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西崎信太郎のインディR&B一直線!

Thursday, September 24th 2009


年末にかけて続々と大物達が新作リリースを発表、全て無事にリリースされることを祈ります! そして、やはりWHITNEY HOUSTONは凄かった! 渋谷店勤務になってから連日訪れてくださる大勢のお客様、そして業界関係者の方々。 刺激的な日々をありがとうございます!

text by 西崎信太郎(渋谷店 ダンス&ソウル担当)



今月の3枚!


DWAINE / FIRST LOVE
 多発するリリースにディグする作業が追い付かず。ジャケットのデザイン?それともフィーリング?外的要因を無意識に判断基準に入れてしまう程にちょっとした経緯では見向きもせず。このDWAINEはグラミー受賞のシンガーソングライターGORDON CHAMBERSが全面バックアップという後ろ盾。これはリスナーにとって大変興味深い。DWAINEのA&Rによれば「NE-YOやTHE-DREAM以降に現れた最も優れたソングライター」と言っているが、別に大袈裟な表現や満更な大口だとは全く思わないし、それこそ洋楽ビギナーがDWAINEの音を耳にすれば「なんかNE-YOっぽい」なんて言ってしまうであろう程わかりやすくキャッチー。旬な音をしっかりと把握している、と言ったイメージから、勝手に純な青年像を作り上げてしまっているが(RIHANNAに捧げたというローカルヒット曲(3)なんて妙に愛くるしいし!)、是非とも大きな舞台に立ってほしいと願う人材。そういった経緯を踏まえつつも、やはり最終的な判断基準はアルバムの内容と完成度。ただただ、流れてくるメロディに「こいつはイケる!」と感じてしまう。理屈抜き、お世辞抜きの良盤!







KOREY BOWIE / LIFE & LOVE VOL 1 SONGS OF THE HEART
 良いか悪いか?と聞かれれば絶対に良いと思うし、買うべきか買わざるべきか?と問われれば確実に購買を勧めたくなる1枚。神という存在を自らの根底に掲げる生粋のゴスペルシンガーで、地元アトランタを中心にローカルスクールのカリキュラムや地元の青年音楽部門などの活動を通してゴスペルの才能を磨いてきたKOREY BOWIE。良し悪しは別として、「ゴスペルシンガー」というスタイルを全面に押し出しているのが一つの胆、メッセージ性の強いジャンル故に本国ではそのままストレートに響くモノがあるだろうが、ここ日本ではそういった言葉の妙よりもまず一番に目に付くのがこの極上のメロディライン。ストライクゾーンは完全にR&B層という「ポストJ MOSS」。神と家族に捧げる愛の賛美歌の数々は、フックが強烈にキャッチーな楽曲ばかりで何度聴いても心地の良い楽曲ばかりだ。







TRB / DON'T BE SORRY
 シングル「BE MY GIRLFRIEND」が2006年にリリースされた時も全くの無名グループだったが、今作のミニアルバムリリース時でもまだまだ日本で浸透していない不運なグループTRB。このグループのセールスポイントは何と言ってもシカゴのプロデューサーチームTHE INSOMNIAXが全面バックアップしているという点。と、言ってしまうとその他の要点を全て排除してしまうように捉えられてしまうかもしれないが、この日本では初代口コミ王子としてデビューを果たしたTIM BENSONと同じバックアップ陣というところでリンクする為、ここはかなり美味しいポイント。NEW EDITION、BOYZ U MENをお気に入りアーティストに挙げ、モノトーンのスーツで決めるヤングアーバンなジャケット。更にTRU & RHYTHM & BLUESでTRBというユニット名。この徹底した正統派っぷりはいつまでも貫いてほしい。まぁ本人達が目指す場所もその辺りなのだろうが。オートチューン全開の(1)でどこまで人気を集められるか。





 ちょっと待った!インディR&Bを聴く前に...


STEVIE HOANG / ALL NIGHT LONG 
「パーフェクト!」とは言ってはいけないような気もするが、正に「パーフェクト!」。口であれこれ説明すると言った次元を遥かに凌駕したフィーリングの境地。これが人類未体験のR&Bサウンド。日本人が探し求めていたR&Bの完成系がココに!やっと出会えた・・・