Memoire-russian Piano Pieces: Mejoueva
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sadRed | 千葉県 | 不明 | 18/October/2013
ベートーヴェンの楽譜上の落書きとして有名なのが、晩年の荘厳ミサ曲冒頭キリエの最初のページの上部にある「心より出ず、心へ帰(き)さむことを」(Von Herzen ― möge es wieder ― zu Herzen gehen!)だ。私の心から出たものだから、それが帰り着くべきところは聴く人たちの心であってほしい。DENON時代も含めて、memoire(記憶、思い出)といった、きわめて個人的なアルバムタイトルは、これが唯一ではないか、と思う。その演奏は、ピアノ演奏を最大の自己表現の手段とする者のVon Herzen, zu Herzenになっていると感じる。イリーナ・メジューエワさんという、真摯で優しい女性の心に、人格に、聴き手は全身全霊をきもちよく包まれてしまう。曲がたぶん、幼少このかたからの、音楽体験の履歴そのものだから、“思い出”と題したのだろう。それはたぶん、愛してやまないロシアの風土でもある。彼女自身が書いたとてもおもしろいライナーの片隅に、評論家の亀田氏が「このアルバムに限らず彼女の演奏は一般的に、音楽を聴いていることを忘れさせ、感情そのものに包まれてしまう…こんな体験を与える音楽家は稀」と書いておられる。音が、本物の本人以上に本人の生きた分身である、そんなものすごい演奏者だけど、そこに感じられるものは、強さと、明確さと、そして優しさだ。妙な文学臭など、これっぱかりもない。純粋に、硬質に、美しい。3 people agree with this review
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