Rootsのニューアルバムはもう聴いた？

Friday, April 25th 2008

元祖ヒップホップ･バンドRoots がニューアルバム『Rising Down』を間もなくリリースします。

アルバムのタイトルはアメリカの作家William T. Vollmannが暴力をテーマにした著書『Rising Up and Rising Down』から引用したもので、 リリース日も本国では92年に起こったロス暴動と同じ4月29日に設定するなど 非常に政治的な作品になる模様。

ゲストにはPeedi Peedi改めPeedi Crakk、元メンバーのMalik B、Mos Def、Styles P、Talib Kweli、Common、Chrisette Michele、Fall Out BoyのPatrick Stump、先ごろInterscopeと契約したばかりのワシントンDCのラッパーWaleが参加予定。

先行シングルはPatrick Stumpをフィーチャーした「Birthday Girl」ですが、 アルバムにはアフロビートを注入した「I Will Not Apologize」や 先にリークされたDice Raw、Peedi Crakk、Jazzy Jeffと フィリー勢が集結した「Get Busy」、 「75 Bars’（Black's Reconstruction）」のようにシリアスでダークなビートの楽曲が多く非常に攻撃的な内容。 また、エレクトリックなシンセを取り入れたりとキーボードのKamalがかなり活躍しているそう。

?uestloveを中心に、メンバーを少しずつ入れ替えながら20年あまり活動を続けてきたRoots。 10thアルバム『Rising Down』は、生音ヒップホップ･バンドという括りから外れてグループにとっての転換期となる作品となるかも知れません。

オフィシャルサイト
「Get Busy」ビデオ
「75 Bars (Black's Reconstruction)」ビデオ
「Rising Up (Feat. Wale & Chrisette Michele)」ビデオ

【収録予定曲】
1. The Pow Wow (Intro)
2. Rising Down feat.Mos Def, Styles P
3. Get Busy feat.Dice Raw, Peedi Crakk
4. @ 15
5. 75 Bars （Black's Reconstruction)
6. Becoming Unwritten（Interlude)
7. Criminal feat.Truck North & Saigon
8. I Will Not Apologize feat.Porn, Dice Raw
9. I Can’t Help It feat.Malik B & Porn
10. Singing Man feat. Porn & Truck North
11. Up There feat.Mercedes Martinez
12.Lost Desire feat.Malik B & Talib Kweli
13. The Show feat.Common
14. Rising Up feat.Wale & Chrisette Michelle
15. Birthday Girl feat.Patrick Stump
16. WPFW イン 94/ Pow Wow 2
＋日本盤ボーナス・トラック予定

Roots の曲をHMV DIGITALでダウンロード！

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Roots簡単アルバムガイド

「Game Theory 」（06）
　 Def Jam移籍後初のアルバム。前作でも若干垣間見れたダークでアブストラクトな路線が表立ってきた作品。Radioheadネタの「Atonement」やJay Deeへのトリビュートソング「Can't Stop This」など収録。

「Tipping Point」（04）
Scott Storchプロデュースの"Don’t Say Nuthin"やSly & The Family Stoneの"Everybody Is A Star"と仮想デュエットなど話題になったかなりフロア向けなアルバム。

「Phrenology」（02）
　 賛否両論分かれた問題作？Kool G Rap & Dj Poloの"Men At Work"に敬意を表した"Thought @ Work"、はQueenの"We Will Rock You"のヒップホップ・ヴァージョン"Rock You"、Swing Out Sistersの"Breakout"のフックを引用した"Quills"など収録。

「Roots Come Alive」（99）
ライヴこそ真骨頂であるRootsのパフォーマンスが堪能できるライヴ盤。ミスター・ヒューマン・ビート・ボックス、ラゼールの驚異のパフォーマンスが炸裂。

「Things Fall Apart」（99）
これまで通り生演奏を駆使したRootsならではの質感が十二分に堪能できる文句ナシの傑作。Erykah Badu、Mos Def、D'Angeloなど当時最も勢いのあったアーティスト達が参加した洗練されたアルバム。

「Illadelph Halflife 」（96 ）
生演奏をウリに新風を巻き起こしたRootsが生音を打ち込みなおして制作した驚異的作品。D'Angelo、Raphael Saadiq、Q-Tip、Commonらソウル・クエリアンズ勢が参加。業界批判曲"What They Do"が大ヒット。

「Do You Want More」（94 ）
Geffenからリリースのセカンド・アルバム。生演奏を使った新しいタイプのヒップホップの出現に、サンプリングやミニマル・ループ、キラー・フックばかりを求めていたシーンの既成概念を打ち破った革命的1枚。

「From The Ground Up」（94）
イギリスのみでリリースされた6曲入りのEP。

「Organix」（93）
Rootsが93年にインディーからリリースした1stアルバム。インディーならでは渋い1枚ですがScott Storchもこの頃から参加。


ソウルクエリアンズ〜Okayplayer
ヒップホップ注目リリース


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