押忍!パンク道場

Thursday, March 12th 2009

 
『オスパン』


音楽 ロック&ポップス 押忍!パンク道場トップ 押忍!パンク道場 第41回

text by マツイバックダレル{UNCLEOWEN}



アイリッシュ・パンク道場!!


『FIDDLER'S GREEN』


『話題のアイリッシュ・パンクを知りたいか!?』

ヨーホー♪UNCLEOWENというアイリッシュ/フォーク・パンク専門レーベルの船長です。今回はTHE POGUESを始まりに世界に広がっていった、俗に「アイリッシュ・パンク」と呼ばれているジャンルのCDについて紹介させて頂きます。

それでは!まずはUNCLEOWEN一押しの「アイリッシュ・パンク」を紹介させて下さい。


 
FIDDLER'S GREEN

『Sports Day At Killaloe』
ドイツのベテラン・アイリッシュ・パンク。結成20周年目前!通算10作目位(酔っぱらい過ぎて、5枚目より先は数えてません)のフル・アルバムにて遂に日本盤初登場!自らを「スピード・フォーク」と言い表すその高速スタイルに酔いしれろ!

『Drive Me Mad!』
スピード・フォークが止まらない!最新作に引き続き世間にその名を知らしめた名盤の再発&勿論初国内盤化。全曲キラー・チューン。それにしても彼ら、見た目がFLOGGING MOLLYにそっくりですね。


 
■THE POGUES関連■


それでは本編突入です。まずはすべての始まりにして、決して避ける事の出来ない大宴会のTHE POGUES関連から広げてみましょう。お客さん、まだまだ宴は始まったばかりですよ。


THE POGUES
『赤い薔薇を僕に』
THE POGUESの1stアルバム。名盤です。ただ!THE POGUES初体験は別のアルバムでしましょう。FLOGGING MOLLY直後に聴くと、多少かったるく感じるかもしれません。最初はね。

THE POGUES
『ラム酒 愛 そして鞭の響き』
個人的には最も好きなアルバム。このアルバムをプロデュースしたのはエルヴィス・コステロ。後にTHE POGUESの紅一点、カイトと結婚します。土臭く、アルコール臭い人生を変える一枚。

THE POGUES
『堕ちた天使』
このアルバムでTHE POGUESは始めましょう。狂喜乱舞のお祭り騒ぎ"Fiesta!"に、せつなくもささくれたクリスマス・ソング"Fairytale of NY"等名曲のオンパレード。全てが完璧の大名盤。

RUM RUNNER
『Association』
最高のTHE POGUESフォロワーです。1st収録曲"Streams Of Whiskey"のカバーなんて原曲以上の酔いどれっぷり。THE POGUESのボーカル、シェインの笑い声までカバーしてる点が完璧。

Kirsty Maccoll
『One And Only』
トラッド・シンガー、イワン・マッコールを父に持つ彼女。前述の"Fairytale〜"でシェインとデュエットしています。存在自体が"Breakaway"で有名なトレイシー・ウルマンの元ネタとしても有名。 !

THE CHERRY COKE$
『Keep The Fire』
日本が誇る最高のアイリッシュ・スタイル・パンク。新作はなんでも"Fiesta!"のカバーが収録されているそうな!彼らのライブでもお馴染みの大乱舞です。勿論お家でも大乱舞。

踊ろうマチルダ
『Hush』
ブラック・メタル・ミーツ・エレクトロニカ/アンビエント・ノイズ!Sun O)))の中心人物にして数々の音楽/アート・プロジェクトを並行させる才人Stephen O'Malley率いるKTL。メタル・フリークでもあるJim O'Roukeがプロデュースを担当!

Overground Acoustic Underground
『st』
あのBRAHMANのメンバーも他プロジェクトで、アイリッシュ・スタイルとも呼べるバンドをやっています。メンバーの外人の方はJOHNSONS MOTORCARというこれまた素晴しいバンドでも活躍中。

SHANE MACGOWAN
『Snake』
THE POGUESのフロント・マンのシェインのソロもまんまTHE POGUES。意外な事にハリウッド・スターのジョニー・デップ(!)も、酔いどれギタリストとしてゲスト・参加しています。

NECK
『Sod'em & Begorrah』
前述のシェインのソロ、THE POPESというバックバンドを付けているんです。そのTHE POPESメンバーが在籍しているとか、いないとかなのがこのNECK。GOLF RECORDSから再発さました。

GREENLAND WHALEFISHERS
『Best Of』
彼らのTHE POGUES好きっぷりも半端無いですね。来日公演はほぼTHE POGUESって、、、でもそれで良いんです!だってみんなTHE POGUES好きですから。

THE POGUES
『Just Look Them...』
こんなマニアにとっては嬉しいボックス・セットも発売されました。でもある程度THE POGUES中毒になってから買いましょう。コレクターズ・アイテムですから。 。


 
『FIDDLER'S GREEN』 「そもそもアイリッシュ・パンクとは何だい?」
「アイルランド人のパンク・バンドだけなんかい?」
「するってーと、そりゃあSTIFF LITTLE FINGERSやUNDERTONESかい?」
「いやいやおめーさん、それこそジョニー・ロットンかい?」

って脱線気味に勘違いされている方も多いと思います。実際上の疑問も間違いでは無いのですがね。 最近呼ばれる「アイリッシュ・パンク」、すなわちUNCLEOWENで定義する「アイリッシュ・パンク」とは多少違います。


THE POGUES以降のDROPKICK MURPHYSやFLOGGING MOLLYが出始めた頃に呼ばれだしたであろう、「アイリッシュ・パンク」というジャンル。「エモ」というジャンルばりに適当な名付けられ方なのです。

別にアイルランド人でなくても、「THE POGUESが好き」で、「そこから影響を受け」、更に「彼らのルーツのアイリッシュ・トラッドからも影響を受けたバンド」。もっと言ってしまえば「バンド編成の中にアイリッシュ系、ケルト系、時にはジプシー系の民族楽器を使ったメンバーがいれば」、それは「アイリッシュ・パンク」と呼ばれる場合もあります。もっとぶっ飛ぶと、「ジャケにシャムロック(クローバー)を使っていれば」、「アイリッシュ・パンク」なんてわけわかんない事態も、、(下段に続く…)


■FLOGGING MOLLYとSTREET DOGS来日記念!■


THE POGUESからどんどんと広がるアイリッシュ作品ですが、とりあえずはこの辺で今回は打ち止めておきましょう。この後、シェインが日本ツアー中にバンドを脱退して、THE CLASHのジョー・ストラマーがサポートしたり等々あるのですがね。THE POGUESや、「アイリッシュ・パンク」の入り口としては向いてないと思うので。
その前に、来日する事ですし、今聴くべきなのはFLOGGING MOLLYとSTREET DOGSです!


 

FLOGGING MOLLY
『One And Only』
大名盤ですね。THE POGUES以上の人気も得たんじゃないでしょうか?もう、、何も言葉は必要無いです。だって最高ですから。

STREET DOGS
『Fading American Dream』
そしてこの男気溢れる3rdアルバムを。拳を振上げて、汗と涙のシンガロングです。その魂は燃えてるか!?限定盤にはDVDが付いていて、初来日時の模様も収録されています。

DROPKICK MURPHYS
『Singles Collection』
STREET DOGSのマイク(Vo)はDROPKICK MURPHYSの初代ボーカルなんです。そんな彼がいた時代をこの一枚でおさらい。"Barroom Hero"はアンセム以外の何物でも無い。

DROPKICK MURPHYS
『Sing Loud Sing Proud』
彼らの最高傑作にしてHELLCAT最高傑作でもあると思う。今思い出しました、シェインも酔っぱらってゲスト参加しています。そしてボストン・ハードコアへと掘り下げましょう。

THE WELCH BOYS
『st』
現在、STREET DOGSの次に勢いのあるボストン・ハードコア。マイクを握るのはex-SLAPSHOTのギターです。燃える魂にアルコールが引火して、とんでもない大騒ぎになってます。

The Blue Bloods
『st』
こちらも前述のTHE WELCH BOYSと共に、UNCLEOWENより4月に国内盤化されるボストン・ハードコア。既にアイリッシュ・パンクじゃ無いって?いやきっとDROPKICK〜好きなら好きさ。

The Ducky Boys
『Three chords』
彼らもボストンは語る上で外せません。KINGS' OF NUTHINも参加したテンション・アゲアゲ"Stand By Me"のカバーはPENNYWISE超え!マーク(Vo)のソロ・プロジェクトもオススメ。

THE DEAD PETS
『Revenge Of The』
ME FIRST AND THE GIMME GIMMESのボーカルで、SWINGIN' UTTERSのメンバーでもあるDaveが在籍する海賊Oiパンク。ノリはボストンのそれに近い。

FLATFOOT 56
『Knuckles Up』
最近ボストン・レッド・ソックスの開幕戦で、STREET DOGSのマイクは国歌斉唱したそうな。シカゴのノッポ三兄弟の歌う"Amazing Grace"も涙モノ。

THE TOSSERS
『Valley Of The Shadow』
そしてシカゴのレジェンド。なんとレーベルをVICTORYに移籍!アルバムを出すごとに、へなって行くダメ男風ボーカルも最高。ダメっぷりに拍車がかかるソロ・アルバムもオススメ。

REAL MCKENZIES
『10000 Shots』
酔っぱらい過ぎると彼らの様に、日本公演でフル●ン出してグダグダになってしまいます。このアルバムではFIDDLER'S GREENもカバーしたトラッド、"Bugger Off"をカバーしてます。

MR.IRISH BASTARD
『University Of Hard』
カバーと言ったらMrアイリッシュ・クソ野郎!トラッドは勿論、THE CUREやらリッキー・マーティン(勿論日本では"アチチ〜"で有名なあの曲)やら飛び道具だらけ。もう爆笑するしかない悪酔い。

CIRCLE J
『Fat Man's Chest』
MR.IRISH BASTARDでもアコーディオンを奏でるザ・ダッチ・バスタードと言うとんでもない男は、国を超えてスペインのバンドにも登場。更にはカナダのTHE MAHONESの作品にまで登場する破天荒。

The Porters
『Anywhere But』
アイリッシュ・パンクはギネス・ビール好き。僕も最初は背伸びして飲んでたモンです。最初は絶対まずいですよね?ジャケに大胆にギネスを使った1stもオススメです。こっちには"Fiesta!"のカバー収録。

THE MAHONES
『Take No Prisoners』
彼らもまたTHE TOSSERS、FIDDLER'S GREEN同様に活動の長いレジェンド・アイリッシュ・パンク。トラッドのカバー・センスで酔えます。

THE GO SET
『Hungry Mile』
REAL MCKENZUESばりにバグパイプが吹き荒れる、オーストラリアのアイリッシュ・パンク。最近豪州ではあのTHE LIVING ENDの元メンバーもアイリッシュ・パンクを始める熱狂っぷり。

GOGOL BORDELLO
『Super Taranta!』
熱狂という単語がピッタリなバンド。既にアイリッシュ・パンクでは無いですね。スイマセン、僕も認めます。ただ!好きでしょ?こうゆうお祭り気分。MANO NEGRAだって好きでしょ?

KORPIKLAANI
『世にもコルピな物語』
なんだったらアイリッシュ・パンク縛りでメタル方面にも接近してみましょうよ。コルピは中でもメタル過ぎず、ヴァイキング過ぎず、RPGっぽくな過ぎずでベスト。FLOGGING MOLLYがメタルった感じ

eluveitie
『魔笛の国のスラニア』
そしたらその勢いで魔笛の国へ迷い込んでみましょうよ。きっとあなたを待つのは、キャンプファイヤーを囲んだ宴の席でしょうから。更にはヴァイキング・メタルへ辿り着くか!?

VA
『Shite N Onions Vol.1』
そんなこんなで、それて来たら原点回帰。世界中のアイリッシュ・パンクを集めた最高のコンピレーション・アルバム。買うなら絶対日本語ライナーの付いた国内盤でしょう。勿論"2"もオススメ。


とまあ語り出したらキリが無いんですよ。次の機会にDUBLINERSあたりのバーで、ギネス片手に2時間程語らせて下さい。
そもそもジャンルの呼び名なんて人それぞれでいいんです。

そんな中で、UNCLEOWENが定義する「アイリッシュ・パンク」とは…

『THE POGUESから影響を受けた、飲んだくれ野郎共の音楽』です。それで良いと思いますよ。みんなTHE POGUES好きですし!! 結果ね、酒飲んで、酔って、踊って、楽しければそれでいいじゃないですか!!




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