Wild Pitch、一挙15タイトル再発！

Tuesday, April 22nd 2008

80年代末から90年代前半にかけて多くの才能を輩出した名門Wild Pitch Recordsのクラシックが一挙15タイトル再発！一部アルバムは既に日本で再発されたものもありますが、中には超高値で取引されているタイトルも。これまで入手するのをためらっていた方も、このお値段なら大人買いしても奥さんに怒られたりしませんぞ！

Wild Pitch Records～
1985年にStuart Fineが設立。80年代後半から90年代にかけ、多くの才能を輩出したNYCのレーベル。Main SourceやLord Finesse、Ultramatnetic MCs、Chill Rob G、GangStarr、UMC'S、O.C.、Coupらが所属。 89年のGangstarrとChill Rob Gのデビューアルバムを皮切りに、96年まで作品をリリース。これだけのアーティストがそろっていたにも関わらず、Stu Fineのプロモーション不足などにより当時、彼らの作品はNYC以外では全く知られることがなかったという。悪評の高かったStu側に反旗を翻し、不満を持っていたアーティスト達は次々とレーベルを離脱。遂にはレーベルは破産に追い込まれてしまい、Large Professor等プロジェクトが棚上げのままになった作品もあるとか。一時期、JCOR Ent.から配給されていたこともありましたが、多くの作品が廃盤状態となっていました。

　 GagngStarr 『No More Mr. Nice Guy』
言わずと知れたDJ　PremierとGuruのコンビ、Gangstarrの記念すべきファースト・アルバム。45　Kingプロデュースの「Gusto」、「Knowledge」、「Summer Madness」をバックにプリモが芸術的にこする「DJ　Premier In Deep Concentration」収録。89年作品。

　 Chill Rob G　『Ride the Rhythm』
初期Wild Pitchを支えたMark The 45 Kingが率いたFlavour Unitのメンバーで、88年に「Dope Rhyme」でデビュー。同曲も収録した彼の最初で最後のソロアルバム。89年作品。

　 Lord Finesse & DJ Mike Smooth　『Funky Technician』
サウス･ブロンクス出身で、D.I.T.C.を語る上では外せない重要人物Lord FinesseがDJ Mike Smoothと一緒に90年にWild Pitchからリリースした傑作ファースト・アルバム！

　 Main Source　『Breaking Atoms』
NYのLarge Professorとカナダはトロント出身のK-CutとSir Scratch兄弟によって始まったMain Sourceが91年に発表し、その後、猫も杓子も崇め奉った東海岸ヒップホップの指標となったヒップホップの金字塔。

　 UMC's　『Fruits Of Nature』
当時流行していたネイティブ・タン路線に沿ったポジティヴでポップかつカラフル、そしてキャッチーなUMC'sのデビューアルバム。91年作品。

　 Hard Knocks　『School Of Hard Knocks 』
知る人ぞ知る、ミドル傑作！ネット・オークションでも高値で取引されていたブツが再発！JB「I Got to Move」ネタの「Strictly from the Bronx」、Cymande「Gettin' it Back」使いの「Opposite Side」など収録。 92年作品。

　 Brokin English Klik　『Brokin English Klik』
90sマイナー・アングラ好きにはおなじみのしんぐる「Who's Da Gangsta」でおなじみのMac 10擁するBrokin English Klikのフルアルバム。ミドル傑作「Hard Core Beats」も収録。 93年作品。

　 Super Lover Cee & Casanova Rud　『Blow Up The Spot』
「Do The James」「Super Casanova」などのヒットでおなじみの色男デュオが93年に放ったミニアルバム。黒くてファットなプロダクションといぶし銀のラップのコンビネーションは抜群。 93年作品。

　 O,C,　『Word...Life』
　孤高のリリシストO.C.によるデビューアルバムにしてヒップホップのマスターピース。Buckwild、Organized Konfusionによるプロダクションにタイトなライムがベストマッチ。「Time's Up」「Born 2 Live」らシングル曲はもちろん、アルバム全体で捨て曲なし。93年作品。

　 Ultramagnetic MC's　『Four Horsemen』
　今なおカリスマ的な人気を誇るUltramagnetic Mc'sが93年にWild Pitchから放った名盤。Godfather Donもプロデュースで参加。「Two Brothers With Checks」「Rase It Up」「One, Two, One Two」らコアなファンをもうならす人気シングル曲はもちろん、男心をくすぐる熱い全14曲。93年作品。

　 Coup　『Kill My Landlord 』
MC/プロデューサーのBoots Rileyを軸にE-Roc、DJ Pam The Funksressのトリオのデビューアルバム。印象的なメロディーラインをベースにスローなコーラス・ジャムを基調としつつも、名曲「Dig It」のようなファンク・チューンも得意とする捨て曲無しの傑作。 93年作品。

　 Main Source 『Fuck What You Think』
制作は94年ですが98年にオフィシャルリリースされた本作。Large Professorがグループ脱退後、MCにMikey Dを迎えて制作。過小評価されがちですが、シングルカットされた「F*ck What You Think」「What You Need」をはじめ好曲多数収録。

　 Coup　『Genocide & Juice』
ベイエリアのトライブことオークランドのトリオ、Coupのセカンドアルバム。E-Rocは本作を最後に離脱、98年に復帰。E-40、Suga-T、Spice 1ら地元の盟友が客演。シングル「Takin These」「Fat Cats, Bigga Fis」など収録。 94年作品。

　 UMC's　『Unleashed』
UMC'sのセカンド・アルバム。前作でのポップでキャッチーなイメージから逸脱し、玄人もうならせるHaas G、Kool Kimプロデュースの黒いビートにタイトなラップがからむ好盤。 94年作品。

　『Wild Pitch Classics』
94年にリリースしたレーベル・コンピ。Gangstarr、Main Source、Chill Rob G、UMC's、Ultramagnetic MC's、Lord Finesseeらの珠玉の名曲を集めたベストな内容。

　ヒップホップ再発注目リリース

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