Rudolf Firkusny Solosit and Partner (10CD)
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北の旅人 | 東京都 | 不明 | 14/February/2024
本セットは、入手困難な音源も含むため、期待して購入しました。 まず、製品としてのマイナス点ですが、ドヴォルザークのピアノ協奏曲が、第2楽章と第3楽章の順番が、逆になって収録されています。 その点を除けば、演奏は素晴らしく、また、興味深いものが多いように思えます。 チェコを代表するピアニストであり、ヤナーチェクの薫陶も受けたフィルクスニーですが、私個人としては、彼は、古典的な趣を持ち、グローバル・スタンダードで、モダンに精錬された側面があるピアニストであると思っています。 今回聴いて特に凄いと思った点は、フィルクスニーの音に、指先による表現力を感じた点です。彼は指をもって、音に精気や意を吹き込めるピアニストであるのだと驚嘆させられました。また、その精気や意を込めた音が、古典的でモダンスタイルの演奏の中に散りばめられている事が、彼の特性ではないかと考えさせられました。 ベートーヴェンのピアノ・ソナタやヴァイオリン・ソナタは、淡々とした中に、無類の趣を感じました。 ベートーヴェンやブラームスの協奏曲では、爽快さ、力強さを感じつつも、思わずホロっといってしまう個所もありました。 一方、モーツァルト作品では、ベートーヴェンに繋がるというよりかは、古典的な典雅さを湛えています。 ドビュッシーの演奏は精気に満ち、ヤナーチェクやムソルグスキーの演奏では、和声全体を持ってニュアンスを伝えてくるような感覚があり、驚かされました。0 people agree with this review
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