Piano Sonata.10, 15, 17, 27: Afanassiev
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I.B. | 愛知県 | 不明 | 20/December/2006
第10、27番の2曲が特に、驚異的に素晴らしい演奏です。第27番の第1楽章における、3拍子の拍感をかろうじて保つことのできるであろうギリギリの遅いテンポによって成される、人間の精神の深淵への探求。果たしてベートーヴェン自身は意識的に、後期にあっては小規模と言えるこのソナタにかくも長大な人間のドラマを刻み込んだのか。それはわかりませんが、アファナシエフが生み出す神秘的とさえ言える静謐さの奥には、間違いなく、晩年のベートーヴェンの心の葛藤と、それを超えた安息の地への憧れがあります。 4曲全てが、もはやピアノソ0 people agree with this review
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pianomania | 厳しすぎる指摘か | 不明 | 14/November/2006
この演奏会は聴いた。プレスの段階でどうまとまるか分からないが、あのときの演奏そのままなら、前回の後期ライヴとは方向性が異なる別物と考えるべきだ。前回は未だ全貌が見えない終局への模索、作品への考察といった「音への思索」とすると今回は演奏により表出する「音の現象を見つめる行為」としたほうがよい。ただ、テンペストの演奏は困難だ。表層を磨くことは後期ソナタより困難だ。テンペストが要求する音世界を再現できるピアニストが何人いるだろうか(ブレンデル談)。そこだけが気になった。1 people agree with this review
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