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Chopin (1810-1849)

CD Etudes Op.25, 4 Scherzos : Beatrice Rana(P)

Etudes Op.25, 4 Scherzos : Beatrice Rana(P)

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  • ★★★★☆ 

    麗しのcybelia  |  東京都  |  不明  |  16/March/2024

    この人のショパンは、何よりメロディーの扱いに特色があります。「ほのかな音のメロディー」「強靱な音のメロディー」など、いろいろな音色を駆使し、表現のためにはテンポを大きく揺らします。情緒に応じた実に多様な弾き分けが見られます。ペダルはかなり濁りますが、それは旋律を思うように歌わせたいからではないかと思いました。それと引き換えに、op.25の中では嬰ト短調や嬰ハ短調の曲の細かいパッセージはエコーに埋没していますし、メロディアスでない変ニ長調や「黒鍵」はあまり個性的とは言えません。ある意味「練習曲」的ではない演奏とも言え、この辺は聞き手の好みによるかなと思われます。パワーとスピードは十分で、スケルツォ3番の後半などの迫力はすさまじいものがあります。全体に説得力の高い演奏で、おすすめです。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  11/October/2021

    4つのスケルツォはその激しさ、シリアスさにおいてショパン全作品中でも高峰の一角をなす重要なジャンル。ほとんど時を同じくしてチョ・ソンジンの新録音も出た。あちらも切れ味鋭く、端麗な申し分ない出来ばえだったが、この録音はもはや別格とさえ言える。ベアトリーチェ・ラナを「新鋭女流ピアニスト」ぐらいに思っていた認識を改めねばなるまい。1番、2番、4番とも中間部は悠然と歌うが、主部もまた畳みかける所と立ち止まる所のコントラストが鮮やか、しかも間のセンスが実にいい。1番などホロヴィッツのように一気呵成に突進するかと思いきや、最後まで余裕綽々だ。2番も冒頭の応答音形から左手のえぐり、右手高音部のきらめくようなタッチに至るまで、この聞き慣れた名曲を初めて聴くよう。誰とも似ていない個性的な演奏と言えば、思い浮かべるのはポゴレリッチ、プレトニョフ(2000年カーネギー・ホール・ライヴ)だが、表情の多彩さでは彼らを凌ぐほど。練習曲集 Op.25もまた凄い。この曲集では、かつてのポリーニの録音が無敵だと思っていたが、ラナを聴いてしまうとポリーニですら音楽の縦構造、ポリフォニーの把握に弱点があったことを思い知らされる。

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