Maroon インタビューその2

Wednesday, July 8th 2009

interview

Maroon

俺たちは日本みたいな素晴らしい国でちょくちょくプレイできることを嬉しく思ってるよ!

--- 12曲目の"Schatten"は詩から引用されたドイツ語の歌詞のようだけど、その元ネタはどういう詩なの?

ドイツの詩人、Friedrich Rueckertが書いた「KINDERTODTENLIEDER」という詩なんだ。彼は自分の2人の子供の死について428の詩を書いた人で、これらは1833年から1834年の間に書かれている。Rueckertは恐ろしい出来事に対するショックを、2人の子供についての詩を書くことで緩和させようとしたんだ。その中の1つの"Du bist ein Schatten am Tage"という詩があって、そこからAndreが俺たちの曲の中の1つのそれを入れるアイディアを出したんだよ。凄く重い詩で題材が凄く悲しい内容のものだから、この曲のコンセプトに合うと思って。

--- プロデューサーにはMarkus Stock、ミックスにはFredrik Nordstrom、マスタリングはAlan Douchesが起用されたようだけど、これはどういう経緯で決まったの?毎回制作で起用する人物やスタジオは自分たちで決めているの?

いつも自分たちで決めているよ。いつも新しい作品を作ろうと思うと、それぞれが自分が持っているCDコレクションを聴きなおして好きなプロデューサーを探し出すんだ。そしてその人たちと話し合って、最終的に誰にお願いするか決めてる。俺はあんまりこの作業に積極的に参加してるわけじゃないんだけど、例えばギタリストのSebastian(Rieche)なんかは、サウンドとかプロデューサーにこだわりがあったりしてね。だから俺たちそれぞれが色んな人を提案して、話し合って誰かに決めるって感じだよ。

--- ゲスト・ヴォーカルや、キーボードが参加していると思うんだけど、それについて教えてください。

"Children Of The Next Level"では2人のゲスト・シンガーが参加してる。これは凄く速くて短い曲なんだ。ブラック・メタルのDARKTHRONEやSATYRICONを思い起こさせるような曲だね。だから俺たちは友だちのドイツ人ブラック・メタル・バンドのENDSTILLEとSECRETS OF THE MOONのメンバーに歌ってくれないかってお願いしたんだ。キーボードはプロデューサーのMarkus Stockが演奏してる。彼はゴシック・メタル・バンド、THE VISION BLEAKのメンバーでもあるんだよ。

--- 今現在、気になってるバンドを教えてもらえる? ジャンルを問わず。

俺は新しいバンドは全く聴いてないんだよね。古いのばっかり聴いてる。あ、気が付いたらほとんどMORRISSEYとTHE SMITHSばっかりだ(笑)!でも去年いくつか素晴らしい発見をしたよ。ワンダフルなSIA!あとワンダフルなFRIDA HYVONEN!どちらも女性シンガーで聴く度に震えが来るね!!他には、俺が住んでたことがある街からBABY UNIVERSALっていう良いバンドが出てきたよ。近頃うるさい音楽が聴けなくてね。MAROONで散々うるさいのやってるからだと思うけど。

--- 上の質問とは別にオール・タイム・フェイバリットなアルバムは何? メタル/ハードコアなどのエクストリームなジャンル、それ以外のジャンルとそれぞれ教えてもらえるかな。

俺のオール・タイム・フェイバリットはMORRISSEYとTHE SMITHSの作品だね。 メタルではMETALLICA。もう18年くらい良い作品を出してないけどね。彼らが91年までに作ったアルバム(「ST」、通称「BLACK ALBUM」と呼ばれる5thアルバムのこと)は完璧なメタル・アルバムだったし、最高だと思う。ハードコアではEARTH CRISIS。それと、これはハードコアというのか分からないけどREFUSED。後は、自分が育ってきた中で重要なバンドとかもあるね。DIE TOTEN HOSENみたいなドイツのパンクバンドとか、R.E.M.、DEPECHE MODEあたりがそうかな。

--- バンドの活動をしていないときは仕事とかしてるの? もししてたらどんな仕事か教えてくれる?

何もしてないね。バンドで食ってるからさ。Sebastianのお父さんがカー・ディーラーのオーナーなんだけど、彼がたまに手伝いしてるくらいかな。Nick(Wachsmuth/Dr)のお父さんは電気会社のオーナーで、彼も暇な時に手伝ったりしてるみたいだよ(笑)。

--- ジャパン・ツアー前後の予定があれば教えてくれる? 日本以外にヨーロッパから出るようなツアーは予定してるのかな?

ロシア、シベリア、ベラルーシでプレイするよ。夏にはたくさんのフェスに出て、年末にはデカいヨーロッパ・ツアーを予定してる。それと別にエージェントはアメリカ、オーストラリア、中国、マレーシアでのツアーを計画中だ。どこに行けるか楽しみだね。

--- ジャパン・ツアー前に日本のキッズが予習しやすいように、最近のライヴでのセットリストを教えてもらってもいいかな?

ああ、日本のショーは随分と先のことだからなぁ。多分、俺たちの色んなアルバムから曲をピックアップすると思うよ。最近リハーサルしてる20曲は、"Erode"、"A New Order"、"Endorsed By Hate"、"Annular Eclipse"、"Stay Brutal"、"Leave You Scared And Broken"、"My Funeral Song"、"Sword And Bullet"、"Bombs Over Ignorance"、"The Worlds Havoc"、"This Ship Is Sinking!"、"(Reach) The Sun"、"Schatten"、"The Beginning Of The End"、"Wake Up In Hell"、"Shadow Of The Vengeance"、"Children Of The Next Level"、"Stillborn"、"The Iron Council"、"Without A Face"ってところかな。

--- 最後に日本のキッズに一言たのむよ。

日本のショーで会おう。日本に戻るのが待ち遠しいよ"「ダンケ(ドイツ語でありがとう)」それから「アリベデルチ(何故かイタリア語でさようなら)」!ヘイト万歳!

Maroon、Acacia Strain、xBISHOPx等が来日する “BLOODAXE FESTIVAL特集は7/16更新の『押忍！パンク道場』にてアップ予定!　　
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結成以来、コンスタントにツアー、アルバム制作を行ってきたMAROONは、今年、09年に5枚目のフル・アルバムとなる本作「ORDER」を完成させた。
本作はMAROONの集大成ともいうべき凄まじいアルバムとなっている。メロディック・デスの叙情性と疾走、ハードコア譲りのビッグ・ブレイクダウンが見事なまでに溶け合い、超強力なブルータル・サウンドを叩き付けているのだ。
profile

MAROONは、98年初頭にドイツのNordhausenにて結成したメタルコア・バンド。
当初は、EARTH CRISISなどのアメリカン・ニュースクール・ハードコアの影響を反映させた音楽性であったが、徐々にメロディック・デスの影響が色濃くなり、現在のブルータルなメタルコア・サウンドに到達した。なお、彼らを語る上では精神性も重要である。政治的な姿勢とヴィーガン・ストレート・エッジの信念に基づいた歌詞についても忘れてはならない。
結成以来、コンスタントにツアー、アルバム制作を行ってきたMAROONは、今年、09年に5枚目のフル・アルバムとなる本作「ORDER」を完成させた。本作はMAROONの集大成ともいうべき凄まじいアルバムとなっている。メロディック・デスの叙情性と疾走、ハードコア譲りのビッグ・ブレイクダウンが見事なまでに溶け合い、超強力なブルータル・サウンドを叩き付けているのだ。
06年のINDEPENDENCE-D以来、2度目の来日が、09年8月末にBLOOD AXE FESTIVAL 09にて実現する。ヨーロッパを代表するメタルコア・アクトの強力なパフォーマンスを見せてくれることだろう。

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