robin  |  兵庫県  |  不明  |  08/August/2024

全集で持っている。9番のみのレヴュ。ベームの9番は、ＳＫＤ、来日のウィーンフィルの演奏を聴いた。一番好きなのはこのBPOとの演奏。構成力が高く、力がみなぎって、まるでフルトヴェングラー時代のBPOのような内的な力強い音を響かせている。後の演奏はどこか弛緩が感じられBPOほどの高いみに達した演奏とは思えない。ワルターのような柔軟で歌心に溢れた演奏も捨てがたいが、このベームのは底深く音色も適度の暗さがあり感銘度の高い演奏である。2種のセルの演奏などベームに比べると軽く表面的に感じる。ベームがベームであった頃の素晴らしい演奏の一つと言えよう。

 

変ロ長調  |  京都府  |  不明  |  05/August/2019

１番オーボエのソリストについて、未完成はローター・コッホ、グレートはカール・シュタインスだと、私は思っている。どちらも美しい音だったので、聞き分けるのは難しい。

 

こうじ  |  東京都  |  不明  |  02/May/2012

シューベルトは聴いてて飽きない演奏が名演奏と思う。この演奏はその要因を大きく３つもっている。ひとつは各モチーフが多層的に活きるように楽器バランス設定されていること。もうひとつは、恣意的な感じを抱かせないレベルで各所で微妙にテンポ変化させていること。最後は歌が死なず、また弛緩もしない程度の基本テンポ設定がなされていること。 すでに所有している音源が、素晴らしい演奏だけど解釈が独特すぎるとか、昨今の流行で楽譜どおりの学究的アプローチでなにか物足りないとか、そんな思いをされている方にお勧めしたい演奏です。

 

淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  22/February/2012

久しぶりにLP以来の愛聴盤「グレート」を聴く。死後あまり華やいだニュースもなく、最晩年の日本での異常とも思える人気からすると、ショルティと並んで忘れられた人みたいに扱われるベーム。確かに今の時代にどこかマッチしないところもありますが、この「グレート」は奇跡の名演、普遍的な価値があると思います。これが一番好きですか、と聞かれると、正直「はい」とは言わないでしょうが、時々気になる盤です。ベームに乾杯！

 

eroicka  |  不明  |  不明  |  12/July/2011

この値段なら、ファーストチョイスにはぴったりだろう。いすれもこの２曲を語る上では外せない名演だ。シューベルトは旋律重視で構成力がとかく薄めになりがちだが、この演奏は起承転結を意識した昔ながらの演奏。堂々たる威容、響きの香りや気品は巨匠最晩年、80年前後のウィーンフィル盤（未完成）、ドレスデン盤（グレート）に譲る部分も大きいが、カラヤンがシェフになってサウンドが徐々に明るく豊麗なものに変化する過渡期にあるベルリンフィルから、フルヴェン時代以来の重厚な響きを引き出している。このシューベルトはもちろん、モーツアルトの交響曲全集やセレナード集、ブラームス１番、英雄など一連の録音は、質実剛健な独逸のマイスターといった感じで、後年のウィーン再録音と違った筋肉質な音楽を聴かせる。堅く辛口な演奏だけに「息苦しい」という批判が出るのも致し方ないが、この当時のベームの充実ぶりは、最後のドイツのマイスター時代の遺産といえようか。

 

もよ  |  神奈川県  |  不明  |  14/November/2010

「未完成」もとてもすばらしいが、なんといってもこんなに豪華極まりない「グレート」が聴けるとは至福と言う言葉がぴったりでしょう。作曲当時のオケの響きはこうでなかったかもしれないけれども、シューベルトが夢見たのはこういった演奏ではなかったのかと想像します。 誰かも書かれていますが、少なくともグレートに関してはこの演奏だけあればほかは要らないと私も思います。 ダイナミクスもアゴーギグも音色もよく考えられていて、さらに、そういったことを感じさせないとても自然で雄大な音楽の流れがあります。 さらに、録音の古さを全く感じさせず、ベルリンフィルの質実剛健なサウンドも堪能できます。

 

hossy  |  愛媛県  |  不明  |  19/October/2009

大変素晴らしい演奏で録音もよくお勧めしたいＣＤ。当時のベルリン・フィルのレベルがいかに高かったか驚かされる。演奏スタイルはヨッフムの演奏に近いものがあり、いわばドイツ的正統派のシューベルトだ。未完成はどっしりしスケールが大きく完璧、グレートもこのシンフォニーの長い演奏時間を感じさせず聞かせるあたりはベームがただものでない指揮者だと改めて敬意を表したい、値段も格安で魅力的、このＣＤのみあれば他はいらないような気がする。

 

TOCHIPAPA  |  広島県  |  不明  |  29/September/2009

LP時代から何度も聴く機会がありましたが、高ぶりと落ち着きを感じます。60〜70年代のBPOは多くの名盤を残していますが、カラヤンとベームでは同じイエス・キリスト教会でもサウンドが異なるのも興味深いです。そして、どちらもほんとうに美しく、素晴らしい。録音作品としてのモーツアルトとシューベルトのシリーズはベームを超えるものは将来にわたっても出てこないのではないかとさえ思えるほど好きになれる名録音にめぐり会えたよろこびと、新しいものに熱くなれないもどかしさと、複雑な心境です。

 

？ほんとかい  |  茨城県  |  不明  |  30/May/2009

この頃のベームの特長がよく出た引き締まった演奏。この曲の長さを感じさせない。シューベルトの歌もあり、オケの上手さも別格。ウィーンフィルとの来日公演CDも別の趣があるが、内容が詰まった演奏だ。

 

太陽神  |  長野県  |  不明  |  28/May/2009

ザ・グレートはともすれば退屈な曲。色々な指揮者が、それぞれアピールポイントを持って演奏に臨んでいる。 この盤の一番素晴らしいのは、カール・シュタインスのオーボエの音色の柔らかく美しいこと。まるでオーケストラから離れて天に上っていくかのように、どこまでも甘く響いている（決して言い過ぎではないでしょう）。他の木管楽器もそれに寄り添うような音。もちろん弦の音色や構築も素晴らしい。 ザ・グレートの長さが「退屈」ではなく「もっと聴いていたい」に変わる名盤。

 

mid&massa  |  三重県松阪市  |  不明  |  15/April/2009

この頃のベームＢＰＯはどれもええ演奏ばっかりやなあ。モツ４０＋４１、エロイカ、ブラ１、皆どれも良かったんでつい、これも買ってしもうた（６１０円だったこともあるし、な）が、「さすがにベームでもグレイトだけはあかんやろ」と思いつつ聴き始めて「脱帽」でしたわ。すいません、グレイトはメンゲルとトスカで決まりと思っていた自分も少しは反省しますわ！

 

一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  14/March/2009

HMVレビューにもあるように各楽章毎に各テーマが延々とつながる曲を退屈させることなく進めて如何に「曲意」を伝えるかで指揮者の手腕が問われるグレイトなのですが小生がLPを買った当時見回してベーム盤しか見当たらなかった・・レコードアカデミー賞も受賞しているし・・わけです。曲自体退屈なところもあったわけですが聴き込むにつれて曲の良さを伝えてくれたのがこのベーム/BPO盤です。未完成も余り深い意味のない曲をベームの重厚・武骨さで中和してグレイト共最高となっています。

 

ﾏｰｺﾛﾘﾝ  |  所沢  |  不明  |  17/July/2008

久し振りに、ＶＰＯとの日本でのライヴを聴いたら、超絶名演といわれてたのが、よたよたしたところが耳につき、以前ほど感動はしなかった。こちらのＢＰＯとの演奏を聴いたら以前はすこし素っ気無くていまいちと思ってたのが、充実した安定感でいい演奏だと感銘を新たにした。オーボエのソロが誰かでレヴューが賑わっているが、シューベルトの全集までは興味ないという人は、これ一枚で充分でしょう。

 

ein Oboist  |  Germany  |  不明  |  25/February/2008

この演奏のオーボエは間違いなくカール・シュタインスです。コッホとシュタインスはビブラートのかけ方が違うので、これだけソロが多い曲では100％確実に聞き分け可能です。私は自分がオーボエを演奏するので差がはっきり分かりますが、一般には区別がつき難いのも分かります。

 

タッチ  |  福岡市  |  不明  |  15/December/2007

宮本文昭さんは、この演奏のオーボエ・ソロは、カール・シュタインスさんとおっしゃっています（「疾風怒涛のクラシック案内」・アスキー新書・p.125）。どなたかオフィシャルな記録等、情報をお持ちでしょうか？