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Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト) - July 13th, 2008 -

Sunday, July 13th 2008


      OTONamazu x HMV.co.jp : Barakan Beat Playlist
   Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト)
  バラカン・ビート
  毎週日曜 13:00-14:00 (再放送はアーカイブストリーミングにて)                 OTONamazuウェブサイトへ

  インターネットレディオ「OTONamazu」で放送中の「Barakan Beat」は、 国境やジャンルにこだわらず、ピーターバラカン氏が素敵な音楽を英語のナレーションにのせて紹介する番組。10年の実績のある人気番組です。
  当ページは、その「OTONamazu」と「HMV」によるコラボレーション企画ページ。DJのピーターさんから「ひとこと紹介コメント」をいただいて、Barakan Beatで放送された楽曲を改めてご紹介する「音楽ファン」のためのページです。
 


『魂(ソウル)のゆくえ』新版 ピーター・バラカン著

発売中

  ソウル・ミュージック・ガイドの決定版、待望の復活!
1989年に新潮文庫の1冊として刊行された『魂(ソウル)のゆくえ』は、長年多くの音楽ファンに愛され、また多くの音楽ファンを育ててきた名著ですが、長らく絶版となっていました。その『魂(ソウル)のゆくえ』に大幅な加筆を施し、CDガイドも最新のリリース状況に合わせて一新した上で、装いも新たにお届けする全音楽ファン待望のニュー・ヴァージョン登場です!

『魂(ソウル)のゆくえ』新版 特集ページへ
 
 
  June 13th, 2008
 
 

  今回の番組は最近亡くなった二人の男に捧げられています。一人はLSDを作ったスイスの化学者アルバート・ホフマン、そしてもう一人はサイケデリック時代のサン・フランシスコで伝説となったコンサートのポスターのデザイナーとして活動したオールトン・ケリーです。 ケリー氏が育った東海岸から最初にサン・フランシスコに移住した64年頃、フォーク・ロック・バンドとしてやり始めていたシャーラタンズのコンサートの開催の仕事に関わっていました。
 
 
 

Charlatans “Alabama Bound” 6.20
Quicksilver Messenger Service “Who Do You Love (demo version)” 5:56
Love Is The Song We Sing - San Francisco Nuggets 1965-1970 Love Is The Song We Sing - San Francisco Nuggets 1965-1970/Rhino R2 165564 所収

  ケリーとパートナーとなったスタンリー・ミラー(芸名はマウス)が手がけたポスターといえば、毎週アヴァロンやフィルモアといった会場で行われていた、サイケデリック全盛期のものばかり。クイックシルヴァー・メセンジャ・サーヴィスも当然何度も出ました。後にアルバムの片面を全部占めた曲の66年のデモ・ヴァージョンを紹介します。
 
 
 

Bo Diddley “I Can Tell” 4.23
Ana Hina The Chess Box/Chess MVCM32041-2 所収

ダウンロードは His Best所収
  「フー・ドゥ・ユー・ラヴ」もボー・ディドリーのカヴァーですが、ボー自身もフィルモアに出演しました。彼が出たコンサートのポスターもケリーとマウスが作りました。
 
 
 

Butterfield Blues Band “I Got A Mind To Give Up Living” 4.57
East-West East-West/Elektra 20P2-2106 所収

  ボー・ディドリーと同様にシカゴからサン・フランシスコに出向いたバターフィールド・ブルーズ・バンドはサイケ・ブルーズの決定版「イースト・ウェスト」を66年に発表しました。
 
 
 

Little Walter “Mellow Down Easy” 2.37
Hate To See You Go Hate To See You Go/Chess UCIY93296 所収

  ケリーとマウスの最後のコラボレイションは今年のロックンロールの殿堂の式典のプログラムのデザインだったそうです。殿堂入りしたミュージシャンの中には40年前に亡くなった伝説のブルーズ・ハープ奏者リトル・ウォルターが含まれていました。
 
 
 

Grateful Dead “Uncle John’s Band” 4.42
Workingman’s Dead Workingman’s Dead/Rhino R2 74401F 所収

  1970年からケリーとマウスはグレイトフル・デッドのアルバムのアートワークを手がけるようになりました。その年に発表された2つの名盤から一曲ずつかけますが、この2つの作品によってデッドの人気はだいぶ広がることになりました。

Grateful Dead “Sugar Magnolia” 3.17
On Vine Street American Beauty/Rhino R2 74401G 所収

 
 
 

Grateful Dead “Not Fade Away/Goin’ Down The Road Feelin’ Bad” 9.12
Grateful Dead Grateful Dead/Rhino R2 74401H 所収

  オールトン・ケリーの最も有名なデザインといえば「バラと骸骨」として知られるデッドのアルバム・ジャケットでしょう。「オマール・カヤームのルバイヤット」の挿し絵として書かれた19世紀のものからインスパイアされたそうですが、その絵がジャケットを飾ったのは71年の名ライヴ盤でした。
 
 
 

Grateful Dead “Dark Star (Single Version)” 2:45
Love Is The Song We Sing - San Love Is The Song We Sing - San Francisco Nuggets 1965-1970/Rhino R2 165564 所収

  サイケデリック・シーンを可能にしたのはもちろんLSDでした。番組の中ではアルバート・ホフマンについて詳しく述べましたが、ここでかけたのはサイケデリック・ロックの代表曲ともいえる「ダーク・スター」の68年シングル・ヴァージョンです。
 
 
 

Steve Miller Band “Jet Airliner” 4.17
Book of Dreams Book of Dreams/Capitol C2-46476 所収

  ケリーとマウスが70年代に手がけたもう一つのアルバム・ジャケット。これもサン・フランシスコを拠点としていたスティーヴ・ミラー・バンドの大ヒット作、空飛ぶペガサスの絵も有名です。盲目のブルーズ・シンガー、ポール・ペナが作曲した「ジェット・エアライナー」は、ばかげたことに9/11事件の後実質上放送禁止になりました…。
 
 
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