King Internationalのことですから、数ヵ月後にSACDシングルレイヤーで再発するのではないかと。(チェリビダッケの幻のリスボン・ライヴ〜ブルックナー交響曲第8番はUHQCDが3月発売、SACDが12月発売でした)お急ぎでない方は様子を見た方が良いと思います。

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  • ★★★★★ 

    マスター・ヘルシー  |  岡山県  |  不明  |  31/August/2022

     現在最も若々しくて華やかなメンバーで構成されたマタイだろう。ハルモニア・ムンディのマタイと言えば、ヤーコプス指揮のベルリン古楽アカデミー&RIAS室内合唱団&ベルリン大聖堂合唱団というドイツの伝統を受け継ぐ堅実で強固な最強布陣だったが、今回はフランスバロックで最も旬な音楽家ラファエル・ピション率いるピグマリオン等、フランス系が中心の布陣だ。今回のレビューは最も新しいマタイで最も注目されている演奏家達のCDということでいつもよりもさらに長文のレビューをさせていただく。  まずは演奏家の説明だが、声楽&オーケストラのピグマリオンには世界的に有名な歌手が多く組み込まれているのが特徴だ。具体的にはクリスティアン・イムラーとハナ・ブラシコヴァは第59回レコードアカデミー賞大賞銀賞を受賞したバッハ・コレギウム・ジャパンのヨハネ受難曲で共演していたことで名高い。ザビーヌ・ドゥヴィエルはピションの愛妻でフランスの新進気鋭の歌姫であり、彼女は何枚かピションの伴奏によるソロアルバムを出している。実際に凄く綺麗な歌声が印象の歌手だ。次にティム・ミードというアルト(あるいはカウンターテナー)、彼はアルバム「舞踏と歌のはざまで」のPVでキメ顔で見事な美声を披露していたことが印象的だった歌手だ。YouTubeで検索すれば見ることが出来るだろう。イエス役のステファヌ・ドゥグーはフランスの人気バス歌手の一人で前述のピションの愛妻ザビーヌのソロアルバムにも共演したことやハルモニア・ムンディのデビューアルバムでピションと共演していたことからピションの贔屓にしている演奏家だ。そして、何よりもレオンハルトやアーノンクールのマタイで共演し最高のエヴァンゲリストの一人として名高いクリストフ・プレガルディエンの息子、ユリアン・プレガルディエンがエヴァンゲリスト役を務めていることが注目点の一つだろう。彼は世界的な合唱指揮者であるペーター・ダイクストラとドイツ三大古楽の一つであるコンチェルト・ケルンによるマタイとヨハネの各々でいずれもエヴァンゲリストとして起用されており、見事に絶賛させている新進気鋭のテノール歌手だ。ちなみにユリアンと共演しているダイクストラ&コンチェルト・ケルン盤は自分のお気に入りで前回レビューしたラーデマン&ゲヒンガー・カントライ盤にも劣らぬ名盤だ。他にもソロアルバムを出しているような凄腕歌手はいるのだが、そこは割愛、あるいは後述で記載する。  そして、次に肝心な演奏だが、一言で言えばとにかく美しい。古楽らしからぬ分厚くて、しかも切れ味鋭くない、まろやかで流れるような美しい響き、それは美しい響きを追求していた大指揮者カラヤンを思わせるような響きだと思わせた。カラヤンは演奏そのもの以外でも録音技術や収録する場所にも徹底的に拘っていたという。同じく美しい音に拘るピションが今回収録場所に選んだのはフィルハーモニー・ド・パリ、前衛的でシンメトリーに反する特徴的な構造のホールであるが、音響効果は世界最高レベル。ピションの美しい音作り(残響)に一役買っている。次に通奏低音の部分も充実している。ヤーコプス盤とはまた違った形でエヴァンゲリストや語り口調の歌の部分の伴奏ではオルガン以外にもテオルボやチェンバロ等と歌声に応じた変幻自在かつ美しい伴奏で聴き手を飽きさせない音の流れを構築している。そして、前述した歌手陣だ。くどいようだが、徹底的に美しい音楽作りに拘るピションはただ有名な歌手を起用するというよりは自分の目指す音楽に合致する歌手を選ぶことにも徹底しているような印象を受けた。とにかくバスもテノールもソプラノ、それぞれのパートのいずれもが美しいオーケストラの響きに呼応するような透明感溢れる美声を披露してくれている。特にエヴァンゲリスト役のユリアンの美声は格別である。最近のマタイの演奏配置の解釈では合唱部と独唱は兼任することが一般的となっているが、ユリアンだけは合唱部に組み込まれておらず、明らかな別格扱いだ。このマタイはユリアンとピション率いるピグマリオンの共演によるものだということが如実に表れている。ピションが構築した美しい叙事詩をユリアンが美しく読み解くという演奏形態が血生臭いオペラ的なマタイと一線を画する純音楽的普遍的で美しいマタイを成り立たせているのだ。  ちなみだが、驚いたのはピグマリオンに参加している歌手の一人であるルシール・リシャルドーだ。後述する演奏曲目で最初カウンターテナーが歌っていたのかと思っていたのだが、確認すると女性のアルト歌手ルシールだったのだ。ルシールはとにかく男性並みの力強いカウンターテナーのような歌声であった。調べてみたらあの第58回レコード・アカデミー賞大賞銀賞を取ったガーディナー指揮のセメレに出演した凄腕歌手だったことを知ったのだ。彼女の美しくも男性並みに力強い歌声も勿論良かったが、個人的にはユーチューブでキメ顔で歌っていたティム・ミードにもう少し出番を与えて欲しかった。しかし、ルシールは愛妻ザビーヌと並んで最もピションに贔屓にされている女性歌手だから仕方ないといったら仕方ない。しつこいようだが、キメ顔で印象的なティム・ミードはこのマタイでは力強さの中にも憂いを秘めた歌声を見事に披露してくれている。とってつけたようだが、他のいずれの歌手もピションの美しい音楽に添った美しい響きを持つ歌声で聴き手を陶酔させてくれる。  今回のマタイに対して「バッハはこうであるべきだ」や「バッハらしくない」や「こんな美し過ぎるマタイは許せない」なんて言う偏狭な批評家達の感想もあるかもしれない。しかし、結局は最後に物を言うのはその人にとっての好き嫌いである。私はこのピションが構築した美しいマタイが大好きだ。王道的で堅固なラーデマン盤とは一味違う魅力が溢れた名盤と言っていい。エンターテイナーに満ちたヤーコプス盤に近いかも知れない。とにかくピションの音楽活動において全盛期となる程の名盤であると確信している。もしかすると何十年後程に新録音のマタイが出るかも知れないが、この名盤を超えることは困難になるだろう。リヒターの名盤が新盤では無く旧盤であったように。  ちなみにだが、この盤とは別にライブ映像のピション&ピグマリオンがYouTubeで見かけた。各歌手の演奏曲目もその映像で確認したし、この盤とほぼ同じ形態と見て間違い無いだろう。配役とは別に主要独唱で演奏した歌手別に以下記載させてもらう。もう一度言うが、配役として歌っている部分は記載していない。何故ならば解説書に曲ごとに登場する配役は記載されているからだ。とにかく参考に確認してみて欲しい。  ザビーヌ・ドゥヴィエル…12.13.27a.48.49.67 ハナ・ブラシコヴァー…8 ルシール・リシャルドー…5.6.27a.30.39.60.67 ティム・ミード…51.52 レイノウド・ファン・メヘレン…19.20.67 エミリアーノ・ゴンザレス=トロ…34.35 ステファヌ・ドゥグー…56.57.64.65.67 クリスティアン・イムラー…22.23.42

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  • ★★★★☆ 

    うーつん  |  東京都  |  不明  |  26/July/2022

    若さがなしうる繊細な、切実なマタイ。いわゆる巨匠が演じるマタイとは違う。堅苦しい学問的なマタイとは違う。バロックの修辞学なる頭で考えるマタイとも違う。耽美的なまでにたおやかで美しい合唱と瑞々しいオケ。思えばナザレのイエスなる人物も年寄りではなかったはず。若さゆえの理想や改革を追い求めた人物だったのではなかったのか、と連想したくなるようなドラマを聴かせてくれている。どちらかというと「マタイ受難曲」というより「マタイが伝えた、若きイエスが死に至るまでのドラマ」というタイトルの方がディスクの演奏内容に近いような気がする。

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