現在公開中! 『おいしいコーヒーの真実』
Friday, April 25th 2008
コーヒーの生まれた国、エチオピア。あなたの知らない世界が、そこにある。
コーヒーは世界で最も日常的な飲物。全世界での1日あたりの消費量は約20億杯にもなる。大手企業がコーヒー市場を支配し、石油に次ぐ取引規模を誇る国際商品にしている。私たちは"おいしいコーヒー"にお金を払い続けている。しかし、コーヒー農家に支払われる代価は低く、多くの農家が困窮し、農園を手放さなくてはならないという現実。
一体なぜ??
このパラドックスが最もよく現われているのが、コーヒーの原産国エチオピアだ。その原因は、国際コーヒー協定の破綻による価格の大幅な落ち込み、貿易の不公正なシステム。
農民たちは教育を受けることも、食べることもままならず、貧困にあえいでいる。エチオピアでは毎年700万人が緊急食糧援助を受けており、緊急支援に依存せざるを得ない状況にある。しかし、アフリカの輸出シェアが1パーセント増えれば年700億ドルを創出できる。この金額はアフリカ全体が現在受け取っている援助額の5倍に相当する。必要なのは援助ではなく、自立を支援するためのプログラムなのだ。
エチオピアの74000人以上のコーヒー農家を束ねるオロミア州コーヒー農協連合会の代表、タデッセ・メスケラは、農民たちが国際市場で高品質で取り引きされるコーヒー豆の収穫のために奮闘するかたわら、公正な取引(フェアトレード)を求めて世界中を飛び回る。
コーヒー産業の実態を暴きながら、貧困に苦しむコーヒー農家の人々を救おうとするタデッセの戦い。生産者、企業、消費者。コーヒーが飲まれるまでの道のりに、深いドラマがある。1杯のコーヒーを通して、地球の裏側の人々の生活と世界の現実を、あなたは深く知ることになるだろう。
トールサイズのコーヒー1杯330円。コーヒー農家が手にする金額3円。あなたが飲む1杯のコーヒーから、世界のしくみが見えてくる。
食の安全性、エコ。グローバリゼーション。『いのちの食べかた』『ダーウィンの悪夢』に続く、"日常"から"世界"を知るドキュメンタリー。新作映画『おいしいコーヒーの真実』の5月31日(土)公開に先がけ、こちらの試写会に3組6名様ご招待!
『おいしいコーヒーの真実』 特別試写会にご招待!
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世界フェアトレード月間×『おいしいコーヒーの真実』 公開記念イベント!
「おいしいフェアトレードコーヒーの真実」
5月はフェアトレードを広める「世界フェアトレード月間」であり、フェアトレードコーヒーを題材にしたドキュメンタリー映画『おいしいコーヒーの真実』が公開!これらの記念イベントとして、映画の先行上映、各国のフェアトレードコーヒー数種類の大試飲会とコーヒーにまつわるトークショー、そしてライブ演奏会を3部作にて開催。映画を通してコーヒー生産地である途上国の抱える貧困・環境問題を知り、日本のフェアトレード団体が輸入している各国のコーヒーを飲み比べ、ピースフルなシンガーAilie(アイリー)の透き通るような歌声に包まれてみませんか?
日時:5月18日(日) 会場:アップリンク・ファクトリー 詳細は、こちらより
『おいしいコーヒーの真実』映画公開記念 上映+トークイベント開催!
南米エクアドル、ナマケモノとハチドリの森を、コーヒーのフェアトレードで守った、カルロス・ソリージャを招いて。コーヒーで世界を変える、もうひとつの真実。
トークゲスト
辻信一氏(環境運動家 / 文化人類学者)、カルロス・ソリージャ氏(環境保護団体DECOIN会長)、浅井隆(映画配給会社アップリンク代表)
日時:6月10日(火) 会場:アップリンク・ファクトリー 詳細は、こちらより
STAFF
監督:マーク・フレンシス、ニック・フランシス
CAST
タデッセ・メスケラ、他
2008年5月31日(土)より、渋谷アップリンクX、ほか全国順次公開!
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