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ジャム・バンドに関する素朴な疑問に

Monday, March 30th 2009


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ジャム・バンド



  ジャム・バンドに関する素朴な疑問に
お答えいただきました。



 ”ジャム”だったり、”ジャム・バンド”だったりのテクニカル・ターム(?)に、まだどうもしっくりこなかったり、違和感を覚えていたりする諸兄は、こちらの頁を是非ご高覧ください。SPECIAL OTHERSregaといった”そのスジ”の猛者たちが、「ジャム・バンドに関する素朴な疑問」として、10コの問いに感度抜群のお答えをしてくれました。

 ただし、十人十色な”ジャム論”だけに、もちろん、模範解答なぞは存在しません。ひとつの参考として、これからのジャム・バンド・ライフを楽しむためにお役立てしていただければと。


質問は、以下の10通りとなります。  



Q1. ”ジャム・バンド”に定義はあるのでしょうか?もしあるとすれば、それはどんなものであるとお感じでしょうか?
Q2. 1999〜2000年頃、フィッシュやメデスキ・マーティン&ウッドなどが、日本でも大きく紹介されるようになりました。その当時と現在では、“ジャム”という定義(一般的な括りの上で)などに変化は出てきたのでしょうか?
Q3. ジャム・バンドのルーツを遡った時に、最も”根っこの部分”で行き当たるものは、どのようなものだとお考えでしょうか?
Q4. リスナーとバンドのコミュニケーションという点において、“ジャム・バンド”と“非ジャム・バンド”でのそれは、大きく異なるのでしょうか?異なる場合、どのような違いがあるのでしょうか?
Q5. “日本のジャム・シーンの発展”という部分で、FUJI ROCKなどの大規模フェスティヴァルの開催がもたらした効果というのは、どういうところにあったのでしょうか?
Q6. これまでに生で観た“ジャム・アクト”のライヴで印象に残っているものがありましたら、ご紹介ください。
Q7. “ジャム・バンド”にハマるきっかけとなったアルバムを1枚ご紹介ください。
Q8. 一般的に“非ジャム(・バンド)”の括りをされ、取り扱われている作品の中で、個人的には「これはジャムだぜ」とお感じになるアルバムをご紹介ください。また、その理由もお聞かせください。
Q9. 現在、最もお気に入りの“ジャム”アルバム1枚をご紹介ください。
Q10. 日本の“ジャム・バンド・シーン”は、今後どのように展開して行くのが理想とお考えでしょうか?



 「これはジャムかな?」、「これは違うのかな?」・・・なんていうスクエアな発想ではありませんよ。誤解を恐れずに云ってしまえば、この世に存在する音全てが”ジャム”であり、全てがそうでない、とも捉えて然るべき世界ですから。とても抽象的な物云いで恐れ入るところではありますが・・・そんなに高尚に考えず、ビール片手に寝そべりながら、各自楽しみましょうよ、ということです!



SPECIAL OTHERSからの回答は・・・


SPECIAL OTHERS



PB
■ SPECIAL OTHERS 『PB』 «New«

 様々なジャンルを吸収しながら作品を重ねるごとにスケールアップしてきたスペアザの待望のニュー・アルバム。毎回すぐ売り切れてしまうこちら初回限定盤は、2008年2月25日に行われたSHIBUYA-AXでのライブの模様を収録したDVD付きです。




Q1. ”ジャム・バンド”に定義はあるのでしょうか?もしあるとすれば、それはどんなものであるとお感じでしょうか?
Q2. 1999〜2000年頃、フィッシュやメデスキ・マーティン&ウッドなどが、日本でも大きく紹介されるようになりました。その当時と現在では、“ジャム”という定義(一般的な括りの上で)などに変化は出てきたのでしょうか?
Q3. ジャム・バンドのルーツを遡った時に、最も”根っこの部分”で行き当たるものは、どのようなものだとお考えでしょうか?
Q4. リスナーとバンドのコミュニケーションという点において、“ジャム・バンド”と“非ジャム・バンド”でのそれは、大きく異なるのでしょうか?異なる場合、どのような違いがあるのでしょうか?
Q5. “日本のジャム・シーンの発展”という部分で、FUJI ROCKなどの大規模フェスティヴァルの開催がもたらした効果というのは、どういうところにあったのでしょうか?
Q6. これまでに生で観た“ジャム・アクト”のライヴで印象に残っているものがありましたら、ご紹介ください。
Q7. “ジャム・バンド”にハマるきっかけとなったアルバムを1枚ご紹介ください。
Q8. 一般的に“非ジャム(・バンド)”の括りをされ、取り扱われている作品の中で、個人的には「これはジャムだぜ」とお感じになるアルバムをご紹介ください。また、その理由もお聞かせください。
Q9. 現在、最もお気に入りの“ジャム”アルバム1枚をご紹介ください。
Q10. 日本の“ジャム・バンド・シーン”は、今後どのように展開して行くのが理想とお考えでしょうか?


A.1 オーディエンスがジャム・バンドと定めたバンドの事で音楽的な”しばり”は皆無に等しい。ざっくばらんに言うと、グレイトフル・デッドやフィッシュのファンの方達がライヴに来ている。ライヴの録音がOKなバンドが多いので、テーパーと呼ばれるライヴを録音する人達がいて、会場の後ろやPA卓の近くに何本ものマイクが立っている光景がよく見られる。

A.2 主にジャムバンドという表現はあまりされなくて、現在では主に、ほとんどフイッシュの事を指す言葉になっていると思います。

A.3 60年代後半の「フラワームーヴメント」とか70年代の反戦運動とかグレイトフル・デッドの存在から今に繋がってる。現在言われている”ジャム・バンド”っていう言葉は、グレイトフル・デッドに影響を受けたバンド、フィッシュと、そのフィッシュの前座を務めたバンド、メデスキ・マーティン&ウッド(MM&W)との文化が混ざり合った感じになっていると思います。

A.4 そこまで大きく変わらないと思いますが、”ジャム・バンド”と言われるバンドの多くはライヴはみんなが一丸になると言うよりは、個人が自由に楽しんでいるように思います。それと、前述したテーパーが、ライヴの音源を交換(トレード)したりする文化もあります。

A.5 もともとフェスというもの自体、グレイトフル・デッドのライヴから生まれた様なものだと思いますが、99年FUJI ROCKのフィッシュの3日間連続公演や、MM&Wやスケリック等のジャズの匂いのするジャム・バンドを多く日本に招聘したイベント、Organic Grooveや、Organic Grooveのフェス、True People’s CELEBRATIONの存在が、日本のリスナーの人達にジャム・バンドという存在を強く示したと思います。

A.6 フィッシュ、ギャラクティック、メデスキ・マーティン&ウッド、スリップなど。

A.7 クリッターズ・バギン『Bumpa』。彼らのアルバムを友達に聴かされて、ジャム・バンドという文化がある事を教えてもらった。そこから、バンドでジャム・バンドという話題がよく出るようになった。



Bumpa
■ Critters Buggin 『Bumpa』

 グランジ旋風吹き荒れる92年のシアトルにて、マルチ・リード奏者スケーリックによって結成されたクリッターズ・バギンの98年3rdアルバム。ジャズ、ファンク、アンビエントをバランスよく丁寧に配合しながらも、要所要所で”マッドに突き抜ける”変態性が癖になる。癖にならざるを得ない。




A.8 普段からジャム・バンドとか非ジャム・バンドといった括りで音楽を聴いていないので、思った事がありません。

ですが、敢えて言うならモーニング娘。で、多くのデッド・ヘッズ達がライヴに足を運んでいると聞いた事があります。それは、ライヴでのアーティストとオーディエンスとの関係性がジャム・バンドと通ずるものがあるのだと思います。要は、グレイトフル・デッドのお客さんも、モーニング娘。のお客さんも盛り上げ上手なのだと思います。


A.9 自分達でジャム・バンドという括りをされて一番しっくりくるものは、フィッシュなので、フィッシュの『The Story of the Ghost』です。



The Story of The Ghost
■ Phish 『The Story of The Ghost』

 98年のスタジオ・アルバムは、シンプル、且つタイト。タイトル・トラック「Ghost」や、ミーターズ「Cissy Strut」を彷彿とさせる「The Moma Dance」など、会心のファンク・チューンが目白押し。「Wading In The Velvet Sea」は、沁み入ります。




A.10 シーンの垣根を越えて色々な人達にその音楽が届けばいいと思います。



rega 井出竜二氏からの回答は・・・


rega



Million
■ rega 『Million』 «New«

 愛媛出身、現在は東京を拠点に活動するギター2人、ベース、ドラムの4人編成プログレッシヴ・ジャム・バンド、regaの待望の1stフル・アルバム。すでにライヴでは定番の「Jam」をはじめ、スケールの大きいライヴ感をダイレクトに伝えてくれる全11曲。







Q1. ”ジャム・バンド”に定義はあるのでしょうか?もしあるとすれば、それはどんなものであるとお感じでしょうか?
Q2. 1999〜2000年頃、フィッシュやメデスキ・マーティン&ウッドなどが、日本でも大きく紹介されるようになりました。その当時と現在では、“ジャム”という定義(一般的な括りの上で)などに変化は出てきたのでしょうか?
Q3. ジャム・バンドのルーツを遡った時に、最も”根っこの部分”で行き当たるものは、どのようなものだとお考えでしょうか?
Q4. リスナーとバンドのコミュニケーションという点において、“ジャム・バンド”と“非ジャム・バンド”でのそれは、大きく異なるのでしょうか?異なる場合、どのような違いがあるのでしょうか?
Q5. “日本のジャム・シーンの発展”という部分で、FUJI ROCKなどの大規模フェスティヴァルの開催がもたらした効果というのは、どういうところにあったのでしょうか?
Q6. これまでに生で観た“ジャム・アクト”のライヴで印象に残っているものがありましたら、ご紹介ください。
Q7. “ジャム・バンド”にハマるきっかけとなったアルバムを1枚ご紹介ください。
Q8. 一般的に“非ジャム(・バンド)”の括りをされ、取り扱われている作品の中で、個人的には「これはジャムだぜ」とお感じになるアルバムをご紹介ください。また、その理由もお聞かせください。
Q9. 現在、最もお気に入りの“ジャム”アルバム1枚をご紹介ください。
Q10. 日本の“ジャム・バンド・シーン”は、今後どのように展開して行くのが理想とお考えでしょうか?


A.1 自分が考えるジャム・バンドは・・・心の会話、音と空気の会話、そして現場の一体感。音楽のジャンルでは無いと感じております。

A.2 あくまで自分目線ですが、より一般的になってる気はします。日本語パンクから入り、ゴリゴリの音を出してた自分が出会ってしまってるので。人間の本質がそれを望んでるようにも思います。

A.3 原始人が奏でたビート、雄叫び、踊り。子供の頃のお遊び。

A.4 演ってる側の認識ではないでしょうか?例えば、パンクなバンドでも、「ジャムっとんなぁ〜」とか感じる時もあります。逆にジャム・バンドと言われてるバンドでも、「パンクやなぁ〜」って感じる瞬間もあります。

A.5 僕も初めてフェスを体感した時にそう呼ばれるバンドに出会いました。その時に感じた開放感は、今でもしっかり刻まれております。

A.6 渋さ知らズオーケストラ。ジャム・バンドなんすかね?そもそもジャム・バンドを聴こうと思って聴く方じゃ無いので、あくまで個人的な体感としてです。あの感じは、パンク少年だった自分の中にはありませんでした。とりあえず拳を突き上げ、踊り、叫び倒しておきました。

A.7 ロータスのライヴ盤『Escaping Sargasso Sea』が印象に残っています。心拍数と同時に演奏が走る感じとか、溜めて溜めてドン!の感じとか、ツボにハマりました。



Escaping Sargasso Sea
■ Lotus 『Escaping Sargasso Sea』

 エレクトロニカ/ライヴトロニカを代表するバンドとして、確固たる地位を築いたロータス。本作は、彼らの無限に広がるバンド・ポテンシャルを、スタジオ録音以上に生々しく刻み込んだ2枚組ライヴ。まさに唯一無比、血の通った本物のライブトロニカ・サウンドの真の凄さをぜひ追体験してほしい。




A.8 う〜ん・・・レッチリのメンバーの演奏。目を瞑ってても表情が見えるというか、メンバーとお客さんが音で会話してるような感じ。神秘的な何かがうごめいてる瞬間を、何度も感じる事ができます。

A.9 ロータスの『Hammerstrike』。一般的に言われる“ジャム・バンド”って音じゃ無いと思いますが、型にはまらず色んな情景を投げかけてくれてます。聴き手を色んな空間に導いてくれ、心を開放してくれるバンドこそ“ジャム・バンド”だと思います。



Hammerstrike
■ Lotus 『Hammerstrike』

 ロータスの2008年リリース(日本先行!)の最新スタジオ・アルバム。フィッシュ系ジャム〜ロックへの回帰、トータス系ポストロックへのアプローチ、DFA周辺系のハウスの匂いありと、さらに力強く進化し、自由度を増した注目作。




A.10 ”ジャム”って言葉に縛られないジャム・バンドがもっと増えたら面白いんじゃないでしょうか?


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