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ペルゴレージに影響を与えた作曲家の作品

Thursday, December 24th 2009

ペルゴレージ生誕300年記念〜ペルゴレージに影響を与えた作曲家の作品

レオナルド・レオ(1694-1744)は、現代の倍音の対位法を会得した最初のナポリ派作曲家といわれている重要な作曲家です。以前はアレッサンドロ・スカルラッティの弟子ともいわれていましたが、現在では否定されているようです。しかしながら、厳格なる書法を用いながらも、イタリア風の爽やかな風が吹きわたるような感覚は、ユーモアが溢れています。オペラの歴史に変革をもたらしたペルゴレージはレオの弟子でもあったわけですが、レオの影響を最も受けた作曲家のひとりといわれています。ここに収録されたレオの『サルヴェ・レジーナ』のスタイルはナポリの境界を超え、このジャンルの基本となっていきました。レオの協奏曲もヴィヴァルディの協奏曲を、よりギャラントな傾向が強く出ている作品です。
 ここで歌っているメアリー・エレン・ネージは、アテネ生まれ。その後ロンドンなどで学び、ヘフリガーにも学んでいます。世界中の歌劇場で活躍すると同時に、彼女の声質が最も発揮できるバロック・オペラを中心に移行しており、多くのヘンデルやヴィヴァルディのオペラのタイトルロールを歌い、「輝いた声の中に、人間の表現を完璧に再現できる歌手」と絶賛を浴びています。
 レオのチェロ協奏曲は、既に鈴木秀美やアンナー・ビルスマらが録音していますが、この盤では若手女流バロック・チェロのキャサリン・ジョーンズが、新たなる新鮮な感覚で演奏に挑んでいます。彼女はオーストラリアでモダン・チェロを学び、ハーグ王立音楽院でヤープ・テル・リンデンにバロック・チェロを学び、最高位で卒業。その後、アムステルダム・バロック・オーケストラ、ラ・プティット・バンド、コンチェルト・コペンハーゲン、ヨーロピアン・ブランデンブルク・アンサンブルのメンバーを務め、現在ではイル・コンプレッソ・バロッコの首席チェロを務めています。
 アラン・カーティスの過度な表現を抑えながらも、その中にナポリの風と厳格なる宗教的表現を込めた演奏は、後にヘンデルのオペラに影響を与えた力強さが感じられます。(ソニー BMG)

【収録情報】
・レオ:サルヴェ・レジーナ ハ短調
・レオ:サルヴェ・レジーナ ヘ長調
・レオ:チェロ協奏曲 ニ短調
・A.スカルラッティ:サルヴェ・レジーナ ハ短調
・ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ イ短調
 メアリー・エレン・ネージ(メゾ・ソプラノ)
 キャサリン・ジョーンズ(バロック・チェロ)
 イル・コンプレッソ・バロッコ(ピリオド楽器使用)
 アラン・カーティス(指揮)

 録音時期:2008年12月18〜20日
 録音方式:デジタル(セッション)

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Salve Regina -Pergolesi, A.Scarlatti, Leo : Curtis / Il Complesso Barocco

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Salve Regina -Pergolesi, A.Scarlatti, Leo : Curtis / Il Complesso Barocco

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Release Date:08/January/2010

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