映像スタッフ・ランキング【邦画】

Saturday, July 4th 2009

　『愛のむきだし』

　"ジーパンをはいた朔太郎"と称され、詩人でもあった園子温監督最新作は237分の超大作！キリスト教、罪作り、盗撮、アクション、カルト教団、三角関係、女装、脱出･･･。満島ひかりちゃんがかわいすぎます。ゆらゆら帝国好きもぜひ！彼らの曲、ものすっごく使われておりますので。特典DISCも『愛のむきだし』の”むきだし”仕様に仕上がっております。

　『トウキョウソナタ』

　黒沢清監督作品は、日本ではどうしてこんなにも売れないのでしょう･･･。素晴らしいのに。亡くなったからとか、賞を獲ったからとかで、大多数のマスコミは騒ぎ出しますが･･･そんな風潮にはもう、いい加減うんざり。「いいものはいい」、そう堂々と言い切ってしまえるくらいの圧倒的な”映画力”。キャストの方も、みなさん素晴らしいです。感動したい方や泣きたい方にはおすすめ致しません。

　『きまぐれロボット DVD＋CD（Soundtrack By コーネリアス）』

　”配信のみ”で観ることが出来ていた”珠玉”のショートムービーがDVDで！モノクロの映像ゆえ、時代性がなく普遍的で、それは星新一さんの原作による所以でしょうか？辻川さんの映像センスも、コーネリアスの絶妙な空間＆効果音楽もさすがだし、人間と”ロボット”のちょっときゅんとして、くすっと笑えちゃう脚本を手掛けたのは、佐藤佐吉さん。浅野さんと香里奈ちゃんのやり取りも（特に、キッチンでのシーンは）かわゆすです。

　『ばけもの模様』

　被り物に弱い方に朗報！石井裕也監督作品にはほぼ出てる、桂都んぼ氏は、あれはどこで見つけてきたんであろう･･･インチキメロンパンを売る、インチキメロンマン（男）的コスチュームで変なダンス（小踊り）･･･車衝突･･･ひき逃げ･･･殺人未遂･･･キス未遂･･･救出未遂･･･って、いろいろ”未遂”をいちいちその格好でやるものですから、余計におかしくなってくる。それを”生理的に”受け止めた、元・宝塚歌劇団花組トップスターである、大鳥れい氏には感服！最後は、彼女の野○シーンで終わるのですが･･･それは観てのおたのしみ。

　『ジャーマン＋雨』

　松山ケンイチ×麻生久美子主演の新作『ウルトラミラクルラブストーリー』が絶賛公開中！の横浜聡子監督ですが･･･彼女の初の劇場公開作品がこちら。横浜監督を知りたい方＆自らにドカーンと風穴を開けたい人必見！タナダユキ監督＆石井裕也監督作品を好む方ならきっと、お好きだと思います、この世界観。

　『世界で一番美しい夜』

　これは誰も死なない”テロ”のお話。（出生率日本一の村）に隠された秘密とは？巨匠・今村昌平のDNAを受け継いだ天願大介監督の最新作は、元宝塚スター、月船さららの大胆なオールヌード！50人の野外乱交シーンが問題となり、R-18指定･･･にもかかわらず、文化庁支援作品。「映画にはやっぱり、ヌードは必要！」と思われている方へ。

　『その日のまえに』

　大林宣彦監督は圧倒的なキャリアをお持ちにもかかわらず、この最新作を持って、ご自身で全国に上映して回るという試みをされていました。「映画を人に直接伝えたい」というその思いから。まもなく休刊してしまうこととなったSTUDIO VOICE 「相対性理論」についても原稿を寄せられておりますし、『片腕マシンガール』の井口昇監督とも対談するなど、若い世代の作り手に対しての愛を忘れないその姿勢には、LOVEずっきゅん。

　『ノン子36歳（家事手伝い）』

　『鬼畜大宴会』でデビューした熊切和嘉監督の7作目は坂井真紀主演！”アラサー”とかそういう言葉でまとめようとする感じ、わたしはすごい嫌いなんですけど･･･いわゆる常識って、ないといけないんでしょうか？人それぞれいろんな生き方があるわけだし、みんな違うんだって認識していればもう少し、お互いを尊重しあえるんじゃないかなって思います。ノン子みたいな生き方だっていいんです。「作品の出来には非常に満足している」とは、監督談。

　『七夜待』

　第62回カンヌ国際映画祭で、河瀨直美監督に功労賞「金の馬車賞」が贈られました。日本人が獲得するのは今回が初めてとのこと。一貫して映画の舞台にしていた生まれ故郷”奈良”から初めて、異国の”タイ”に舞台を移し、タイ、日本、フランスという多国籍の俳優とスタッフ、異なる言語と文化が混在する中、撮影された最新作。緑濃い、ワイルドな生命力をご堪能下さい。

　『パコと魔法の絵本特別版』

　中島哲也監督最新作！わたしのジャンル担当のリーダー曰く、「そういう趣味はないけど、アヤカウィルソン、かわいすぎ！それだけでも観る価値あり」とのこと。ですが、お子様と一緒にご覧になりますと、泣き出してしまうかもしれませんので･･･その子のタイプに合ったご対応のほど、よろしくお願い致します。3DのフルCGキャラと実写の合成は、日本の劇場長編映画では史上初！だそう。

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