ココでしか見られない！HMV式『ツール・ド・フランス2009』速報＆解説！

7月26日、長い長い3週間のツール・ド・フランスは幕を閉じました。今年の総合優勝は、スペイン人のアルベルト・コンタドール。アルプス山岳ステージで優勝し、難なく2007年に次いで2度目の総合優勝を勝ち取りました。

そして、いつもメディアに囲まれていたランス・アームストロングは、引退後のブランクを感じさせず総合3位という素晴らしい成績でゴール。

2人は同じアスタナチームに所属し、チーム成績でも文句なしのトップに立ったのですが、チームの財政状況やその他の理由から、来年2人は別々のチームに移籍して、ツールに挑むことになりそうです。確執が噂されていた2人のエース。来年は正真正銘のライバルとして、夏のフランスに戻ってくるのでしょう。

ピレネー山脈での山岳ステージを終えて、フランスの中央部にあるリモージュという街まで450kmの距離を移動して（選手は飛行機ですが、選手と限られたスタッフ以外は陸路で移動します）、ようやく1回目の休息日を迎えました。モナコ公国からスタートした2009年のツール・ド・フランス。前半戦は、南フランスを通り抜けて、スペイン･バルセロナやアンドラに立ち寄り、またフランスに戻るという、ちょっと慌ただしいレイアウト。美しいヨーロッパの街並みをまさに風のごとく走り抜けてきた印象です。

そして、第9ステージを終えて、総合トップの証である“マイヨ・ジョーヌ”を着るのは、イタリア人のリナルド・ノチェンティーニ。山岳ステージでリードし、マイヨ･ジョーヌを手にしました。しかし、今後彼のマイヨ･ジョーヌは、総合上位にアルベルト･コンタドール、ランス･アームストロングなど強豪選手を送り込むアスタナチームなどに奪われていくことでしょう。

ツール・ド・フランスは真夏のフランスを舞台に、約3週間にわたり激闘を繰り広げる自転車ロードレースです。世界一ともいえる厳しいレースで、世界のトップクラスのチームしか出場できません。彼らは“マイヨ・ジョーヌ”の獲得を目指してレースをします。マイヨ・ジョーヌとは走行タイムがもっとも短い選手が着用する黄色いジャージ。日々の結果により持ち主を転々と変え、最終日に着用していた選手が総合優勝者となるのです。

では、今年のキーパーソンを紹介していきましょう！　なんといっても1番の話題は2人の日本人選手、新城幸也と別府史之の出場。新城幸也はフランスの名門プロチーム「ブイグテレコム」に今年移籍したばかりのルーキー。いっぽう別府史之は名門ディスカバリーチャンネルでの経験を持ち、現在スキル・シマノチームで活動中の選手。さらなる注目を集めそうです。