GUMX、メロディック・シーンに返り咲く!
Wednesday, June 25th 2008
韓国産メロディック・パンク・バンド、GUMX(ガムエックス)が、徴兵任務を終え、極上のメロディック・アルバムを手に、ついにシーンに帰ってくる!【6月25日インタビュー追加】
ご存知の方も多いかと思いますが、簡単にご紹介。韓国出身3ピース・パンクバンド。2003年にファーストアルバム『What's Been Up?』を韓国でリリース。同年、CARNAGEレーベルより日本デビュー。フジロックにも出演する。2004年8月にセカンドアルバム『Green Freakzilla』をNOFX、RANCIDなどを手掛けたライアン・グリーンをミックスに迎えリリース。バンドがますます勢いに乗っている最中、韓国の徴兵制度のため、約2年間の兵役へ服すこととなり、バンド活動を一時休止。しかし、兵役中もGUMXへの情熱は一瞬たりとも失うことはなく、兵役期間を終え、ついに2007年GUMXの活動を再開する。
そして4年ぶりの3rdアルバムついに完成!
前2作で、ツボをつかれてはまった人が続出!約4年、待ちに待って、ついに発売となる、GUMXの3rdアルバム『OLD』。疾走感たっぷりのグッドメロ・ソングが今回も満載!1曲1曲の完成度が高く、聴き応えもたっぷり。一度聴いたら忘れられないメロディがぎっしり詰まった充実作。
今作『OLD』も、これまで、Hi-STANDARD、COCOBAT、HUSKING BEE、BACK DROP BOMBなどを排出したCARNAGEレーベルからのリリースです。リリース後、5月16日からGUMX JAPAN TOURもスタートします!
GUMX『OLD』インタビュー
最近では韓流スターやK1ファイターなどのニュースで日本でも広く知られるようになった韓国の男性に義務づけられている兵役。韓国のメロディック・パンク・シーンの雄、GUMXのメンバーも、2ndアルバム『GREEN FREAKZILLA』(04年)発表後にそれぞれが2年の兵役に就くこととなるのだが、別の場所で兵役の時間を過ごしていても、皆バンドを諦めることはなかった。2007年に再び3人が集まった時、よりバンドの大切さを知ったメンバー達のもとには、兵役時代の生活と韓国のパンク・シーンの記憶が歩み寄った。
「(「FLOWER N’ SHIT」では)軍隊の話に限らず、韓国の音楽シーンについても当てはまることを歌っているんだ。韓国の音楽シーンはまだ小さくて、僕らのようなバンドの居場所がない。そういう状況を書いた曲なんだよ」
約3年8ケ月ぶりに発表された『OLD』の中で最もハードコア色の強い最速ナンバー「FLOWER N’ SHIT」は、「オレ達の居場所なんて何処にもない」という歌詞にもあるように、怒りの中に孤独というキーワードをあぶり出している。情感たっぷりなラブソングもまた、大切な人達から遠く離れた場所にいる拠り所のない “オレ”が感じている孤独の1ヴァージョンだ。そんな孤独が歌詞の芯にあるとするなら、サウンドの芯にあるのはもちろんパンクである。
「音楽性の幅を広げたというより、僕達のポテンシャルひとつひとつを発展させた感じかな。多様性を重要視しつつも、今まで貫いてきた音楽性も大切にしたかったからね。そう、GUMXにとってパンクという部分はまったくぶれることはないんだ」(クニャン:b、vo)
取材の翌日、GUMXはジャパン・ツアーのファイナル公演を行った。後顧の憂いなきエネルギーの発散ぶりには、“今ここで音楽奏でる”歓びに満ちあふれていた。
「辛いことの後は必ず楽しいことがあると今は思っているよ」(クニャン)
再び自分達の“居場所”に戻ってきたGUMXの音楽はその説得力においてより深みを増したようだ。
GUMX『OLD』ライナーノーツ
本人達の音楽への、そしてその音楽の向こう側に居るリスナーへの迸る思いは、オープニングのハウリングだけでも十分に伝わってくる。約3年9ケ月ぶりのアルバムの一発目は、後顧の憂いなきまでの音の大きさ、速さ、熱っぽさのどれをとっても、音楽をプレイしている歓びに満ちている。だが、いたずらに突っ走るだけでなく、感極まりながらのファルセットまで繰り出される歌メロには3年9ケ月分の思いが凝縮されているようで、心の痛みを感受する場所が不意に刺激される思いがする。歌詞もどこか音楽不在の日々の心の漂泊ぶりとして響くのだが、そのリアルな心の手触りがパンクなのだ。
02.THE ROAD UNTAKEN
孤独の中でも歩かざるを得ない状況の「オレ」は、別れ道を目の前にして歩くことをやめようとしている。なぜなら、タイトルが示すように道はどこにも導いてくれないことを「オレ」は知っているから。しかし閉塞的な状況は滑らかに疾走していくサウンドと共に焼き尽くされる。途中抑え気味の歌が入り込んでその切実な思いを体現しながらも、一気に加速して終わっていく曲のメリハリは、ネガティヴだけでは終わらない「オレ」の状況を余すことなく掬い上げている感じだ。
03. ALL ENDS
曲が自然と歌い出すかのように、言葉の感覚がそのままメロディの豊かな起伏とシンクロしているので、一度聴くと歌詞カードを見ただけでサウンドが立ち上がってくる。まさに歌詞とサウンドとの深い部分でのネゴシエイションの成せる業だが、歌詞自体は「別れ」を想像させる。だがそれも昔の自分を「君」に置き換えると、とても前向きな響きとして聴きとることができる。だから「夢を叶える為に 今は好きな時に好きな所に行ける 好きな事ができる」というフレーズも出てきたのだろうし、それは同時に再びアルバムを発表し、かつ再び日本でツアーができる“今”の状況を率直に表しているかのようだ。
04. FLOWER N' SHIT
bpm最速の趣のハードコア色の強いナンバーは感情を殴り書きしているかのよう。怒りの色を強く出しながら…。というのも、徴兵期間に見た不条理な風景が歌詞からはイメージできるからだ。権力者であろう「君」は戦いの場所から遠い離れた場所で能天気な時間を過ごしている。でも「オレ」は、なぜここに送られたか理解しないままに、人が傷つき、殺される風景を目の当たりにしている。だから「居場所がない」と「オレ」は感じているわけだが、そこだけメロディックに歌われるあたりに、彼らなりのユーモアが窺える。
05.NEEDLESS STORY
今回のアルバムは「曲そのものがいい」と感じさせてやまないのだが、60’s風の(途中インサートされるヴォーカル・ハーモニーがまたビーチ・ボーイズ風味)ビタースイートなメロディが心を内側から揺さぶるこの曲は、パンクの文脈では語り切れない、ジャンルレスにしてタイムレスな輝きを放っている。シリアスな内容が続いた歌詞世界もここではラブソングへと衣替え。大切な「君」を失いそうな時になっても、自分の心境を歌でしか伝えられない「オレ」は不器用な男かもしれない。でもそこが歌の誠実さとして心揺さぶってならないのだ。
06.MY BASSIT LIKES THIS SONG
ライヴ感と直結しているかのような一発録りの醍醐味に溢れている曲は、タイトルもストレートだ。こちらもbpm最速を目指している感があるのだが、「FLOWER N' SHIT」とは異なり、歌メロは至って穏やか。3人で音を出すのは久々でも、もうそれだけで分かり合えてしまうかのような強い結びつきを再確認したのであろう——歌詞もこの3人でやっていることの意味を浮き彫りにしている。
07.STILL WALKING
一見するとラブソングのようにも映るが、「君」=リスナーと共の時間を過ごせないことを嘆く——本作までの思いを語っているようにもとれる。メロディック・パンクの王道をいくサウンドの歌メロもとても切実で、ラブソングという枠組みを借りていることと相俟って、我々は「オレ」の気持ちを素直に理解することができる。でも3人が再びリスナーと出会うまで“歩く”ことを諦めなかったからこそ、ここに彼らはアルバムを残すことができたのだ。もちろんリスナーもそうだったのは言うまでもない。
08.SOMEDAY
歌詞は名声よりも夢や音楽に生きていく——生き様のステイートメントか。その意味で、ヒーローに中指を立てている「MY SONG’S NOT ENDED」と響き合っているかのような印象を残す。より音楽的体力をつけた感のあるリズム隊がメロディに圧倒的な推進力を与えていくプレイの三位一体感は、音楽と共に生きていくことに対してより確かな思い持った3人の気持ちの表れなのかもしれない。
09. HOLLOW
エモの趣を持った楽曲であるが、Weezer経由な感じでエモーションの濁流飲み込まれるような過剰さは一切ない。じんわりと発熱しながらどこまでも延びていくようなメロディはしなやかなのだが、流れていく行方は見えない。その見えなさが逆に、描かれている宙ぶらりんな孤独に形を与えており、メロディはいつしか心の“HOLLOW”のような場所へと我々を運んでいく。孤独な心だけが知る場所へ。
10. MILLION MILES
待っていた「君」を手放したことを後悔する「オレ」。その距離感がまさに「MILLION MILES」というわけだ。ここは素直に、愛すること、愛されることを求めながらも自分に嘘をつくことで大切な人を失ってしまった男の失恋ソングと解釈したい。さらに楽器も歌っている感があり、喪失感を語り出すパートのリズムは男の焦燥を、また全てを言い切った後のギター・ソロは男泣きを表現しているかのようである。しかし3人と彼らを待っていた我々の今の気分は“MILLION SMILE”な感覚だ。
11. MY SONG’S NOT ENDED
今回様々な部分での成長を知らしめた3人であるが、初期衝動をその叫びや喧噪やスピード感に託した、純粋なパンク魂は相変わらず健在だ。虚飾に支えられた名声を否定すること——それは人間同士の薄っぺらな繋がりの否定。「絶望から逃れられないかもしれないが この歌が伝説となって生き続ける」と言えるのも、リスナーとの強い繋がりを信じているから。ここでの「オレ」も孤独ではなく、3年9ケ月の不在でもまったく3人の歌が古びなかったように、「オレ」から発せられる歌はこれからも時代や人生の試練に耐えながらリスナーのハートに残っていくはずだ。
12.DAY FLY
アコースティック・ギターの弾き語りから入っていくラストのナンバーは、映画のエンド・ロールで流れていても不思議ではない。バンド・サウンドへ風景を変え〜途中ストリングスを加えて段階的に盛り上がって〜そして静かに終わっていく曲の構成も、ドラマティックな本編=アルバム全体の余韻にしっくりと馴染んでいる。愛する人の許から去ろうとしている男の置き手紙のような歌詞もラストという時間の中へと溶け込んでいくのだが、悲壮感は漂っていない。なぜなら、このアルバムで繰り広げられた音楽と等価な「オレの愛の全て」が残されるから。
■■■GUMX "OLD" TOUR■■■
2008.05.16 (fri) 千葉LOOK
出演:GUMX(KOREA) / MARS EURYTHMICS / ELECTRIC EEL SHOCK / fam
2008.05.17 (sat) 八王子RIPS
出演:GUMX(KOREA) / FIRST OF ALL / LABRET / SPREAD / SORRY FOR A FROG / RAT CHILD
2008.05.18 (sun) 小田原姿麗人
出演:GUMX(KOREA) / MUGWUMPS / GLAM TANKS / COUNTRY YARD / DEAD DRUNK GHOST / ELECTRIC EEL SHOCK / GREEN GOBLIN
2008.05.20 (tue) 京都WHOOPEE'S
出演:GUMX(KOREA) / ELECTRIC EEL SHOCK / F.I.B / L.A.SQUASH / CHOCOLATE SOLDIER / LABRET / NO SWEAT REWORLD
2008.05.21 (wed) 心斎橋新神楽
出演:GUMXKOREA) / ELECTRIC EEL SHOCK / F.I.B / LABRET / NO SWEAT REWORLD / palm
2008.05.23 (fri) 今池HUCKFINN
出演:GUMX(KOREA) /ELECTRIC EEL SHOCK / FIRST OF ALL / LIVE CLEAN STAY YOUNG / F.I.B / LABRET
2008.05.24 (sat) 高崎TRUST55
出演:GUMX(KOREA) / ELECTRIC EEL SHOCK / FIRST OF ALL / QOMOLANGMA TOMATO / DEEPSLAUTER
2008.05.25 (sun) 熊谷BLUEFOREST
出演:GUMX(KOREA) / ELECTRIC EEL SHOCK / FIRST OF ALL / SORRY FOR A FROG / RAT CHILD / and more...
2008.05.27 (tue) 仙台BIRDLAND
2008.05.29 (thu) TOUR FINAL!! 新宿LOFT
出演:GUMX(KOREA) / ELECTRIC EEL SHOCK / F.I.B / SORRY FOR A FROG / FIRST OF ALL / and more...
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Punk & HardcoreLatest Items / Tickets Information
for Bronze / Gold / Platinum Stage.
4年ぶり3rdアルバム
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2ndアルバム
Green Freakzilla?
GUMX
Price (tax incl.):
¥2,200
Member Price
(tax incl.):
¥2,024
-
Deleted
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1stアルバム
What`s Been Up?
GUMX
Price (tax incl.):
¥2,310
Member Price
(tax incl.):
¥2,125
-
Deleted
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Member Price
(tax incl.): ¥1,928
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(tax incl.): ¥1,782Release Date:14/May/2008
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Happy Songs For Fuckin`People
Sorry For A Frog
Price (tax incl.): ¥1,980
Release Date:07/December/2007
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