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Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト) - December 21th, 2008 -

Sunday, December 21st 2008


      OTONamazu x HMV.co.jp : Barakan Beat Playlist
   Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト)
  バラカン・ビート
  毎週日曜 13:00-14:00 (再放送はアーカイブストリーミングにて)                 OTONamazuウェブサイトへ

  インターネットレディオ「OTONamazu」で放送中の「Barakan Beat」は、 国境やジャンルにこだわらず、ピーターバラカン氏が素敵な音楽を英語のナレーションにのせて紹介する番組。10年の実績のある人気番組です。
  当ページは、その「OTONamazu」と「HMV」によるコラボレーション企画ページ。DJのピーターさんから「ひとこと紹介コメント」をいただいて、Barakan Beatで放送された楽曲を改めてご紹介する「音楽ファン」のためのページです。
 


『魂(ソウル)のゆくえ』新版 ピーター・バラカン著

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  ソウル・ミュージック・ガイドの決定版、待望の復活!
1989年に新潮文庫の1冊として刊行された『魂(ソウル)のゆくえ』は、長年多くの音楽ファンに愛され、また多くの音楽ファンを育ててきた名著ですが、長らく絶版となっていました。その『魂(ソウル)のゆくえ』に大幅な加筆を施し、CDガイドも最新のリリース状況に合わせて一新した上で、装いも新たにお届けする全音楽ファン待望のニュー・ヴァージョン登場です!

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  Dec 21th, 2008
Grammy nominations - Part 1
 
 

Bela Fleck & The Flecktones “Sleigh Ride” 3.23
Jingle All The Way Jingle All The Way/Rounder 11661-0616-2所収

  今年度のグラミー賞のノミネイションが発表されました。毎年のことですが、受賞する作品に疑問があることが多く、ノミネイションの方が面白い場合もよくありますから、授賞式の前に、個人的に興味を持っている作品を特集することにしました。今週から3回にわたって紹介します。 まずは最優秀カントリー・インストルメンタル部門の候補になっているタイムリーな曲から。バンジョーの名人ベラ・フレックのバンド、フレックトーンズのクリスマス・アルバムからの曲です。カントリーといっていいかどうか微妙なところですし、アルバムの方は最優秀ポップ・インストルメンタル部門でノミネイトされています。
 
 
 
One Kiss Can Lead To Another

Jerry Douglas “Two Small Cars In Rome” 4.05
Glide Glide/Koch KOC-CD-4553所収

  やはり最優秀カントリー・インストゥルメンタル部門でノミネイトされているドブロの第一人者ジェリー・ダグラス、これはペダル・スティール奏者ロイド・グリーンとのしっとりとしたデュエットです。
 
 
 

Charlie Haden “Is This America? (Katrina 2005)” 3.37
Rambling Boy Rambling Boy/EmArcy UCCM1157所収

  普段はジャズのベーシストとして知られるチャーリー・ヘイデンが出したカントリー寄りの優れたアルバムから、これも最優秀カントリー・インストゥルメンタル部門の候補です。
 
 
 

Dan Tyminski “Heads You Win Tails I Lose” 3.40
Wheels Wheels/Rounder 11661-0586-2所収

  続いては最優秀ブルーグラス部門、このダン・ティミンスキはアリソン・クラウスのユニオン・ステイションでギターを担当するミュージシャンでもありますが、映画「オー・ブラザー」でジョージ・クルーニーが歌う時の声でもあります。オーソドックスなブルーグラスのヴォーカル・アルバムですが、「どっちに転んでも俺の負け」という辛口の曲です。
 
 
 

James Taylor “Wichita Lineman” 3.41
Covers Covers/Hear Music UCCO3007 所収

  様々なジャンルの名曲を取り上げたジェイムズ・テイラーのカヴァー・アルバムは最優秀ポップ・ヴォーカル部門でノミネイトされ、この曲は同じ部門の個別パフォーマンスでも候補になっています。
 
 
 

Ry Cooder “Can I Smoke In Here?” 4.15
I, Flathead I, Flathead/Nonesuch 465916-2 所収

  毎年必ず興味深い作品が揃うのが最優秀現代フォーク/アメリカーナ部門ですが、今年も例外ではありません。ライ・クーダーの「カリフォルニア三部作」の締めくくりとなる「アイ、フラットヘッド」は架空のスティール・ギター奏者キャッシュ・バックを主人公としたちょっと変わった物語のサウンドトラックのような異色作です。簡潔に説明するのが難しいものですが、過去の素朴だった時代への憧憬を募らせるライ・クーダーが中編小説を書き上げるほど力を入れた作品です。
 
 
 

Rodney Crowell “Closer To Heaven” 5.10
Sex and Gasoline Sex and Gasoline/Work Song-Yep Roc 所収

  優れたソングライターでもあるロドニー・クラウエルのこの新作のことに、グラミー賞のノミネイションを見なければ気づかなかったかも知れません。でも、気づいてよかった、これは実に素晴らしいアルバムです。今の時代をかなり皮肉っぽいスタンスで捉えた、まさに現代フォークと言える作風です。
 
 
 

Robert Plant & Alison Krauss “Please Read The Letter” 5.47
Raising SandRaising Sand/Decca UCCU1162

  これも現代フォーク/アメリカーナ部門のノミネイションを受けながら、なんとアルバム・オヴ・ザ・イヤーの候補にも上がっていますし、この曲はレコード・オヴ・ザ・イヤーにもノミネイトされています。個人的には2007年の年間ベストの一つに選んでいましたが、グラミー賞のノミネイションの期限はたしか9月末のはずなので、今年度の作品ということになります。
 
 
 

Coldplay “Viva La Vida” 4.00
Viva La Vida or Death and All His Friends
Viva La Vida or Death and All His Friends/Parlophone TOCP66805 所収

  アルバム・オヴ・ザ・イヤー、レコード・オヴ・ザ・イヤー、両部門でこのコールドプレイもノミネイトされています。
 
 
 

My Morning Jacket “Thank You Too!” 4.23
Evil Urges
Evil Urges/P-Vine PVCP8254 所収

  このマイ・モーニング・ジャケットはオールターナティヴ・ミュージック部門でノミネイトされていますが、アルバムを聴くとどこがオルタナティヴなのか、ちょっと不思議に思います。そういう風に分けると潜在的に好きになるはずのリスナーが接する機会を失う気もしますが、とにかく大変よく出来たアルバムで、認められたことはけっこうなことだと思います。
 
 
 

Nas “N.I.*.*.E.R. (the Slave and the Master)” 4.31
NAS
NAS/Def JamUICD9053 所収

  ラップはそれほど注目しているジャンルではありませんが、このナズはいつも面白い。ブラック・ミュージックの過去をしっかりと捉えた上で、音楽的にも聞き応えがあり、ラップの内容もちゃんと意味があります。アルバムは最優秀ラップ・アルバム、曲は最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンスにノミネイトされています。
 
 
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