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Bach (1685-1750)

CD Goldberg Variations : Minako Tsukatani (Toypianos)

Goldberg Variations : Minako Tsukatani (Toypianos)

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    zap  |  東京都  |  不明  |  14/August/2019

    トイピアノといえば、メルヴィンの妹、マーガレット・タンが弾いたアルバムがまず思い浮かぶ。マーガレットがアヴァンギャルドな音素材としてトイピアノを扱っていたのと塚谷は全く方向性が異なる。 トイピアノで問題となるのはまず一番に音程だろう。どう楽器を選んでどう調律するのか。塚谷水無子の選んだ方法は想像と正反対かつ得心のゆく方法だった。70台以上集められたトイピアノをオルガンのレジスターさながらに、各変奏、さらには繰り返しごとに選択し演奏してゆく。中には音程のおかしなものもある。タッチや反応の違いも聴き取れる。音痴な子、反応の鈍い子、声だけはやたら大きい子、でも、「ひとりひとりが個性」なのだ。それらの「子供たち」を慈しむように、そしてなにより楽しそうに「水無子先生」は奏でてゆく。塚谷水無子の解釈ベースはグールドのそれに近い。ひどく興味深いのは、その解釈ベースに楽器じたいが「そんなふうにはやらせないぞ」と異議を唱えてくることだ。楽器との対話とはこういうことを言うのだろう。麗しくも愛おしい名盤。

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    でぶっしー  |  京都府  |  不明  |  11/August/2019

    当然ながら音域の狭いトイピアノを、曲に合わせて何十台も使いわけた演奏で、トイピアノを重ねてオルガンのように二重鍵盤にして弾くこともあったらしい。その音色はチェレスタや、ときとしてカリヨンを思わせる。その調律はwell temperedではまったくなく、グールドの鼻歌どころではない演奏ノイズ(打鍵音など)が盛大に入る(長岡鉄男が存命ならきっと大喜びしたであろう生々しさ)。 最後にボーナストラック的にミュージックコンクレートによるアリアが収録されている。これは電子楽器による収録音をあとから加工したものだが、そもそもトイピアノによる演奏でも、編成を固定して全曲通すわけにはいかない。曲ごとに録音してあとでまとめることが前提だ。あまりにも楽器の制約の多い中での演奏だが、そのことが演奏することの意味、あるいは録音・再生することの意味を問いかけるディスクでもある。

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