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Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

CD J.S.Bach: Orchestral Suites No.2.No.3.Etc

J.S.Bach: Orchestral Suites No.2.No.3.Etc

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  • ★★★☆☆ 

    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  29/December/2011

    こんなことを言っては往年のファンのお叱りを受けそうだが、バッハは古楽器で弾くのが当たり前の現在、学術的見地からすれば、リヒターの演奏など“過去の遺産”に過ぎないのかも知れない。また、様々な歴史考証や新たな解釈が出てくる中で、いつまでも“名盤”という名に固執していては、クラシック音楽はちっとも前進しないであろう。そうした旧態然とした風潮に反駁しつつもなお評価するのは、やはりスタンダードのスタンダードたる所以なのであろう。バッハの入門編として、お手頃価格で名演に触れられるのだから、初心者には持ってこいなのかも知れない。しかし、少しでも古楽に親しみのある人なら、本来金管は当然ナチュラル・ホルンとナチュラル・トランペット(唇の振動だけで音程を変える。原則、自然倍音列の音しか奏でられない)であるべきことも、弦だってノン・ヴィブラートであるべきことも知っている。テンポ設定も、今日的解釈からすれば全く異なり、本来はもっと歯切れがよいということもご承知の通りである。だが虚しいかな、こういうのを十把一からげに“小手先の業”だの“流行の産物”だのこき下ろす風潮が根強く残っている。第一、音楽評論家のお偉方からして食わず嫌いをしているのだから世話はない。だが、批判的精神を持ってした綿密な調査や解釈、それらを活かした演奏が、果たして“小手先”で出来るだろうか?また、古楽器奏法は既に1960年代から本格化しており、もう半世紀も経つのだが、それでも“流行の産物”と言い切れるのであろうか。この盤は、過去に思い入れの深いファンにのみ“名盤”としての価値を有するものだと言ってよい。

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