佐野広実

Books わたしが消える

わたしが消える

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    ねも  |  兵庫県  |  不明  |  23/April/2021

    江戸川乱歩賞受賞作品である。著者は、松本清張賞をかつて受賞しているだけあって、手練れである。 元刑事の藤巻は軽度認知障碍であることを知る。別れた妻は亡くなっており、かといって大学生の娘に迷惑をかけるつもりもない。そんな藤巻に娘が実習先の介護施設の前に放置されていた身元不明の老人について相談してくる。その老人も認知症らしいのだ… 身元不明の老人の過去がかなりスムースに明らかになっていくが、元刑事という設定があるので不自然さがない。そして、老人の過去と藤巻自身の過去が関わっていく過程は面白く、スリリングだ。ただ、老人の過去に関しては、あの時代のあの空気感を知らない人がどれほど理解できただろうか。また、謎の全体像に関しては、やや荒唐無稽に流れてしまっている。藤巻に関しては不満はないが、娘の印象がやや弱い。終盤での活躍を考えると残念だ。それでもラストには救われた。

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