Stravinsky Le Sacre du printemps, Eotvos Alhambra : Pablo Heras-Casado / Paris Orchestra, Isabelle Faust(Vn)
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フランツ | 宮崎県 | 不明 | 16/May/2021
春の祭典の全体的な感想を一言でいうと「端正な演奏」ということになると思います。そう聞くとこの曲にバーバリズムの爆発とか爆演とか崩壊ギリギリなんてものを求める方はがっかりされてしまうかもしれませんが、実際は迫力はなかなかだと思います。吠えるところは吠えてるしそれぞれの楽器が出せる最大の音量は各奏者が実際には出してると思います。しかしなんというのか録音がまとまりすぎている感じが拭えません。だから印象が良く言えば「端正」悪く言えば「小さくまとまった」ものになってしまっている気がします。つまり録音技術陣の失敗と言えるのではないでしょうか。第1部の序奏は出色の出来と思います。各音節にふさわしい音色、雰囲気が感じられて指揮者の才能が俔われます。しかし主部に入ると何事もなくスルスルと進んでいってワクワク感とかドキドキ感があんまり感じられません。これはどの楽器も同じようなレベルで収録している録音のせいだと思います。実際はもっと迫る音で演奏されているのではないでしょうか?第1部はそのまま速いテンポで順調に進み終わります。第2部の序奏から静かな部分も早めのテンポで何事もなくスルスルと進みますが、11連打の後の選ばれし乙女たちへの讃歌からは平均よりも遅いテンポに変わって風格ある雰囲気で進んでいきます。祖先の儀式はかなり遅いテンポになります。そして生贄の踊りも決して早くならずじっくり聞かせながら破綻なく進みエンディングを迎えます。 指揮者としては第2部後半に重点を定めた解釈なのだと思います。いい演奏だと思うのですが、、、録音のせいで非常にまとまりすぎている印象になってしまったというのが私の感想でした。 ヴァイオリン協奏曲はよくわかりませんでした。タレガのアルハンブラ宮殿の思い出とは全く関係ありません。0 people agree with this review
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