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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 14/January/2011
昨年末SPレコード会でこの19世紀ロマン派の流れを汲む実に個性的なロシアユダヤ系ピアニスト・・・パハマンの弾くショパンを聴きました。噂ではその片鱗を聞いていたのですが何しろそのショパン存命中からピアノを弾いていたというのですから兎に角珍し物好きで「電蓄」の前で座って司会の方が巻き上げハンドルを20回位回してアーム針(針は一盤一盤交換するのです)を盤に置く所作の後 レコード針音雑音の中から聴こえて来る演奏は自由に思いつくまま人間感情を吐露して行く印象を持ちました。CDではSP、ピアノ・ロールなどからのいろいろな復刻盤があり私自身本盤そのものは未聴で必ずしも今ここで触れる曲目が本盤に入ってはいないのですが音源は同一でしょうから演奏傾向でコメントさせていただきご参考になれば幸いです。1912年録音(パハマン64歳の頃)とされているソナタ第2番第2楽章「葬送行進曲」(タイム5’14)は勿論機械吹き込みでもある事もそうですがその不気味さというかトレモロの凄みが不気味そのもの、しかしトリオでの安らぎ感も素晴らしく全体ギクシャク感が病的青白さも伴い先述の人間感情おもむくままと言った感じ。野村あらえびす と言う一昔前の評論家は著「名曲決定版」で「それは啜り無く美しさだ。柩を包む花束の揺れるのを、涙一杯溜めた眼で見つめながら尊い讃美歌を聴いている美しさだ。あんな深い悲しみ、あんな悲嘆に彩られた美しさというものがほかにあるだろうか。」と書いていることでも有名ですね。1926年収録の「子犬のワルツ」(3’06?)では冒頭何か演説らしいものをぶっています。下手な英語で「俺だったらこうやるんだぜ・・・」と言っているらしいのですが??パフォーマンスの一部だった演奏中のおしゃべりは聴衆にサロン形式で接するのが当たり前だった時代の演奏形態の名残?とすれば貴重な記録ですね。このワルツでは最後の〆、レガート風にアドリブ対応して自由度満杯。ノクターンOP32-1(1927年録音?・・・この時期には電気吹き込みになっていたらしいです・・・4’04)では中盤以降しょっちゅう何か呟いています・・・これもグールドどころではなく珍しいです。エチュード10-5「黒鍵」(1927年2’08)ではやはり冒頭何か(左手はこうするんだ・・・)喋って弾き直しもしています。途中例の喋りも入れその即興性が楽しめます。パハマンは気に入った箇所を何度も弾くという癖もあったらしいです。ノクターンOP27-2(4’25)やワルツOP70-1(1’45)では既にパハマンは70歳代の時の収録なのですが指の運びの自由度が儚さ・多感さに絶妙に帰結して時代物とは分かっていても癖になりそうであります。ノクターンOP72-1(4’04)も今の感覚では大層なのですがデリケートな思い入れが音質に拘わらず臨場感を増します。その他の曲も聴いたのですが省略させていただき、何れにしてもクラシックCD収集・・・それも演奏家切り口からすればどの盤でも良いので揃えておきたいピアニストの一人には間違いありませんね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)。0 people agree with this review
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