Jean-Francois Paillard : The Complete Orchestral & Concerto Erato Recordings 1953-1984 (133CD)
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ききだおれ | 神奈川県 | 不明 | 09/July/2021
一日一曲ずつ、毎朝聞いて一年半を経て聞き終わりました。ピリオド楽器が全盛のこの頃ですが、私達の年代がバロック音楽を知り傾聴したのはこのパイヤールやミュンヒンガー、リヒター等でした。パイヤールはフランスの名手たちをソロに迎えて知られていなかった作曲家たちの作品を紹介してくれました。演奏も録音もラテン的な明るさが際立ち楽しませてくれます。 現代楽器でさらりと演奏するこれらの演奏は既に時代の産物とのレッテルを貼られて過去の演奏となっている様です。パイヤール自身もピリオド楽器で演奏する必要がないと公言し、体調を崩したこともあって消えて行きました。 しかし、改めて聞くと音程のしっかりした現代楽器で演奏していた方が、音楽の持つ美しさや本質が見えてくるのではないか、そう感じざるを得ません。引きずるようなピリオド楽器の演奏はどうしても私には馴染みませんし、ピッチの低い演奏もどうしても引っかかります。こうした演奏で、例えばヴィヴァルディの「四季」が良い曲と認識されて、心地よく聞けるのでしょうか。非クラシック系の若い方に比較して頂いたら、ピリオド楽器の演奏はなんだか変だとの答え、現代楽器だと素直に心地よいそうです。 私はどうもピリオド楽器演奏がバロック音楽の裾野を狭めている様な気がしてなりません。一世風靡した1959年盤のイ・ムジチの四季が、爆発的なヒットになりました。大衆に媚びたレガート奏法によるムード音楽などと揶揄もされましたが、曲の楽しさを広めてくれたのは確かです。「音楽」が「音学」になってしまわぬ様に、楽しい音楽を多くの方に聞いて頂きたいなと思う今日このごろです。 音楽学者であるパイヤールが頭でっかちにならずに、楽しい音楽を次々に紹介していた、そんな記録のセット、聞いてて飽きない一品です。 今回聞いて個人的に一番素晴らしい名演と感じたのは、バロックではなく、チャイコフスキーの弦楽セレナードでした。これはいい。 もちろん、ラクロアとのバッハのハープシコード協奏曲、アランとのヘンデルのオルガン協奏曲、コレルリの合奏協奏曲など、忘れられぬ名演奏は沢山ありますけど....。 もう既に完売しているセット、蛇足にしかなりませんが再発売された時の参考にと記しておきます。4 people agree with this review
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Verdi | 神奈川県 | 不明 | 26/February/2021
まぁ、なんというか....BOX物というのは所有することに意義があるという説はあるにせよ、これはどうなんだろう..... パイヤールといえば、1960年代から70年代のバロック音楽のアイドルみたいな存在だったかと思います。ただ、自分はそこから遅れてやって来た身なので、「名盤シリーズ」みたいな形で接していたのが実情です。そういう存在が、133CDという物量で立ち現れるというのがまず何よりもインパクトが大きい。 内容はこういうのが好きな人(=私)にはポツポツとつまみ食いしながら聞く感じで楽しめます。飽きたら一度置いておいて、また聞けばいい、という感じなのかな。2 people agree with this review
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せごびあ | 愛知県 | 不明 | 22/February/2021
「それではパイヤール室内管弦楽団の演奏でお聴きください」。クラシック音楽に親しみ始めた頃、よくラジオから流れていたことを覚えています。常に自然な演奏ですね。0 people agree with this review
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熟聴熟年 | 京都府 | 不明 | 28/September/2019
待ち望んだセットが今日到着しました。バロック〜古典の演奏はオリジナル楽器全盛ですが、それ以前の、折衷様式ともいうべき室内管弦楽団編成での演奏では、リヒターやミュンヒンガー以上にパイヤールの演奏が腑に落ちると考えています。 これまでCDでは聞けなかったコレルリの合奏協奏曲、ヴェイロン=ラクロワとのバッハ・チェンバロ協奏曲、ヘンデルの合奏協奏曲、アランとのヘンデル・オルガン協奏曲の各全曲など、単独で発売されても買いたかったCDが133枚! 早速開封したところ、バッハやヘンデルの協奏曲をはじめ、新旧2種類の録音が多数あることに気付き、聞き比べをしたら、リマスタリングの恩恵で音質に遜色が無くなった旧録音の主張の明確な演奏により魅了されました。 これから1枚1枚じっくりと聞いていきますが、この値段でパイヤールの演奏を集成したセットを、皆さまにも入手されることをお勧めします。絶対に損はしませんよ!9 people agree with this review
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おとっぴぃ | 島根県 | 不明 | 28/August/2019
パイヤールの68年録音のカノン(76枚目)が、40年前にクラシックをメインに聴くようになったきっかけです。こちらのサイトでパイヤールのCDを五月雨式に購入していましたが、一発で揃ってしまうのもうれしいような悲しいような複雑な気分です。パイヤールの演奏はとにかくきれいです。手持ちの10数枚以外が早く聴きたいです。11 people agree with this review
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ボックスマニア | 岡山県 | 不明 | 21/August/2019
LP時代、エラートの廉価盤ーフィオーレ ムジカーリでバロック音楽の楽しさを知った世代(結構おられるのでは?)としては、何とも悩ましいセット。個人的にはCD46のビバルディの協奏曲集の記憶が鮮烈で、これほどビバルディの音楽の楽しさを味わえる録音は、40年来聴けていない。他にも懐かしい音源はあるーとはいえこのヴォリュームは必要か。ご多聞にもれず、未聴のボックスが山ほどあるしなア。12 people agree with this review
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きづかい | 愛知県 | 不明 | 19/August/2019
まさに待望の全集!! ピリオド楽器の窮屈な響きに疲れ切っていた私にとり、まさに干天の慈雨(宇野功芳風?)の如きプレゼントである。バロック音楽が伸び伸び、生き生きと自然に演奏されていた時代の、これは貴重な全集だ。 中から一曲、ジャン・ジャック・オーベールの「4つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調」をぜひ聴いてみて欲しい。本当に素晴らしい曲!! 私事で恐縮だが、パイヤールさんが発掘してくれたこの作品に惚れ込んだ私は、思いきって氏に「楽譜を送ってください」と頼んだ。すると氏は快く応じてくださり、「See you very soon !」と記された暖かいお手紙と共に、手書きの楽譜を送って下さったのである。その後何度か演奏させていただいたのだが、感謝の念は今も募るばかりだ。13 people agree with this review
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しんちゃん | 愛知県 | 不明 | 17/August/2019
私はDisc84-85のコレルリ合奏協奏曲6だけのためにこのセットを買います。今から40年以上前にレコードで聞いていましたが、この演奏がどうしても聞きたくてCD化されるのを待ち続けていました。できれば単品でCD化してほしかったけど、永年の夢がやっと叶います。8 people agree with this review
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yk | 岐阜県 | 不明 | 03/August/2019
うひゃー、パイヤールってこんなに録音してたの? LP時代のコロンビアの廉価盤ではバッハの有名曲ぐらいしか印象になかったが、これなら昨今の古楽レーベルBOXの一社分でもおつりがきますね。未聴BOXが山ほどあるのに懐かしさのあまり思わず注文しちゃいました。 懐かしいといえば、レーデルとかリステンパルトとかオーリアコンブとかも思い浮かびますが、まさかどこかが全集BOXなんか出さないでしょうね、思い出にとどめておいたほうが良いような気もしないではないのですが。9 people agree with this review
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