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Beethoven (1770-1827)

CD Complete Cello Sonatas, Variations : Yo-Yo Ma(Vc)Emanuel Ax(P)(2020)(3CD)

Complete Cello Sonatas, Variations : Yo-Yo Ma(Vc)Emanuel Ax(P)(2020)(3CD)

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    てつ  |  東京都  |  不明  |  12/June/2021

    まず持って、クラシックCD史上最高のジャケ写に最大の賛辞を贈りたい。まさにこの二人は「コンビ」である。所属事務所は吉本興業と言ってもいいくらいだ。ヨーヨーがアックスを指差して「コイツですよ、真面目なのは」とツッコんでいて、アックスは「わかったわかった、まったくお前は〜」と優しい笑みをたたえる。ベートーヴェンのソナタ全集というアルバムで、よくまぁこの写真をジャケに採用したなぁ。プロデューサーに敬意を表したい。さて本題だが、まさに自然体というか、余計な力みが全くないという演奏と思う。ヨーヨーは2009年メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲の録音あたりからマッチョ系から脱却して、自然体かつ曲想に寄り添うようになってきたと私は思っており、今回のベートーヴェンもまさにその通りの演奏だった。その意味では曲想が雄大な3番のソナタとか物足りないかも、と一瞬思ったが、できるのにやっていないだけなので、返ってそれがこの曲の偉大さを浮かび上がらせると気が付いた。曲の深さとスタイルが合うのが4番。第二楽章など特にコンビのフレージングの息がぴったりで、かつメリハリはあっても抑制が効いている好例。5番のフーガなども余裕が粋の領域。ユダスマカベウスに至っては最初から脱力系で「勇者なんてウソくさいぞ」的アンチテーゼまで透けて見える。そうだ、ヨーヨー・マが愛されるのは、もちろん彼の音楽性もあるが、彼がヒューマニストだからでもある。アックスもヨーヨーマの意向に沿って優しい音楽を作っている。このコンビも結成50年になると思うが、これからも良いアルバムを出して欲しいと願わずにいられない。底抜けに明るく、人を思いやる芸術家が自然体で演奏してくれたベートーヴェン。私はこのディスク大好きになった。それに、もしジャケ買いしたとしても損はない!

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