Tristan Und Isolde: Bohm / Bayreuther Festspielhaus Windgassen Nilsson
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silver | 岐阜県 | 不明 | 31/July/2016
悪かろうはずも無いのだが、アルカイックでストイック過ぎ。もう少し曲の持つ官能性を出して欲しかった。バーンスタイン盤に親しんでいる耳には物足りないというか・・もどかしさがあった。ゲルマン騎士・カール・ベームの音楽であるな、という感想。2 people agree with this review
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 12/January/2013
「レコ芸」の大賞も受賞した、定評のある名盤ですね。みなさまの評価も大変に高く、そしてそれは全くその通り、とも思います。ですが、今回、かなり久々に聴き直してみて、いろいろ考えるところがありました。前回聴いたのは10年ほども前でしょうか、その後数多くの『トリスタン』のディスク(CD、DVD)を視聴し、実演でも聴き、私自身『トリスタン』についてそれなりに親しみと認識を深めたつもりでおります。ベームの『トリスタン』を聴いて思ったのは、「これは伝統的な劇場における演奏なのだな」ということです。聴衆を前にして、一度始めれば途中で止めることのできない、そして演奏者みなが集中し感興に乗り、活きたドラマを再現してゆく劇場での音楽、それがこのディスクに収められたものなのだなあ。セッション録音では細部にこだわって表現の差が大きくなり、劇であるよりもまず音楽である要素が強いディスクもあります。しかしこの演奏では、精緻なニュアンスの描き分けよりかは、演奏者全員が恐るべき集中力で勢いに乗って驀進するそのエネルギー・パワーに圧倒されます。そうした姿勢が最も成功したのが第3幕で、傷を負ったトリスタンの熱と狂気が噴出する、まさに圧巻の出来栄え。一方、第2幕はやはりしっとり感がもっと欲しいかな。「愛」の場面であるよりかは、「愛と死をめぐる対話」という趣がありますかねえ。主役二人の哀しみをリリカルに歌った佳演が、近年はいくつか出ておりますな。以下、個別にコメント。ベームの指揮は強靭で清潔なもの。音楽は全く停滞せず、常に明確で揺れがない。テンポをびしっと決めて、歌手を安心して乗せてゆきます。劇場経験の豊富な人ならではの安定感はさすがです。そしてほとんど爆演に近い管弦楽の咆哮もベームならではのもの。これは主役二人がヴィントガッセンとニルソンだからできたかもしれませんね。さて、ヴィントガッセンはもともと声質はローエングリン向けのユーゲントリッヒャー・テノールなので、本当はトリスタンは彼には重すぎる役でしょう。でも声量があれば劇場でも問題がないので(彼の実演は知りませんが)、それで当たり役にもできたのかな。ヘルデンテノールの典型のズートハウスやロレンツのようなスーパーロブストな声と違い、繊細でリリカルな歌に向いていそうですが、ヴィントガッセンはむしろ勢いに任せて疾駆するような歌を聴かせます。仕上がりはややラフでして、特にフレージングに問題はあるようで、もう少し「歌」として丁寧に聴かせて欲しかったな。一方、ニルソンは貫録たっぷりのイゾルデ。こちらもややラフな歌で、迫力満点ですがやや美感を欠きます。それに、個人的にはどうもニルソンは美声だと思えないのですな。ちょっと魅力薄。ヴェヒターのクルヴェナールが実にすばらしい。若君を守り心からの忠義を尽くす股肱の臣を、力強い声で見事に歌いました。ルードヴィヒのブランゲーネは強いニルソンに見事に寄り添って、こちらもひけをとりません。マルケ王は裏切られつつ許しもする、マヌケでお人好しとも言えるし、気の毒だけど徳高い人とも言えるし、役作りは難しいところかもしれませんが、タルヴェラは声の威力でひとまず乗り切りました。総じて強力なキャストを揃えたバイロイトならではの布陣。録音は文句なし。バイロイトの特殊音響をよくとらえ、咆哮するオケとそれに負けない歌手の歌を絶妙に再現しました。このディスクは、戦後バイロイト全盛期の時代を背負った指揮者と歌手による「歴史的な名演」という評価、位置づけにするのがよいかと思います。上記のような不満はありますし、『トリスタン』という作品のさまざまな魅力を伝えてくれる演奏は他にもありますので、あえて「最高」とは申しません。ただ、劇場での現場経験の豊富な熟練の名人たちによる「活きたドラマ」がここにはあって、全曲を聴きとおして大いに感動したことは事実であります。もちろん、お薦めいたしますよ。9 people agree with this review
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S.S | Japan | 不明 | 03/April/2005
ゲネプロに観客を入れて録音されたもので一般的な意味でのライブではない。ベームらしく明晰な演奏であるが、逆にその明晰さが仇になっているところもある。例えば二人の愛の場面などかなり淡白な表現で、他の場面での演奏が、素晴らしいだけにもう少し愛想があっても良い気がする。純粋に音楽的な演奏という意味ではこれでよいのだろう。0 people agree with this review
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オペキチ君 | 山形市 | 不明 | 29/November/2004
この曲の名演盤の一つにあげられるものですが、この演奏の特徴となる”緊張感”を聞く側にも求められるもので、歌手ともども窒息死してしまいそう。人間らしい呼吸の感じられる演奏を聴きたくなってしまうのは贅沢でしょうか・・・。0 people agree with this review
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