TOP > Music CD・DVD > News > ジャパニーズ・ポップス スタッフ・ランキング【クラブジャズ】

ジャパニーズ・ポップス スタッフ・ランキング【クラブジャズ】

Saturday, July 4th 2009

上半期ポジティヴ・クラブジャズ10選

Hot Corner
 Five Corners 『Hot Corner』
 何気に2008年末の発売ですが、大目に見て2009年度上半期ということでエントリー。確かな演奏力とダンサブルなセンス+ポップ・センスの全てを併せ持った抜群のアルバム。コアにもライトにも響くサウンドは申し分ない評価でしょうね。個人的には「Kerouac Days In Montana」を聴くと黄昏たメロディと前向きなヴァイヴスに涙が出そうになるですが・・・

Live
 Pharoah Sanders 『Live』
 ファラオ・サンダースの傑作ライブ盤が初の日本盤化! 出だしの泣き叫ぶかのような猛ったサックスにピアノが同調し、最終的にはファラオの叫びで絶頂を迎える14分におよぶ「You've Got To Have Freedom」に私は心を持ってゆかれました・・・ 魂の演奏、まさにスピリチャル・ジャズ!!

Tradition In Transition
 Quantic And Combo Barbaro 『Tradition In Transition』
 コロンビアからQuanticが新たなユニットで傑作を送り出してきました。 この作品はコロンビアのストリート・ミュージックを軸に得意とするディープ・ファンクとソウルの要素を組み込み、軽快なパーカッションとホーンに絡みつくエレキギターの音色が乾いた南米の空気を演出しつつも濃厚なファンクネスを感じさせるところが本当に憎い!! Quanticの才能に心を揺さぶられてしまったのでね。

Touch
 Lorenzo Tucci 『Touch』
 ハイファイヴでスティックを持ち、ニコラ・コンテのアルバムでも参加しているロレンツォ・トゥッチをエントリー。理由は「気持の良い」から。陽気なラテンジャズを作りたいと生み出されたアルバム。ジャズを軸にボサノヴァやラテンの陽気な要素を色濃く出したサウンドは曇りない晴天の音です。世知辛い毎日でもこの1枚を聴いていれば前向きに頑張ろうと勇気をもらえます(個人的には確実に勇気をもらえました)。そういう意味では皆さんにも間違いなくオススメできる1枚です!!

Introducing
 The Mattson 2 『Introducing』
 「ジャズと西海岸的なサーフロックの融合」この感じだけで惹きつけられてしまう僕。世代的にトミー・ゲレロは絶対的にリスペクトしてしまうアーティストなので、そのサウンド的な要素を巧みにジャズで還元してしまう才能に感謝しました!! 西海岸的な乾いた空気をジャズで表現していて、なおかつ気持ち良いグルーヴが堪りませんね。決まりです!!

Maintain The Focus
 Smooth Current 『Maintain The Focus』
 日本人トラックメーカーの凄みを感じる1枚。小難しく考えなくても心地よく体に入ってくるメロディセンスが決め手! 「日本人的なジャジーヒップホップの感じ」が無いのに、日本人らしいセンシティヴさが感じられる独自の世界観は郡を抜いている。彼の才能に胸が躍らされた点が高評価です。

A Word To The Wise
 DJ Mitsu The Beats 『A Word To The Wise』
 流石の安定感です!! アルバム全体におけるクオリティの高さは抜群です。個人的にはJose Jamesも参加した「Promise In Love feat.Jose James」。これが良い!! しっとりと歌い上げるJose Jamesのヴォーカルとあわせたかのようなモーダルな雰囲気。黒く濃密な世界を演出してくれます。あと、「Night in Vienna」。ミニマルなビートに駆け巡るフルートとデトロイト・テクノさながらなスモーキーなトラック。黒く、深く染み渡る1曲!!

Aphorisms
 Auteur Jazz 『Aphorisms』
 ここ最近は「Ricky-Tick」の勢いを感じます。ファイヴコーナーズは勿論の事、その後を追うかのような形で新人も輩出できる層の厚さは感心です!!音もファイヴコーナーズとは違うアプローチでリスニングにもフロアにも対応できる多様性を持った独自の道を開いています。今後に期待が持てる内容です! ファイヴコーナーズの影に隠れないようにプッシュしたいアーティストなので、敢えて上半期ランキングにエントリーさせたいと思います!!彼らの未来と共に僕も頑張る!!

Curious Creature
 Emi Meyer 『Curious Creature』
 日本人(ハーフではありますが)女性ヴォーカルでここまでスモーキーでありながらポップでもあり、雰囲気のあるヴォーカルを聞かせてくれるアーティストがいるとは!! 今では清涼飲料のCMでも使われるなど、注目も上がっているのも頷けます。更に言えば、美人なので申し分なく僕は満足です(笑)

Futurism
 Native 『Futurism』
 Nativeの新作ですが、良いんですよ!! メローでグルーヴィーな展開に軽快なピアノとパーカッションのコンビネーションを軸にヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのストリングスがこの上の無い清清しさを与えてくれます。ジャズだけではなくアフロやボッサの良い部分が上手く出ていて、休日とかに雰囲気で聴けるポップさは人を選ばないでしょうね。僕の心をゆる〜くした1枚なのでランクイン!!