Beethoven Around the World -The Complete String Quartets : Quatuor Ebene (2019-2020)(7CD)
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ROYCE | 神奈川県 | 不明 | 31/May/2022
ライブ収録のためか、どの曲もハイテンションな演奏で、一度聞けば畏れ入りましたとなるが、再度繰り返し聞きたくなるかどうか?晩年の曲も高カロリーな内容のため、ちょっと聞き疲れしてしまった。非常にアグレッシブなアプローチを可能とする技術的な錬成は見事なものである。3 people agree with this review
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jin | 長野県 | 不明 | 06/July/2021
実はきちんとしたスタジオ録音のものが欲しかったのですが。特に弦楽四重奏の場合は、何度でも取り直して完璧なものに仕上げてリリースして欲しかった。ところが、実際この録音を聴くと、音を出す瞬間の呼吸の緊張感や空気感まで伝わってきて、ナマの演奏だけがもつ魔力のようなものまで感じました。2 people agree with this review
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うーつん | 東京都 | 不明 | 15/January/2021
世界中がコロナに覆われる直前に完成したワールドツアーのライブ録音。これがライブかと疑いたくなるほどの完成度、ライブだからこその緊迫感が加わり、ヒリヒリするほどベートーヴェンが迫ってくる。 この演奏を聴いていてふと「ベートーヴェンはこれらの曲を果たして聴衆に聴いてもらうつもりで作ったのだろうか」と考えてしまった。あまりにも厳しく、孤高の境地を目指し、一般聴衆の耳に心地よい要素を削ぎ落し隔絶した世界の中に在る気がしたのだ。作曲者にとってこの弦楽四重奏曲とは「心地よく聴いてもらうもの」でなく「自分自身のため、精神世界を分け入るための哲学」ではなかろうかと思ってしまった。少なくとも私はエベーヌSQの演奏でまずそれを想像してしまった。どのレビュアーからもきかれる音の良さと演奏技術はもちろんだが、そこから更にふみ込んで作品の内奥に迫ろうというエベーヌSQの姿勢と意気込みを痛切に感じる。 私が特に感動したのは7枚目、第15番 Op.132の第3楽章。冒頭から4人の奏者は「(ヴィブラートなど多用し)歌うこと」をせず、教会旋法を使いひたすら瞑想もしくは瞑目して祈るような厳粛な時間を創造する。やがて新たに沸いた力への喜びと感謝を表出させるまでの長い道のりはこの全集の白眉と思っている。よく聴いていると演奏者の息遣いも聞こえてくる。そこに集中する演奏者の気迫を感じ鳥肌が立ってしまう。 おそらく他の演奏と比較すれば特異な演奏になるかもしれないが20分以上の長い祈りと感謝を聴けばエベーヌSQがワールドツアーをしてまで奏し続けた想いと一体になれるのではないだろうか。 このコロナウイルス禍(2020〜2021年、またはもっと?)の現在にこれを聴くと胸が熱く、そして痛くなる。 他の曲も圧倒的な表現と演奏、そしてスピーカーいっぱいに拡がる豊かな音と強烈な音の圧。 第12番冒頭の荘厳で神々しい重い扉が開かれていくような出だしももっと聴いていくべきだし、第16番の第3楽章の彼岸の音楽もおすすめしたい。大フーガ Op.133に吹き荒れる嵐も体験してほしい… どの曲もおすすめ、いや、おすすめを通り越して「聴くべき」と言っておきたいくらいの全集だと思う。13 people agree with this review
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John Cleese | 静岡県 | 不明 | 24/September/2020
技術的な完璧さは既にレヴューされた方々のおっしゃる通りで、しかも世界各地でのライヴ収録であることに驚きます。しかしながら各地のホールの違いなどが特に強調されることはなく、むしろ非常に高い質の均質さが確保されています。個人的には、ラズモフスキーNo.3と作品130+大フーガ(後から差し替えられた「常識的」フィナーレは潔くカット!)という、最強プログラムが日本のサントリーホールでの収録というところも嬉しいですが、個人的にもっとも大切に思うカヴァティーナの、悠然たるテンポかつ非常に心がこもった表現に久々に胸が熱くなりました。若き日にバイロイトで、ボンから来たカップルと、パルジファル終演後どういうわけかワーグナーについてではなく、なんとカヴァティーナについて一晩熱く語り明かした昔をふと思い出しました。最近ではベルチャ四重奏団の全集、映像つきも含めて非常に感心したばかりですが、ここに新たに近年の若手カルテットの中では傑出した素晴らしいベートーヴェン演奏が出現しました。3 people agree with this review
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てつ | 東京都 | 不明 | 14/August/2020
参りました! 誰もが、自分の大切なものに対して、共感されたり、大事にされると嬉しくなりますよね。この全集はそういう演奏です。 例えば、12番の第一楽章を大切に思っている方は多いと思いますが、エベーヌの演奏は冒頭から響きを大切にして、Maestosoなんだけど、優しくかつ宥和した響きで始まります。テンポは落ち着いていて、第一主題もとても優雅。第二主題に入る前には、ちょっと音を膨らまして、表情を変える細やかさ。また本当に羽毛のような繊細な音を響かせてから、冒頭音型に戻ってくれます。もちろん優雅なだけではなく、決めるところはキッチリ強めの音を鳴らし切る、その切り替えもまた凄いものです。そして第一楽章のコーダに入る直前では、ちょっと「溜め」てから入って、とにかく優しく、大切にコーダを演奏してくれます。楽章最後の音など、本当に心を込めて、そっと置いてくれるような音で、本当に共感できる演奏です。 全般にゆっくり目のテンポでよく歌うことを心がけながら、音色を見事に使い分け、オールドスタイルのようにルバートを多用しますが、それがツボにハマります。14番の終楽章を聞けば、皆様にも「ツボ」が分かって頂けると思います。 小生はゲヴァントハウスとアルテミスを高く評価していましたが、このエベーヌは両方のいいとこ取りのような演奏で、本当に参りました。この演奏を成し遂げるのにどれだけの努力と修練が必要だったのか、想像するだけで頭が下がります。録音データ上全て「ライブ録音」であることが、信じられられないくらい完成度が高いと思います。 やはり、こういう「エモーショナル」な演奏こそ、ベートーヴェンなのではないか、と思ってしまう説得力のある演奏だと、力説しておきます。本当に、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲に対して、我々が持っている「かくありたい」という思い込みを、具現化してくれたような演奏です。 大切なものを、心から共感してくれた演奏。本当にありがとう。7 people agree with this review
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大沢夏男 | 兵庫県 | 不明 | 11/July/2020
東京のライブでこのカルテットの演奏にはじめて接し、あまりの巧さと美しさにショックを受けて以来、かれらの演奏を注視し、追いかけてきた。古典もジャズも分けへだてなくプログラムでとりあげる新世代カルテットである。技術レヴェルの高さは過去のすべてのカルテットを凌駕する。第一ヴァイオリンはそのカルテットのカラーを左右するものだけれど、コロンベは過去のズスケや原田やピヒラーなどに勝るとも劣らぬリーダーであるばかりか、テクニックも表現力も至高であろう。いや、コロンベだけではない。ライブ(およびリハーサル)でここまで緊密で完璧なアンサンブルが実現できるカルテットの技量は恐るべきものというほかない。奏者のブレス音が象徴するすさまじい気迫は背筋をブルっとさせずにいないし、音色の美しさは尋常ではない。ときに蠱惑的であり陶酔的でさえある。硬軟あわせもつ表現力の豊かさたるや瞠目するばかりで、全編が歌にあふれ、シルクのような柔らかな肌触りを見せるかとおもうと嵐のような激しさに唖然とする。古くはベルリン四重奏団、東京カルテット、アルバンベルク四重奏団、近年ではゲバヴァントハウス四重奏団やタカーチ四重奏団、ベルチャ四重奏団、ミロ四重奏団などの名演、美演がカタログをにぎわせているけれど、この作品集をここまで再現できた例を寡聞にして知らない。クラシック歴、約半世紀にしてめぐりあった奇跡的な演奏の記録である。「アラウンド・ザ・ワールド」の副題どおり、ウィーン、東京、パリ、サンパウロ、メルボルンなど世界各地でライブ(およびリハーサル)収録されていながら、会場の差異がわずかに感じられる程度に調整されているのはプロデューサーとエンジニアの功績であろう。左右のスピーカーいっぱいに展開される音場で音像は近め、各奏者の配置は明瞭で、豊かな低域からさわやかな高域までみごとにとらえた録音はじつに美しく、演奏ともども欠点のない最高の全集である。7 people agree with this review
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nari | 宮崎県 | 不明 | 22/June/2020
まずは録音。最新の技術の威力だろう。低域のしっかり出せる再生装置があれば、よほど良い会場で聴くのでない限り、必ずしも生演奏の方が良いとは言えないのではないかと思えるくらい。 演奏も凄い。アンサンブルは緊密などというレベルではなく、四肢を自由に動かせる生き物のようだ。 弦楽四重奏の世界でもこんな進化があるのだ。 それにしてもライブとあるが、拍手はないし、第一、演奏にミスが全くない。8 people agree with this review
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