Atton Bruckner Symphony No.9 In D Minor
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Stuemper | 愛知県 | 不明 | 02/May/2010
年齢による衰えを自覚しながら自分に投影された(期待された)イメージを引き受けて指揮するバーンスタインの姿が痛々しくも感動的で、作品との相性の悪さ(鋭すぎるアタックや劇的すぎるルバートなど)その他種々の不具合のことがどうでもよくなる。オーボエとティンパニが実にうまく、やはり素晴らしいオケだなと実感しますが、この2年後に亡くなるヘッツェル率いる弦楽を含めて、この時代がこのオケにとっても夕映えを放っていたように実感され、感慨に耽ってしまいました。0 people agree with this review
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烏 | 広島県 | 不明 | 31/December/2009
熱く、しかも最後まで推進力を失わない演奏だ。まさしくバーンスタインならではと言うべきだろう。また、これに応えるウイーン・フィルも、しなやかで、しかも強靭さも併せ持った音だ。2楽章のスケルツォなどは、マーラーを思わせるような、一種独特の演奏なのだが、バーンスタインのブルックナーとしての説得力は持っている。ただ、9番に特有の寂寥感は、ここには見られない。0 people agree with this review
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aki | 兵庫県 | 不明 | 04/July/2009
まさに壮絶な演奏。普段耳にするブルックナーとは異質であるがその説得力に圧倒される。レニーはカルロス・クライバー同様、視覚からの影響で感動が増すタイプの指揮者だ。ライブには独特の興奮があり、凡演でも感動させるものがあるが、このブルックナーはジュリーニ&ウィーン・フィル盤やハイティンク&コンセルトヘボウ(2009年3月ライブ)などと比較しても素晴らしい演奏。当日ホールで聴かれた方はおそらく素晴らしい思い出だろう。私もイスラエル・フィルとの来日公演は一生の思い出である。残響をたっぷりととらえた録音も優秀。0 people agree with this review
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宇野広報 | 奈良県 | 不明 | 18/June/2009
私は、1989年の8月から1990年の7月までウィーンに在住。この演奏の1990.3.1の演奏会のライブを聴きました。レーニーがメガネをかけているのは、おそらく2.28の演奏会であろうと思われます。つまり、このDVDの映像、大半は3.1の演奏会の収録からとられているようです。ついでに、いくつかのショットで私の顔が映っていたりします。(本当に感激です。) 当時、すでにレーニーの体調はななり悪かったはずですが、2楽章のパワフルな指揮ぶりには本当に驚きました。あの圧搾空気で電柱を地中に打ち込んでゆくような強烈なアタックとエネルギーは、全くブルックナー的ではありませんが、今聴くと超個性的ながら、彼が感じていたものがわかるような気がします。 この3月1日の演奏会、実に色々なことがありました。ご参考までに書いておきたいと思います。 そのきっかけは、前の週の2月末に開かれた4回のうちの前半のプログラムを聴きに行った時でした。その日のシベリウスの交響曲1番は本当に神がかり的な素晴らしい演奏でした。終演後、楽屋にサインをもらいに行ったのですが、(バーンスタインは応じてくれるときいておりましたので)マネージャーが出てきて、 「彼は1日中働いて疲れているので勘弁してくれ」 といって、結局、ファンの前には姿を見せませんでした。このとき、もしかしたら、バーンスタインの体調が悪いのではないかといやな予感がしたのですが、不幸にもその予感が的中していたことを後になって知りました。 この3月1日のブルックナーの演奏会(プログラムは1曲だけ)では、まず、チェロのサブトップ(奥側)に座っているバルトロメイが、第1楽章途中で一番太い弦を切ってしまうアクシデントが起きました。通常の演奏会だったら、そっと、袖に退いて、弦をつけ直してくるのかも知れませんが、このときは、ビデオの収録中であったこともあり、彼は、弦が切れた後も3本の弦で奮闘しながら演奏を続けました。 (実際に音を出していたのかどうかは、よく分かりませんでした。) 続いて、第1楽章終了後、バーンスタインは舞台の袖に引き上げて、かなり休憩をとった後、再度現れた時です。指揮台に向かう途中に足がもつれて、楽員に支えられるという場面がありました。このとき、先の予感が、どうも現実に近づいているという感を強くしました。 しかし、上にも書きましたが、第2楽章の演奏は、たとえ健康でも70歳を超えた指揮者の指揮振りとはとても思えない、全身の力を込めた極めてエネルギッシュな指揮ぶりで、「何もそこまで力を込めなくても」とさえ思いました。 (その意味では、全くブルックナー的な演奏ではありません。) 第2楽章終了後、ビデオの収録チームからパウゼ(準備待ち)の要求が出たらしく、バーンスタインは楽員と打ち合わせを始めました。その時彼は、指揮台の片隅に腰をかけて、コンサートマスターとサブの2人と打ち合わせを始めました。そのうちに、コンサートマスターのヘッツエルが席を立って自分の椅子をバーンスタインに譲りました。会場からも、少し驚きの声がしました。私も、思わず微笑んだのです。が、その瞬間、ちょうど舞台近くの席にいた私と振り返ったバーンスタインと目が合い、彼は「笑っているような事態ではない」といわんばかりの、背中も凍りつくような厳しい目でにらみつけたのを未だに忘れられません。 (ほんの一瞬の事でした。) それにしても、ウィーンフィルはやはり素晴らしいオーケストラですね。常に音が美しい上、この超個性的な解釈によるブルックナーが、ちゃんとまとまりを持った音楽として仕上がっています。 なお、私が映っていることもあり、このビデオについて、かなり詳細に分析を行いました。その結果を要約すると次のとおりです。 [1]DVD は、359 のシーンからなり、そのうち、3月1日の収録と特定できたのは、楽章順に、 59/138 + 51/99 + 55/122 = 165/359 シーン に上ります。一方、はっきりと、1日の演奏会以外の収録と判明したのは、 28 + 7 + 14 = 49 シーン に過ぎません。(メガネのシーンも含みます) [2]1の 165 シーンの時間の比率ですが、楽章順に、 (16:06/28:07)(8:44/12:50)(19:50/33:05) となっております。 [3]以上より、この DVD の演奏は、私がきいた 3月1日の演奏会での収録分を基本として、不具合部分を、2月28日の演奏会での収録とリハーサルなどでの収録映像で補ったものと考えられます。 ただし、以上の3月1日の演奏会の収録割合は、映像に関するものであって、もし、映像と音声について別々の収録分を組み合わせる形での編集をしていた場合は、多少の変化がある可能性はあります。(以上の時間表示は大体の値です。)9 people agree with this review
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J.O. | 東京都世田谷区 | 不明 | 14/March/2009
バーンスタインは嫌いな指揮者ですが、このブル9ライブは文句無しに素晴らしい!彼の遅いテンポ感覚がこの曲にぴたりとはまり、特に第3楽章アダージョは神々しいまでの美しさです。指揮は観ていて実にわかり易く、彼の棒に応えるVPOの美音を十分に堪能できます。音質は、会場ノイズも無く実にクリア。各パートも混濁すること無く明瞭に聴こえます。映画のフィルムを観るような、所謂ビデオ収録の映像とは一味違うテイストです。それにしてもこのクリアな音質と映像との違和感は、一体何なんでしょう(笑)。ブルックナー好きは必見ですぞ!0 people agree with this review
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JATP | 埼玉県 | 不明 | 23/February/2009
音楽は最高だし、ヘッツェル先生の雄姿にも感慨が深いんですが… どうして突然メガネをかけたレニーの後ろ姿が出てくるのか、不思議ですよねぇ(笑)0 people agree with this review
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Abbadian | 東京都 | 不明 | 17/October/2007
この曲と6番しか録音に残していないブルックナーの交響曲を,晩年のバーンスタインが全身全霊をかけて演奏した,痛々しく凄惨ささえ感じられる演奏。特に第2楽章は,宗教感の問題など超越した,あたかも悪魔が乱舞するような,正にバーンスタインの「死の舞踏」である。第3楽章に至っても死は執拗に迫る。濁った響きはバーンスタインの命の叫びそのものではないか。それ故,終結部でやっと浄化された世界が出現した時の感動は恐ろしく深い。この演奏は,確かにバーンスタインの個性に彩られたブルックナーであるが,人間の根源的感情に訴えかける圧倒的な演奏だ。3 people agree with this review
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聴楽斎 | 神奈川県茅ヶ崎市 | 不明 | 11/September/2007
ブルックナーの第9番のDVDとして、ヴァント、カラヤン、ジュリーニと同等と断言できる最高の名演である。録音も実に素晴らしい!!バーンスタインの遺言と言える価値あるDVDである。0 people agree with this review
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